今までは1.78倍、2.07倍派であったが、実はHB以降だろうが未満だろうが、全ての属性係数は1.4倍、1.7倍、2.0倍に帰着することができる。その発想の元となったのは、
・単純に考えて、エリア毎(Mob毎)に異なる計算式をわざわざ使うのは設計上、非効率的。
・逆に別のところで一貫したシステムを用いた結果、属性係数のばらつきがでてしまったと考えたほうがNC的に自然。それを起こす要因があると推測できる。
・上記の2.07倍からの上昇率、1.78倍からの上昇率、1.4倍からの上昇率は全て一緒だが、元となる1.4、1.7、2.0倍というある程度規則的な数値を設定しておいて、状況によってバラける設定をするのはかなり不自然。
・どのパターンであっても、上昇率と共に飽和条件(属性差)が基本的に一緒である。(80、150、300差)
特に後ろの二つからは、属性システムは対象が何であれ、共通で適用されるものと予測できる。
まずは、上昇率に関して考えてみる。
上昇率が2次飽和、3次飽和の2段階とも分かっている1.4倍コースを元にみると、
1.4倍→1.7倍→2.0倍はそれぞれの区間で、21.4%、17.7%上昇
2.07倍→2.52倍→2.95倍はそれぞれ、21.8%、17.7%(仮)上昇
1.78倍→2.16倍→2.54倍はそれぞれ、21.4%、17.7%(仮)上昇
確定しているものでは、最初の1段階だけではあるが、上昇率はほぼ一緒と考えてよい。
これだけでは起点が違うだけで、上昇率を合わせただけともとれるが、ある概念をおくと計算結果がうまくできているように見えてくる。
意外にも属性実装当初から言われている「召喚獣の属性特性」について考えてみると割と納得できる。
これらを考えていく上で、以下のキーワードを念頭に置く。
・第7の属性、無属性の存在
・「属性なし」と「無属性」の違い
・属性係数を計算するときの基準のダメージ
最初は無属性耐性について考えてみよう。
HB未満のMob(基本耐性一律20)に、
PCが「属性のついていない武器で攻撃した時のダメージ」と、
HWやDWなどで「攻撃属性値が20の状態で攻撃した時のダメージ」は基本的に一緒である。
また、DB(ダークブレード)やHB(ホーリーブレード)などで、「攻撃属性値が10(20未満)で攻撃した時のダメージ」は、
「属性のついていない武器or属性値が20で攻撃した時のダメージより小さい」というのは、属性実装当初から言われ続けていることだ。
これによって、
「属性のついていない武器で攻撃した時」は攻撃6属性以外の未知の属性値が20、もしくは属性なし(あらゆる属性に影響されない)という状態であると解釈することができる。
今度は「属性なし」について考えてみよう。
「属性なし」に該当するものは召喚獣(ゴーレムなど、犬、サポートペット含む)である。
実は、属性のついた召喚獣でHBのMobに攻撃するときは、属性係数は2.07倍、2.52倍にはならず、同じ条件では1.4倍、1.7倍である。
これは「属性なし」の攻撃が無属性耐性に影響されず、単純に対象のDEFのみから算出されるダメージなので、それを基準にみればそうなる。
試しに、召喚獣の「属性なし」とPCの「属性のついていない武器」を用いて、HB以降のMobに与えたダメージから対象のDEFを割り出してみると、
計算結果が大きく食い違うことから、召喚獣は無属性ですらなく、「あらゆる属性耐性値に影響されないもの=属性なし」として考えることができる。(ただし、無属性耐性という概念を前提としたもの。実験時約33%ほど、属性のついていない武器で攻撃した時のダメージから割り出したDEFの方が高くなった。)
仮に召喚主の無属性20が転移していた場合、算出されたDEFが大きく食い違うことはありえない。
属性が実装され、召喚士自身の攻撃属性が召喚獣に転移されるようになってから、「PCと同じ属性値でも与えるダメージが下がる」という現象が確認された。
これは神託以降、PCの通常攻撃が無属性20であり、他の属性値20に変えたところでダメージが下がらず、場合によっては上がることもあった(無属性20基準で)ので、無属性20の時点で何割か減衰していたと考えられる。(神託でダメージが火20>無20なのは、Mobの耐性が無>火であるから)
よって無属性20ではなく、「属性なし」だった召喚獣の攻撃がPCと同じ属性値であったとしても、元から無属性耐性による減衰の影響を受けていなかったので、属性がつくことで対象の耐性値より下回り、起きた現象として説明ができる。
分かりやすく例を書くと、(対象が無耐性50、地耐性50として)
・PCの無属性20→すでに減衰しており80%のダメージ
・PCの地属性20→相手の無属性耐性と地属性耐性は変わらないので属性差も変わらず、80%のダメージ
・召喚の属性なしの攻撃→属性に影響されないので減衰せずに100%のダメージ
・召喚の地属性20の攻撃→属性により減衰し、80%のダメージ
