統合失調症発症時、親に助けてもらった事を振り返りました。

発症した晩の事でした。
バイクのエンジン音が絶え間無く聞こえていました。
今から殺されるような感覚に陥りました。

私は部屋のドアを開けリビングに行き「どうしようかなぁ」と、とぼけた声を出しながら、テレビに夢中の父をよそに、キッチンから包丁を取り出して自分のパジャマの中に隠し自分の部屋に戻りました。

そして私は恐い幻聴によって、今自殺しなければならないという観念が頭に乗っ取られ、私は自殺未遂をおかしました。

しばらくして、様子がおかしいと思った母が私の部屋に入って来ました。
「何してるの!」と言われ包丁は取り上げられ、「早く寝なさい」とベットに寝かしつけられました。

そのときの事は今でも鮮明に覚えています。
母があのとき様子を見に来てくれなかったら、どうなっていただろうと恐くて想像出来ません。


そして、発症してから2日目の晩の事でした。
幻聴も幻覚も何もかもが怖くて、今から殺されることばかり考えていました。
もう気が狂っていました。

リビングで布団に寝かしつけられ、父と母に寝ずに見守ってもらっていました。

寝ずに私の事を見ていた事を聞いたのは姉からでした。
父と母は全くその事を私に話した事はありません。

深夜、幻覚と幻聴がピークになりパニックになり始めた時でした。

リビングの外のベランダに黒い2人の人影が外に向かってピースしているのが見えました。

あぁ、私はとうとう黒い影に殺されるんだと思いました。

そのとき、殺される前に自分で死のうと思いました。

私は布団から起き上がり、ベランダに向かって無我夢中に走り出そうとしました。

ベランダから飛び降りようとしたのです。

それに気付いた父が私の前に立ち塞がり、必死に私の身体を引き止めました。

私もムキになり父に暴言を吐き、何とかベランダに行こうとしました。

しかし、父の力には敵わず、私は力果て崩れ落ちました。

父は必死に私を死なせまいとしてくれました。

父があのとき私の命を守ってくれたのです。

この事を思い出す度に涙があふれます。

そして、最後に助けてもらった事。

それは精神科の病院に行く最中、父が運転する車の中、私の横に座った母がずっとずっと私の右手を母の手で握り締めてくれた事でした。