テント泊に慣れた山仲間から幕営技術を習いつつ、1泊2日で多摩川源流の奥秩父・笠取山へテント泊する山行へ行ってきました。
幕営2回目の初心者な自分にとって実地で教えてもらえる機会はすごく貴重で、今年のテント泊の初手として、テントの設営撤収や装備の見直し要否、テント場での段取りなど、学びのとても多い山行になりました。企画してくれた仲間に感謝です。
行先の笠取山は山行歴約1年半で3回目の登頂で、山を始めたばかりの頃に当面の目標としていた山だったので、小屋泊でもテント泊でもたどり着けたのは感慨深いです。特に今回の山行では、笠取山からの日の入りとモルゲンロートを楽しむことができ、多摩川源流の主要ポイントを一通りたどることもできました。
今回のルートは登りが2回目の登頂の時と同じ、下りが初めての登頂の時と同じでしたが、初めての笠取山(2020年7月)では大雨洪水警報が出て国道411号が通行止めのために作場平へタクシーが入れないために、雁峠から増水した広川沿いに新地平へエスケープ下山したときでしたので、雁峠からのルートがどうなっているか、現地に着くまで緊張感がありました。
詳細はブログに記載しましたが、渡渉箇所はいくつかあるものの水位が低ければ難しいものではなく、また亀田林業林道もある程度復旧されており、とても歩きやすいルートになっていてホッとした次第です。
新地平への下山後は、道の駅みとみでのお昼ごはんとお土産購入休憩を経て、西沢渓谷入口BSからバスで塩山温泉へ。
道の駅みとみは、富士川水系笛吹川の広瀬ダム上流端にあり、食事処では広瀬ダムカレー/広瀬ダムカツカレーが味わえるほか、特産品販売所では国道140号の国道ステッカー&道の駅みとみマグネットが入手可能。塩山温泉は銭湯利用が可能な旅館で、駅からも比較的近く、アルカリ泉のぬるっとした泉質で非常に穴場な温泉でした。
それではいつもの山行概要から。
○山行概要
【日程・天候】
2021年4月24日(土)〜25日(日)
24日:晴、25日:薄曇 後 曇
アメダス勝沼(気象庁ウェブサイトより)
24日は日中西よりの風、夜のはじめごろからは南よりの風が卓越していますが、風は比較的弱い記録です。笠取小屋テント場でもだいたいそんな感じ。
25日はさらに風は弱まった印象。もともとの雨予報からは好転した感じです。道の駅みとみから西沢渓谷入口BSに向かうときにぱらついたように感じましたが、その時を除いて雨には遭わずに済みました。
【アクセス】
往路:JR中央本線塩山駅/塩山駅南口→山梨交通バス→落合BS
復路:西沢渓谷入口BS→山梨交通バス→甲州市役所→徒歩→塩山温泉宏池荘→徒歩→JR中央本線塩山駅
公共交通機関ガチ勢のパワーです( •̀ㅂ•́)و
普通は作場平口へマイカーでアクセスします。
【今回のルート】
Day1
落合BS→鶏冠神社→新犬切峠→作場平口→一休坂分岐→一休坂→笠取小屋(テント設営・休憩)→小さな分水嶺→多摩川源流→水干→笠取山東峰→笠取山西峰→笠取小屋(泊)
Day2
笠取小屋→笠取山西峰→笠取小屋(撤収)→雁峠分岐→雁峠小屋跡→雁峠→亀田林業林道→新地平→道の駅みとみ(→西沢渓谷入口BS)
GPS記録は道の駅みとみまででストップしています。
・登りは休憩の都度ログを止めていましたが、2日目下山時はログを止めずに記録。雁峠→道の駅みとみで計30分ほど途中で休憩しています。
【GPS記録】
ヤマレコ
笠取山でテント泊を、道の駅みとみで広瀬ダムカツカレーを(ハッピーカレーライフ#3 笠取山) - 2021年04月24日 [登山・山行記録] - ヤマレコ
YAMAP
笠取山でテント泊を、道の駅みとみで広瀬ダムカツカレーを(ハッピーカレーライフ#3 笠取山)
☆後編はこちらから
【山行記録(前編)】
1日目
行程上のクリティカルが塩山駅から落合へ向かうバス時間のため、いつもと違ってのんびりスタート。高尾0706時発の中央本線甲府行き電車に揺られること1時間強で塩山駅へ。
下車後ダッシュには一応成功して、バスの並びを確保してからお手洗いへ。戻ってくると…
( ゚д゚)ハッ
西沢渓谷入口方面へ向かう乗り場も、大菩薩峠・柳沢峠・落合へ向かう乗り場も大行列
0830発のバスがやってきました。
大菩薩峠登山口(裂石)、柳沢峠を経由して落合へ向かいます。落合へ向かうのは1日2往復のみ。今度はバスに揺られること1時間。途中、柳沢峠越えで絶景を眺めながら落合へ到着です。
落合BS
バス停横には商店と、その道路向かいに
東京都水道局の水源管理事務所落合出張所
まずは落合から作場平を目指して約6kmの峠越えロード。0939時出発です。
0941時。R411大菩薩ライン沿いに咲く桜。標高が高くてまだ見頃でした
桜のほとりに「一之瀬高橋の春駒」
0941時、ここを左折してR411から離れます。
0943時、高橋川沿いに進みます
0952時、ヤマメのつりぼり。営業してるのかな?
