西武秩父線を秩父に向かって進んでいくと、芦ヶ久保を過ぎたあたりから進行方向左手に存在感を示してくる山があります。秩父の神奈備山・武甲山です。神奈備山とは神様のこもる山。現在は御嶽神社の鎮座する武甲山ですが、古くは平安・鎌倉時代まで遡る痕跡が見出され、戦国時代には蔵王や熊野の両権現をはじめとする社殿や寺院の建立、そして江戸時代には山頂での祭祀が盛んになったという歴史があるそうです。
大正時代から始まった石灰岩の採掘で、山頂の高さや山容も変わってきた武甲山ですが、このあたりの歴史は羊山公園の武甲山資料館が詳しいですね。(今回は訪問対象外)
武甲山は日本二百名山の1座として、そして秩父好きのひとりとして、早く登りたい気持ちをずっと持っており、やっと機会に恵まれた次第。贅沢を言えば、芝桜の咲きほこるうちに武甲山から羊山公園を含めた秩父市街を見渡したかったのですが、これはまた今後のお楽しみということで。
武甲山、浦山ダム、西武秩父駅前温泉祭の湯、わらじカツカレーと秩父の名所名物をたどる山行&プチ観光、それではどうぞ。
なお、個人的本編は橋立鍾乳洞→西武秩父駅前温泉祭の湯でした:(´◦ω◦`):
【山行概要】
○山行日程 2021年5月6日
○天気:曇 後 晴
アメダス秩父(標高232m)
行動時間は7時台から12時台。山頂との標高差約1,070mで、気温減率0.62℃/100mを使うと、アメダス地点より6〜7℃低い計算。前日にいた小川山や富士見平のことを考えると暑いですね。今回は夏仕様で参考に挑みました。
○アクセス
往路:西武秩父線横瀬駅
復路:西武秩父線西武秩父駅
バスや秩父鉄道を全く使わないコースになりましたが、この事情は後ほど…
○今回のコース
横瀬駅→一の鳥居→表参道→武甲山→裏参道→橋立林道→橋立鍾乳洞→浦山ダム→秩父鉄道浦山口駅→国道140号→西武秩父駅
行程の半分はロード歩きからできています。こんなはずじゃなかった
途中休憩地点でもログを止めなかったので、休憩込みの時間です。横瀬駅から一の鳥居まで270m標高を上げてから、さらに700m以上登らせる仕様。そりゃあ一の鳥居まで車で行く人多いわ
○参考コースタイム(休憩除き)
横瀬駅→武甲山→橋立鍾乳洞
CT:ヤマレコ7:57、山高地図6:10、守屋地図7:15
実測:3:45
ct比:ヤマレコ0.492、山高地図0.608、守屋地図0.517
橋立鍾乳洞→西武秩父駅はイレギュラーコースなので計算からは除外。実に整った道で危険箇所もなく体力勝負のルートと言えます。ロードを歩きたいかは別問題な?
○GPS記録
ヤマレコ
YAMAP
【山行記録】
毎度お馴染み始発スタートからの乗り継ぎで、飯能駅へ。
ライオンズカラーの西武4000系電車。クロスシートは旅情をかき立ててくれますね。(ただし日帰り装備の時に限る)
西武秩父線横瀬駅到着。本日のスタート地点
武甲山をバックに終点・西武秩父駅に向けて出発する電車。
0725時、色々整えてから武甲山目指して横瀬駅を出発です
0729時、歩道のない2車線道路を進んでいくと道標が現れます。しばらく道なりです
0731時、武甲山をバックに道標。木の間地蔵も気になります
0733時、西武秩父線をくぐって石灰工場のコンベア越しに武甲山。石灰岩採掘で削られた山容がインパクトあります
0739時、道端に「ようこそ!武甲山へ」の看板発見
横瀬駅→一の鳥居でロードが約6kmあります。普通はマイカーアクセスしますよね(;´'-'`)
0742時。この三角の交差点あたりから生川(うぶかわ)沿いに標高を上げつつ、石灰工場の間を抜けていきます
秩父札所巡りのルートとの分岐でもあります。
0745時、菱光石灰工業宇根鉱山の入口横に道標。青い鳥が目印
0753時、工場と生川と。大型車がバンバン通るので徒歩通行は要注意
0800時、道標
0809時、仕事も山行もゼロ災でいこうヨシッ!(`ФωФ') つ
0809時、トイレもゼロ災でいこうヨシッ!(`ФωФ') つ
菱光石灰工業様ありがとうございますありがとうございます。
0813時、ここから先は急に林道が狭くなります。大型車が通らなくなる分ホッとしますね。
0814時。通り抜け不可。
0819時。ここから先、藤の花が色んなところで見頃を迎えていました
0821時。これは…
0826時、祠
0830時、簡易トイレ見える分岐が一の鳥居です
山頂が52丁目(あとから見返して気付いた)
0832時、序盤はこんな感じの林道風
0833時、車はダメのサイン
0834時、こんなところにカフェ???