同じ状況でも、属性なしと無属性との扱いが違うためこうなる。
以上で、第7の属性「無」と、全ての属性に影響を受けない「属性なし」の概念があることがわかる。
ちなみにこれを簡単に試すなら、アデン、ルウンに実装された粗い原石クエのMobを召喚獣、属性のついていない武器で攻撃し、そのダメージからDEFを算出してみるとよい。約2倍の差が出ることが分かる。(召喚獣のダメージから算出したクエモンスの実DEFは約650となり、50%も無耐性によりダメージが減っているということになる。)
なので属性武器でクエMobを攻撃すると、属性のついていない武器を基準に計算すれば、属性係数が3倍+、4倍+となる。
ではなぜこのことが神託、HB、HB未満の属性係数の違いに影響が出てくるのか。
それは単に無属性耐性値高いか低いかによって属性のついていない通常攻撃の減衰量が違うからである。単純にこのことから、無属性耐性の高さはHB未満<神託<HBとわかる。
属性係数を調べようとして、その場での属性のついていない通常攻撃を基準として考えるから、エリアによって無属性攻撃20での減衰量が違うので、基準が一定にならず、このような結果になってしまうのだ。
一般的な属性係数の調べ方は、属性のついてある武器とついていない武器のダメージを比較して算出するのだが、同じ種類の武器が用意できない場合は、ダメージからDEFを算出し、そこからさらに与ダメージを予測し、属性武器の実ダメージとの結果と比較して割り出すので、実験者が召喚獣を使ったのかそうでないかでは算出結果が変わってしまう。
最初に述べた一貫したシステムとは属性の基本耐性のことである。
HB未満では全属性20、神託では全属性50前後(どこぞの攻略本の表記を無理やり当てはめてみる)、HB以降では240で1.7倍になることから、全属性90前後であると考えられる。ただし、Mobによって耐性値は微妙に違ってくるようだ。
要因というのは「無属性耐性」のこと。属性を一律に設定したため、こういった計算結果が出てくることになった。そして、どの段階でも上昇率は一定であることから、起点が違うのではなく、基準が違うのであると予測できた。
召喚獣を用いてアイレスオブザーバーのDEFを計算すると約660となる。Lv82のMobならこんなものだろうと納得はできる。属性のついていない武器で計算した場合約880となる。この分、無属性耐性によって減衰しているといえる。
以上の考えをふまえて、無耐性による通常攻撃の減衰率を考えてみると、(2.07倍や1.78倍を.1.4倍に帰着させる)
HB未満→減衰率0%(本来の100%のダメージ)
神託→減衰率約21%(本来の79%のダメージ)
HB以降→減衰率約32%(本来の68%のダメージ)
召喚獣は無属性耐性による減衰を受けないので、減衰率は0%である。
よって、属性をつけていない且つ、ステータスが同一であるPCと召喚獣を比較すると召喚獣のほうが最大約1.47倍ダメージが出るということになる。
例:
攻撃力2000のPC→32%減衰しているため攻撃力1360分のダメージを与えている。
攻撃力2000のメカニックゴーレム→減衰を受けないため、攻撃力2000分のダメージを与えている。
もちろん、属性をつけることでPCは属性係数を1,4倍以上にあげることができるので逆転は可能だが、属性転移のない召喚獣の攻撃力は思ったより上ということ。
無論、属性転移のある召喚獣は比較対象が同一ステータスならば、最終的な属性係数は結局一緒になるので属性によるPCとの差は生じない。
無属性値をあげる手段がないため、値の証明は実質不可能。ある程度ならば、確定している耐性値とその攻撃属性値を上げていき、減衰率が一緒になるときの属性差+20を考えればよい。
ポイントなのは属性係数は属性差によって決まること。ただ、属性レベルが高くなると、飽和条件が下がる様子。
1.召喚獣を用いて、対象のDEFを算出する。
2.属性のついていない武器での減衰率を算出する。
3.対象の確定している耐性値の攻撃属性値を上げていき、減衰率が一致したときの属性差+20が無属性耐性値となる。
この場合、無属性耐性より減衰率の高い属性でなければならない。(値が確定している耐性≧無耐性)
検証の手軽さを考えるのならば、多くは闇や地、火属性となる。
4.ただし、属性値(LV)が高すぎると飽和条件が緩和されるため、この限りではなくなる。
また、神託で火20、HB等でHWにより与えるダメージが増えるのは、該当する属性が無属性耐性より低く、属性差が小さくなることによって減衰率も小さくなったということ。必ずしも相手の耐性を上回ったわけではない。
実験、その他の情報から「○属性が強い」のアイコンは、
「○属性耐性値+30or50」 、「○属性の反対の属性-30」と推測する。
前者はアイレスあたりに闇属性150(Lv3、4)、160(Lv3、4)、180(Lv4)の武器で攻撃し、属性係数を割り出せばおそらくわかる。