夫がかかっている泌尿器科に私一人で行ってきた。

前立腺がんの疑いについて、今後の対応方針を話すため。

2週間前の受診で、本来は入院して生検をすべきだけど、

脳梗塞の再発予防のため血液サラサラの薬を飲んでいるなら

検査はせず、このまま経過を観察する方がいいのではないかと言われた。

脳外科も同じ病院にかかっているので、

主治医同士で話し合うことになっていて、

今日はその結論を聞きにいった。

 

 

何で私一人かというと、

夫は介護保険の要介護1の認定が継続することになり、

年末から介護認定の結果がわかるまで利用を止めていた

毎週土曜午前のデイサービスの方を優先したのだ。

1カ月近く行ってないから身体がなまっているだろうし、

本人も、お気に入りの若くて可愛い女性スタッフに会いたいもんだから、

意向を聞いてみたら二つ返事で「病院の方はよろしく」だった。

一緒に行ったって先生の話なんてほとんど理解できないし💦

 

前回も、私がついていったから、

夫がずっと言っていた「1月中に検査が必要」は妄想で、

「そんなこと一言も言ってませんよ」(主治医)ということが確認できた。

さらに、前回ああいう話になったのに、

その後も、知り合いとの電話では「検査は3月に延びた」と言いまくってるし💦

私も一人で行く方が、先生との話の途中で夫に脱線の割り込みされないで

スムーズに進んで助かると思った。

 

というわけで行ってきたんだけど、

やっぱり主治医同士の結論は

「脳梗塞のリスク回避の方を優先すべきだろう」ということだった。

生検は見送り、定期的に血液検査をする。

前立腺がんの指標であるPSA値を調べる血液検査に

保険が適用されるのは年3回まで。

だから3、4カ月に1回のペースで血液検査をして、経過を観察する。

12月のPSA値は基準値を少し上回る程度で、

MRIでは腫瘍かな?違うかな?という微妙な影が見え、

さほど大きくもないとのこと。

こちらも観察を続ける。

 

先生の経験値ではがんである、あるいはがんになる可能性は

現時点で10~20%。

PSA値が高くなりだしたらMRIを撮り、

総合的に見てがんの可能性が高まったら確定診断はせず、

「見切り発車」的に放射線治療をしましょうとのこと。

前立腺がんの治療のもう一つの選択肢である手術は、

同じく血液サラサラの薬のせいで無理だから。

前立腺がんの場合、

一般的には、積極的な治療をしなくても寿命を全うできるタイプもあるらしいけど、

それも生検でないと見極められないから、

夫の場合はがんの疑いが高まったら無条件に治療。

 

いつもは夫の言動が気になって落ち着かないけど、

今日は先生とじっくり話せて完全に理解できて良かった。

質問の一つひとつにきちんとわかりやすく答えてくれて、

以前から感じていた「愛想がいいわけではないけど、誠実ないい先生」ということを

確認できたし。

 

というわけで、前回12月の検査から4カ月近くあける形で

4月はじめに次の血液検査の予約を入れた。

頻尿の治療でもともとこの先生に月いちでみてもらってたんだけど、

そっちの薬は4月の分まで出しておくからということで、

4月まで通院も不要に。

デイサービスを休まないで済むから助かる。

 

帰り道、つらつら考えてしまった。

今回は比較的怖くないと言われる前立腺のがんだから

こういう選択ができたけど、

もっと緊急性の高い他のがんになったり、その疑いが浮上したり、

あるいは交通事故等で命の危機が迫ったり、

はたまたそれこそ脳出血とかになっても、

夫には手術という選択肢はないんだろうなあ・・・。

 

脳梗塞になった後のリハビリ嫌いは本人のせいだから

頭と身体が回復しないのは自業自得と思う事にしているけど、

脳梗塞になったこと自体は、明確に本人に問題があったとも思えない。

食事や運動など、生活習慣が極端にひどかったわけじゃない。

食事は私が管理しているわけだし。

いくつも病気を抱える中で万が一の時の選択肢が大きく制約され、

死に至るリスクが普通の人より高いというのは、結構つらい。

スキーみたいに「一歩間違えば大事故」みたいな娯楽もやめておく方がいいのかなぁ。

 

1カ月ぶりのデイサービスの連絡帳。

スタッフが姿勢の改善について指導してくれたとのこと。

四六時中、楽な姿勢をとろうとして目も当てられないだらしなさなので

先日のケアマネ、各事業者スタッフの打ち合わせの時に

「厳しくただしてやってほしい」とお願いしておいたのだ(笑)