0835時。平日なので休みでしたが、土休日は営業してるっぽいですね
0835時、二丁目
0836時。崩落箇所に黄色テープで立入禁止サイン。まき道あり。
0837時。ここもガッツリ削れていて、迂回路が設けられています。
0839時、ツツジかな?
0840時、八丁目の石碑と道標
0842時、九丁目
0843時、十丁目
0846時、十二丁目。もうお気付きかと思いますが、○丁目石碑を全部撮ってるとキリがないと思って、すでに飛ばし飛ばし撮ってます。
0847時、持山寺方面はあの橋を渡りますが、武甲山は真っ直ぐ
0849時、十四丁目
0850時、道標とともに現れた木段
大杉の広場は標高1,000m
0852時、十六丁目
十六丁目のすぐのところに仮橋
0855時。沢の対岸に妙なしなり方をしている橋が見えますね。まさかね(;´'-'`)
橋ですね
0855時、その沢を跨ぐところが不動滝
この季節でも清涼感あって気持ちいい
ペットボトル歩荷が好きな人向け
不動滝は十八丁目
不動滝を後にして
あ、やっぱり橋ですね。思ったよりしっかりしてる。0856時
0859時。二十丁目。武甲山御嶽神社の石碑あり
がんばるよー(੭ु˙꒳˙)੭ु⁾⁾0859時
0901時、二十一丁目
0907時、二十六丁目。しばらくこんな感じの登りが続きます
0909時、二十七丁目
0910時、二十八丁目
0913時、振り返って三十丁目
0914時、三十一丁目にかわいいお地蔵様
0916時、大杉の広場
あと60分
あと50分…🤔
大杉の広場から先もなかなかの勾配が続きます。四十丁目0926時通過
0929時、古い道標と木段
同じものを振り返って
0935時、なかなかの傾斜を葛折りのトラバースで高度を上げていきます。見づらいですが谷側にトラロープあり。
0938時、祠
0940時、五十丁目の先に開けた雰囲気が
0941時、五十一丁目。先に見える道標を右に進むと
0942時、武甲山御嶽神社到着
武甲山の解説板です。
0944時、武甲山第一展望所を目指します。
0945時、武甲山登頂!日本二百名山4座目です。
こちらは二等三角点・武甲山。標高の変化が計算式で……
今回はせっかく望遠レンズも持ってきたので試しに秩父市街地を
西武秩父駅を出発した電車が見えますね。
レンズを取り替えたり、眺望を楽しんだりして、予定を大幅に超える35分も休憩。ぼちぼち秩父鉄道浦山口駅を目指して下山開始です。
1023時、武甲山山頂トイレ。
1024時、表参道との分岐。ここをまっすぐ進むと
1026時、この分岐へ。浦山口駅は写真正面(武甲山から来ると右へ曲がる)ですが、
奥武蔵全山縦走コースでもお馴染みの小持山・大持山へは分岐を写真左(武甲山から来ると分岐をまっすぐ)
1026時。浦山口駅へ向かうのが裏参道こと橋立コース。守屋地図には新参道と書かれていますね
1026時、こんな看板もあって丁寧
1032時、最初からかなり高度を下げていく感じですが、歩きやすい道です。
1033時、これは…
1038時、ちょっと細いトラバースもあります
1043時、この道標の場所が長者屋敷ノ頭
1044時、最初は細い尾根ですが
1053時、すぐにこんな広い尾根に出ます。長者屋敷尾根です。
1056時、浦山口駅と書かれた赤い道標が出てくると、
ここから一気に標高200m以上下るジグザグの道のスタートです
1059時、上部取り付き
1109時、ちょっと落ち着いたかなと思ったらまだまだ
1112時、ここまで下りてジグザグ終了
木々の向こうに沢が見えますね。
橋立川の源流部です
1113時、初夏の沢も好きな景色