0953時、高橋川を跨いでから振り返って
名前は高橋川橋。そのまんま。
0959時、祠
1002時、祠の先でY字路を右へ
1004時、右折した先に黒川鶏冠神社
鶏冠神社のサワラは市の指定天然記念物
鶏冠神社から新犬切峠へは葛折りの斜路を登っていきます。割と車がよく通ります。
1049時、左手から林道大ダル線が合流すると、そのすぐ先が
新犬切峠です。1050時着
ここで右折すると犬切峠。
作場平へは林道一ノ瀬線をまっすぐ進みます。1051時
林道一ノ瀬線。1053時
正面に見える台形の山が飛龍山(1053時)
さくらさく(1056時)
作場平へ向けて葛折りの林道を降りて行く途中、駐車スペースのある広場に立ち寄りました。
前飛龍から笠取山にかけての奥秩父の山々が一望です。
1058時〜1100時、大栗展望台。

1136時。坂を下りきったあたりからチラホラ駐車している車が目立ってきました。
1138時。林道の右手には多摩川水系一ノ瀬川。多摩川から上流に向かって、丹波川、一ノ瀬川と名前を変えていきます。
1141時、作場平の駐車場。この好天もあって賑わっています。
1141時、作場平橋
1142時、落合BSから2時間かけて作場平口到着です。本日の核心部終了
ここで軽食休憩を取ります。本当は中央本線で食べるつもりがそんなにお腹が空かずにスライドした木村屋総本店の宇治抹茶あんぱんと高尾で買った自販機のコーヒー
約20分の休憩をはさんで、1201時いよいよ笠取小屋を目指します。地図は作場平から先、1日目の全行程をカバー。
1201時、では作場平口を出発です。
苔と笹、これぞ奥秩父。1206時
1214時、ところどころで沢を跨いだり並走したり
1222時、一休坂分岐。
1230時、一休坂。ここのベンチでちょっと休止。
1243時、この整った道の雰囲気が八ヶ岳のようだねという会話をしました。
1254時、屈曲点
1255時。歩いているのはミズナラ林の急坂。いまさら「下山コース向き」と言われてもですね(;´'-'`)
ごめんなさい、知ってたけど現場では黙ってました
1300時、沢を跨ぐ木橋から
同じ木橋から上流方向。笠取小屋の水場とつながっています。
1305時、緩やかなハイキングコースですね
1317時。途中、ヤマレコや地理院地図に掲載のルートから外れるのですが、どうやらこの下から合流するルートが掲載ルートの模様。しかし、左奥に見える通り虎ロープで通行止め表示です。どこか崩落して付け替えられたのかも。
1317時、見覚えのある緑のドラム缶。笠取小屋の水場です。今日も豊富な水量に一安心。先にここで水を汲んでいきました。ここから最後登りきると
1327時、笠取小屋到着です。
去年の7月にお世話になった宿泊小屋
こちらはおやじさんの滞在する管理小屋。テント泊は小屋の外で受付です。
手ぬぐいが欲しかったけど、入荷待ちでした(><)
1人700円を払って案内されたのは、宿泊小屋のすぐ裏のいい感じの平地。
山仲間のアドバイスをもらいながら設営を進めます。不安があったペグ打ちやフライシート張りも、そのおかげで順調。
ここをキャンプ地とする!
