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【報告】『怒れる者たち』の世界同時行動

10月15日

『怒れる者たち』の世界同時行動に連帯を!



格差と戦争にNO!

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【報告】座標塾・いま蘇る反原発の思想―高木仁三郎と松下竜一

グローカル座標塾第8期第1回

いま蘇る反原発の思想――高木仁三郎と松下竜一


10月14日、グローカル座標塾第8期が開講。


第1回は「いま蘇る反原発の思想――高木仁三郎と松下竜一」。


講演では講師の白川真澄さんは

3・11は日本社会の意識を大きく変え、脱原発が広がってきた。
今や原発推進派の最大かつ唯一の論拠は電力不足論。

電力不足による原発必要論に対する反論としては①再生エネルギーと省エネで対応できる②原発抜きの電力供給の範囲内で生活する。

エネルギーシフト論などによる反論も中間的な立場の人を説得するためには重要・有効だが、脱成長論からの批判が必要。


松下竜一は「電力必要論」に対抗して、40年前、豊前火発反対運動の中から「暗闇の思想」を打ち出した。
今ある電力で成り立つ文化生活を提起し、脱成長の主張を先駆的に提起していた。
そして「国の発展」という思考の共有を民衆に押し付ける権力者に対して、松下は国の発展など知るものかと開き直る被支配者の思想を対置した。

松下は25年後、原発の時代になって暗闇の思想の持つ意味はいっそう切実になっていると強調している。



没後10年となる高木仁三郎は市民科学者として巨大科学・原発を批判。

原発安全神話の根底にあるのは科学技術信奉。高度成長の時代までは左翼も科学技術の発展を無条件で肯定してきた。
公害と全共闘運動によって科学技術への疑い・不振が突きつけられるようになった。


高木は『科学は変わる』で、科学的自然認識の特徴を実証性に見ている。
高木の原発批判の論理の核心は、科学技術の巨大化によって科学の実証性が失われてしまうこと。
ECCSが想定どおり機能するかどうかはコンピュータのシミュレーションによるしかない。実証することはできず、確率計算によるしかない。高木は事故の安全性を実証することができない原発は造っていけないことを明らかにした。


高木は生活過程の全体性の内側に『科学』ないし『知』を埋めこむことを提起し、科学技術のオルタナティブとして、科学技術の営みを専門家の手による独占から解き放ち、市民と科学者の協働をめざしたなどと、2人の思想について説明。


質疑応答では、「成長の限界」について、科学技術進歩のどこに歯止めをかけるのか、反原発運動の評価などの意見が出た。


次回講座は11月18日に大沼淳一「リスク社会にどう向きあうか」

【紹介】グローカル763号

グローカル 763号  (2011年10月01日発行)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mmr/glocal/


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