1114時、木橋を渡ります
1115時、木橋の途中から沢上流側
この川沿いにも藤が咲きほこっています
1116時、橋を渡ると
1117時、橋立林道終点です。
1117時、路肩が崩れた林道ですが、歩行者は問題なく通れます。
一昨年の台風かと思ったら、もう少し前の台風での落石注意
1120時、車もすれ違えそうな広さの林道
1123時、舗装区間
1127時、道標がありますね
1128時、錆びてしまってますが、浦山口駅と武甲山登山道
1128時。左は進入禁止。空峠跡につながっていた廃道のようです。
1128時、また未舗装区間に
1129時、橋立神社
1137時、林道橋立線の看板
1141時。奥の鳥居よりも甚太郎そばとソフトクリームの看板が気になる程度にはお腹が空いてきました。
1142時、武甲山御嶽神社の鳥居。
守屋地図では裏参道が武甲山の北、西参道(廃道)との分岐から、現在三菱工業セメントの採掘場所となっている方向へ伸びているのですが、やはり歴史経緯からしても路線変更がなされたようです。
1145時、秩父札所にもなっている橋立鍾乳洞まで下りてきました。ここから浦山口駅ではなく寄り道に入ります。
ここからがある意味本編です。
鍾乳洞の駐車場をショートカットして橋立橋へ
1149時。この橋を渡って、
1150時。県道73号秩父上名栗線を進みます。
1152時、高ワラビ尾根の取り付きかな?
1155時、秩父市営バスぬくもり号の諸BSの先、
1156時。この交差点を右へ。下りていきます。
1200時。焦茶色の立派な橋が見えてくるともう少し。
1205時、藤が美しい
1206時、寄り道スポット・浦山ダム!ダムカードとダムカレー🍛
1208時、珍しく下調べが甘かったのが災いしました_:(´ཀ`」 ∠):
立ち止まってはいられません。次の秩父鉄道は1217時発。間に合いそうにはないですが、とりあえず浦山口駅へ向かいます。
1223時。橋立川キャンプ場を越えた先で、この小屋が目につくと、
そのまま近道へ
1225時、浦山口駅到着!やはり次の電車は1313時発。自販機もあるし、ベンチもあるし、ここで休憩して電車待とうかな…?
駅員さん「どこまで乗るの?」
自分「御花畑駅です」
駅員さん「あと50分くらい待つよ」
自分「ですねー」
駅員さん「隣の影森駅までゆっくり歩いても30分くらいだからそれがいいかも」
自分「この時間に影森始発の電車あるんですか?」
駅員さん「ないねー。ここを13時13分に出る電車が追いかけて行く」
駅員さん、なんでそんなもん薦めるんや…
調べてみると、浦山口駅から西武秩父駅まで歩いても50分くらい。ほんなら、電車で向かうより早く祭の湯まで着いたろうやないかいおおん?
という流れで、延長戦スタートです。
1231時、浦山口駅からすぐのところに気になる御堂発見。
水場だ
不動名水
武甲山からの湧水ですね。
不動名水から少し進むと、国道140号彩甲斐街道へ出ます。あとはひたすら国道沿いを歩くのみ
1240時。武甲山の手前の観音様が気になりますね。護国観音というそうです。琴平丘陵コースを歩くと近くまで行けるとのこと。
1240時、国道140号彩甲斐街道。もう夏ですよ、この気温。
1309時、浦山口駅を羽生行きが出発する4分前にゴール!
パネルはあるけどグッズのない子。
エクストラコールド&みそポテト
そして、ダムカレーが食べられなかったあたりからずっと焦がれていた「わらじカツカレー」٩(ˊᗜˋ*)و
空腹であっても、わらじカツ2枚には怯んでしまいハーフサイズにしました…:(´◦ω◦`):
今日もおつかれ山でした!