【紹介】グローカル 730号
グローカル 730号(2009年1月1日発行)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mmr/glocal/index.htm
★二大政党に代わる政治・政党を!
★新自由主義を超える民衆のグランドデザインを!
■新春座談会 ポストブッシュの世界と日本社会の再構築
・武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所)
・稲村和美(兵庫県議、「みどりの未来」共同代表)
・湯浅 誠(反貧困ネットワーク、自立生活サポートセンターもやい)
・白川真澄(グローカル)
司会 宮部彰
※武藤一羊さんがオバマ新政権のアメリカ、派遣村村長の湯浅誠さんが社会運動の課題、稲村和美さんがみどりの政治の課題について語る
■新自由主義と米一極支配の終焉=「100年に一度の危機」をチャンスに(藤岡雅順)
■ポストモダン思想の功罪と「正義=公共性」の再構築(第一回) 宮部 彰
■2009年 私のメッセージ
・すぐろ奈緒さん(東京都・杉並区会議員)
・山本みはぎさん(自衛隊イラク派兵阻止の会・不戦へのネットワーク)
・安部誠さん(全国ユニオン事務局長)
■「みどりの未来」発足
■一坪共有地を守り抜こう/08年12月7日 東峰現地行動報告
■反空港全国集会 開催
■シンポジウム「国際連帯税」の可能性探る
【報告】1月11日三里塚①~09年三里塚反対同盟旗開き
1月11日、三里塚①
09年三里塚反対同盟旗開き
1月11日、「09年三里塚反対同盟旗開き」が三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人・柳川秀夫)主催により、横堀農業研修センターで開かれた。
昨年12月10日過ぎから、成田国際空港会社が全国の一坪共有者に売却要求の手紙を送りつけるという事態に対する最初の反撃の行動になった。
「一坪共有地堅持」の横断幕の前で、最初に山崎さんが発言し、空港会社社長森中小三郎の年頭記者会見(5日)での発言を批判。「安全最優先というなら、なぜ危険な暫定滑走路運用を続けるのか。課題として航空容量拡大をあげたが、これは平行滑走路の3500m化、年間発着回数30万回をめざすということだ」と批判。
柳川秀夫さん
次に反対同盟代表世話人の柳川秀夫さんがあいさつ。
「成田空港会社は周辺自治体の声を唯一の足がかりに、滑走路3500mへと空港を大きくしようとしている。年末、皆さんに空港会社からの売却要請の手紙が着いたと思う。空港会社はともかく空港は大きくしたい。
共有者も高齢化して、子どもなどへ移転しなければならない状況が増えていると思うが、空港問題の意義をもう一度確認してもらいたい。空港問題は過去の延長線上にあるのではない。高度成長からのアメリカ型経済のあり方、グローバル化を考え直さなければいけない。経済至上主義では空港をどんどん大きくしているが、新しいものさしで今の社会のあり方を考えるときにきている。
私たちが新しいものを提言できることが大事。三里塚勢力として、新しいことを提起することが問われている。三里塚の問題を本当の意味でとらえてもらって、今年もがんばっていきたい」
三里塚の野菜で作られた豚汁が配られ、09年の闘いに向けて全員で乾杯。
一坪共有地提供者である加瀬勉さんがあいさつ。加瀬さんは空港会社の手紙に対して、直ちに売却拒否の声明を出した。
「正月だが、めでたくもあり、めでたくもなし。めでたい春にするためにはどうしたらいいのか。一坪共有者への文書を書くにあたり、私は頭の上から爪先まで自分の行動と思想を点検し、断固として共有地を守る声明を出した。これを皆さんも共有してほしいし、また共有しなければならない。
八街・富里から反対運動をやってきたが、自民党・政府の私達への攻撃のあたりが弱くなってきている。自民党の階級基盤が崩壊しつつある。新しい階級情勢のもとで新しい階級闘争が萌芽的に出てきている。政府へ一撃を与えるためにはどうしたらいいか。民主党政権になっても現在の歴史的な矛盾を解決はできない。私たちが新しい運動を組む人たちと手を組んで、三里塚が再出発できるかどうか。
初心に帰って共有化運動の中身をこめて声明の文章を書いた。今後ともお互いにがんばっていきましょう」
らっきょう工場の平野さんは、出荷場の機能移転など昨年の東峰地区の動きについて報告。「島村家が騒音対策として自前で防音家屋を
建てた。これも東峰で頑張るということ。三里塚でも若い就農者が増え、『蟹工船』などと同じで、三里塚についての話が若い人に届くよ
うになってきた」。4月の地球的課題の実験村シンポへの参加を呼びかけた。
管制塔の和多田さん、関西連帯する会の渡辺さん、田中機械から、長野の田島さん、高見圭司さん、京浜ホテル争議支援などの発言が続いた。