ひと息ついたところで、缶ビール(500円)で乾杯!日の入り見に行く予定はあるけど、時間に余裕あるからまずはのんびりしましょう。
持ってきたDAISOメスティンでポップコーンを作ります。はじめての実戦登板となったFORE WINDS マイクロキャンプストーブ FW-MS01
火加減が調整できるので、バッチリでした( •̀ㅂ•́)و
横にある小さなプラボトルはカレー粉と伯方の塩を適当に混ぜたカレー塩です。
テント場は賑わっておりましたが、何やらその奥の方に物陰が
シ カ で し た
1620時、笠取山からの日の入り目指して、多摩川源流散歩へ出かけます。
高尾山から南高尾、奥高尾、笹尾根、三頭山、奈良倉山、大マテイ山、大菩薩嶺、柳沢峠、倉掛山、笠取山、奥秩父主脈、雲取山、長沢背稜、棒ノ嶺、青梅丘陵とたどる多摩川水系流水界大ラウンドとかやってみたくなりますね。何泊かかるんだろう…
1623時。まずは木道を登って
1628時、雁峠分岐を目指します。
1631時。小高い丘が見える手前の道標が
1632時、雁峠分岐
1633時、その先の小高い丘へ
1635時。笠取山西峰を眺められるここが、小さな分水嶺
荒川|富士川
多摩川|荒川
富士川|多摩川
3水系の分岐になっていますが、どれも太平洋に注ぎます。
1636時。小さな分水嶺からの富士山🗻
1637時、小さな分水嶺から下りたところに道標
1642時。先に進むと、なんだこれ(;´'-'`)
笠取山西の道標のところですが、廃軽トラだそうです。
笠取山が正面に見えますが、これは後のお楽しみ。まずはまき道を経由して多摩川源流を目指します。
1649時。3回目にしてついにやってこれた水場。
その名も水場口という分岐。多摩川の最初の流れという言葉に期待が高まります。
1653時。斜路や階段を下りて行くとこちらへ。この下にあるようですが…
どこ…(;´'-'`)
真ん中左寄りあたりから水が湧き出しているのですが、これは水場として期待するにはちょっと苦しい。
ここより上は伏流している模様。沢の突き当たりに水干の杭があるはずです。
1700時、もうひとつの水場口分岐へ上がってきました。
1701時、こんなところにベンチとテーブル?
すぐ横に水干の看板
1702時、多摩川源流・水干です
水干から振り返ると見事な富士山🗻左には大菩薩嶺の尖った山頂も見えますね。
1710時、笠取山ピークへ向かう分岐を目指します。この道標より少し東にある分岐から登ります。
途中木の根を足がかりに登る箇所や岩がちなところを越えて進むと
1716時。微妙に見えた踏み跡からのルート?が合流しそうなポイント発見。
1716時、少し開けるとこの眺望。
1724時、三角点に見えるのですが、国土地理院の基準点成果等閲覧サービスでは登録されていない石杭です。じゃあなんなんだ
というわけで、笠取山東峰1953m。9ヶ月ぶりの訪問です。
富士山🗻方向の眺望が素晴らしいですね
同じ場所からもう一枚。
東峰から西峰へは、岩も混じった狭いトラバースや小さなアップダウンを通過していきます。慣れてない人はちょっとつらいかも。
初めて通った時は風雨の中を17kgの重曹装備背負って歩いたわけですが、よくまぁ歩いたなという自分の感想と合わせて、他の山仲間からも口々に雨の中で歩く場所じゃねえとの感想が:(´◦ω◦`):
1736時。笠取山よ!私は帰ってきた!(7ヶ月ぶり3回目)
日の入り狙いの方もチラホラと。
お馴染みピークファインダーで奥秩父西側方面
こちらは富士山、大菩薩連嶺、御坂山地方面。三原山見えるの!?
この後帰って夕食ですが、山歩きに補給は欠かせません。
のんびりと山頂で夕暮れを楽しむひととき、最高です。1812時
1809時夕暮れに染まる笠取山。順番前後してるけど気にしないで
1815時、富士山
同時刻の北奥千丈岳と甲武信ヶ岳。
この日の日の入り時刻は1826時。マジックアワーを見届けて、テント場へ戻ります。
1831時、また明日ねヾ(๑╹◡╹)ノ"
笠取小屋テント場には1844時着。すっかり暗くなりましたが、ここから夕食準備です。
夕食の材料はこんな感じ。
お米1合に、卵、ミックスベジタブル60g、バター5g、コンソメ、ケチャップ、山食コラボのベーコン缶。
実は源流散歩前に水に浸すところまで作業をしておいたのでした。
これをマイクロキャンプストーブでの火加減を教えてもらいながら炊き上げ、さらに溶き卵を投入して作ったのがこちら。
オムライス風のベーコンベジ炊き込みご飯。ごはん炊き上げる前にケチャップを投入して、ご飯にも味をつけたほうがもっと良かったかも(;´'-'`)あとは卵をもう少し固めたかったですね。
最後はカフェオレでひと息入れて、翌日の天気をヤマテンのメール配信(甲武信ヶ岳)で確認して2100時就寝。
後編はこちらから