【報告】ガザ空爆に抗議する12.30緊急行動
ガザ空爆に抗議する12.30緊急行動
12月30日ガザ空爆に抗議する12.30緊急行動がミーダーンなどの有志によって行われ、百人が参加。イスラエル大使館に抗議した。
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イスラエル大使館への抗議文
ニシム・ベンシトリット駐日イスラエル大使殿
本日私たちは、イスラエルがこの3日間に渡って続けている、ガザに対す
る軍事行動に抗議するためにここに集まりました。
報道によれば、本日12月30日早朝までに、イスラエルによる空爆でパレス
チナ人345人が死亡し、1450人が負傷しています。あちこちに死体がころ
がり、四方で火の手が挙がっていても、狭い、たった360平方キロの土地
には逃げる場所さえない。ガザの150万の住民すべてが猛烈な爆弾の炸裂
音と閃光のなか、死の恐怖と家族や友人を失った悲しみのどん底にいます
。どこにも出口がないたった360平方キロの土地のなかで寒さと飢えに苦
しみながら、ひしめくように暮らしてきた150万人の人々の上に、あなた
方の軍隊は爆弾を落とし続けているのです。
あなたは日本のマスコミに対し、この攻撃は正しい、ハマースによるロケ
ット弾攻撃には、我慢の限界を超えていた、とコメントしています。しか
しそもそも、なぜハマースが、ほとんど何の効果もないロケット弾を発射
するような事態に至ったのか、よく考えてみてください。ガザには、他で
もないあなたがたの国の建国のためにその地を追われたパレスチナ難民が
、押し込まれるようにして暮らしていた。そこをイスラエルが、1967年の
戦争によって占領したのです。
あなたがたの国は40年あまりに渡ってガザ占領を続け、抵抗する子どもや
若者を逮捕し、拷問で手足を折り、家族や関係者の住む家屋をブルトーザ
ーで破壊するといった支配を続けてきました。こうしたイスラエルの惨く
非人間的な支配のなかでこそ、ハマースはパレスチナ民衆の支持を得て成
長したのです。ハマースの武装作戦には、パレスチナ人の中においても賛
否両論があります。しかしまず、あなたがたの国が行ってきた占領こそが
、現在に至るすべての問題の元凶だということを正しく認識してください
。2005年、ガザ内部の入植地からは撤退しましたが、イスラエルがパレス
チナ全土を占領状態に置き、ガザの境界における人の出入りをすべてコン
トロールすることは何ら変わりませんでした。ハマース政権の成立以後は
封鎖を強化して人の出入りを禁じ、ガザ住民が衛生な水も電気もない劣悪
な環境下で生きることを強い、その生殺与奪を握ってきました。民主的に
選ばれた政権を世界から孤立化させ、パレスチナ人の未来への希望を奪い
続けてきたあなたがたが被害者ぶるのは、厚顔無恥にもほどがあります。
冷静に比較してみてください。あなた方の国は、違法に占領している東エ
ルサレムやゴラン高原を除いても、ガザの56倍の大きさがあります。あな
た方の国は人口600万人にして16万人の兵力をかかえ、さらに40万人の予
備役兵さえもっています。ほとんどが人口希薄な地域に落下して終わった
ハマースのロケット弾がイスラエル市民の生活にとって本当に脅威だった
としても、150万人の住民すべての上に爆弾を降り注ぐような軍事作戦は
、いかなる意味でも正当化されるべきものではありません。
アメリカやイギリスの政治指導者が、自分たちの利益のためにあなたがた
の行動に理解を示したからと言って、世界各地の民衆は、イスラエルの行
動を決して許しません。今すぐ空爆を止め、地上戦への準備を中止してく
ださい。そしてパレスチナ人の人権を奪い続ける現在の政策を改め、入植
地を撤去し、パレスチナ人と対等に共存してゆく姿勢を見せてください。
2008年12月30日 ガザ空爆に抗議する12.30緊急行動参加者一同