血盟員が捕獲器をとってくれたのでいろいろと検証/考察しました。
【はじめに】
ボスアクセによるDebuff成功率の増加や、Buffによる各種状態異常耐性は依然として謎が多い。
「%」があったりなかったりする表記の違いや、精錬などマスクデータとしてユーザーからは確認できないものも存在する。
これら補正がどのようにしてDebuffに影響を与えているか、各種実験から推察する。
【実験:特性、耐性によるダメージ増減の利用】
ボスアクセなどにある状態異常の確率を増加させる効果は、ダメージ付きDebuffのダメージを増加させる効果をあわせ持つ。
同様に、耐性はダメージを減少する効果を持つ。このダメージを観察し、どのように影響を与えているかを確認する。
使用キャラ:84カマエル
使用スキル:ダークフレイム(フィアー属性)
備考:捕獲器を用いて、ダメージ固定。闇属性は闇耐性で相殺し、ダメージを測る。
【実験1 攻撃側:補正なし 防御側:補正なし】
MR93:384ダメージ
MR242:(147.57ダメージ)
【実験2 攻撃側:補正なし 防御側:補正込】
メンタルシールド(精神耐性50増加):192ダメージ
ザケン耳(MR242 精神耐性20%):118(147.57→80%)
勇士耳(MR217 精神耐性20%):131(164.57→80%)
ザケン耳+勇士耳(MR366 精神耐性20%+20%):55(97.57→56%)
【実験3 攻撃側:補正込 防御側:補正なし】
攻撃側補正なし(対象MR173):208ダメージ
攻撃側ザケン(対象MR173):250ダメージ→ダメージ+20%
攻撃側ザケン+勇士耳(対象MR173):300ダメージ→ダメージ+20%(補正なしから+44%)
・実験1、実験2、実験3よりダークフレイムがフィアー属性であると確認できる。
・実験2よりザケン、勇士ともに同様の効果であることが確認できる。
・実験2より、ザケン+勇士のダメージ結果は0.8*0.8=0.64ではないことがわかる。
・実験3より、ザケン+勇士のダメージ結果は1.2*1.2=1.44であることがわかる。
【考察1】
実験2のザケン、勇士耳を併用した場合、アクセサリの作用は最終ダメージに0.8倍かかるわけでもなく、耐性が20%+20%の40%でもない。
ではどういう事なのだろうか?
ザケン、勇士耳を併用した場合のダメージは本来の56%であり、言い換えれば-44%となる。これは絶対値をとれば実験3の1.2*1.2=1.44の小数部分と同様である。
また、ザケン、勇士耳のそれぞれの実験では本来の80%なので、ダメージは-20%である。精神耐性を1.2とし、これも小数部分と同じである。
つまり、攻撃側、防御側には同様の効果が作用していると考えられる。
このことから、ザケン、または勇士耳を装備した場合、精神耐性は20、併用した場合は44と仮定する。
【実験4 攻撃側:補正込 防御側:補正込】
防御側の精神耐性を変化させ、攻撃側は補正なし→A(精神攻撃0)、ザケンのみ→B(精神攻撃20)、ザケン+勇士→C(精神攻撃44)の3パターンでダメージを検証する。
実験4-1 防御側:ザケンのみ(MR242→147.57が基本ダメージ 精神耐性20)
パターンA:ダメージ118
パターンB:ダメージ148(+25.4%)
パターンC:ダメージ184(+24.3% 総合+55.9%)
実験4-2 防御側:ザケン+勇士(MR366→97.57が基本ダメージ 精神耐性44)
パターンA:ダメージ55
パターンB:ダメージ74(+34.6%)
パターンC:ダメージ98(+32.4% 総合+78.2%)
【考察2】
実験3ではダメージが20%増加していたはずだが、補正込みに対しザケン/勇士耳を用いると、ダメージの上昇幅が大きく異なっていることが確認できる。
ここで実験4-1のパターンBに着目する。
パターンBはともにザケンを装備している状態であり、ダメージは148と基本ダメージに似ている。
ともにザケンを装備していることからも、ザケンの効果は相殺されていると考えられる。
なぜなら、攻撃側のダメージが1.2倍され、防御側のダメージが0.8倍にされる結果にはなっていないからである。(これが適用されるなら、パターンBのダメージは141~142でなくてはならない)
これにより、ザケンの効果から「ダメージを1.2倍、0.8倍にする。」という効果を否定することができる。
そこで【考察1】で仮定した精神耐性を考える。
これは精神耐性が20ならダメージが-20%、40なら-40%、70なら-70%、精神攻撃が20ならダメージが1.2倍,40なら1.4倍とし、
最終的にダメージなどに適用される値は精神攻撃値、耐性値の差を参照とする。
この耐性値の差をここでは便宜上、特性差と呼び、
特性差=攻撃値-耐性値
とする。
これはほぼ属性に関する説、とりわけ「属性差」と同じ理論である。
以上の説を踏まえて、実験4-1を考察する。
パターンAは精神攻撃0 耐性20 により、特性差が-20なので、基本ダメージから-20%であると推測する。
実験結果からダメージは118(147.57の80%)なので、合致する。
パターンBは精神攻撃20 耐性20 により、特性差が0なので、基本ダメージから変化がないと推測する。
実験結果からダメージは148(147.57のほぼ100%)なので、大体合致する。
パターンAから25%ダメージが上昇しているのは、ザケンの効果が「ダメージを1.2倍にする。」のではなく、「精神攻撃値を20増加させる」とすれば相手の耐性が0であれば20%増加するし、お互いの特性が20の場合、「ダメージが低下している状態」から見れば、結果的に1.25倍になるので矛盾はなくなる。
パターンCは精神攻撃44 耐性20 により、特性差が24なので、基本ダメージから+24%であると推測する。
実験結果からダメージは184(147.57のほぼ124%)なので、大体合致する。
次に実験4-2を見てみよう。
パターンAは精神攻撃0 耐性44 により、特性差が-44なので、基本ダメージから-44%であると推測する。
実験結果からダメージは55(97.57の56%)なので、合致する。
パターンAは精神攻撃20 耐性44 により、特性差が-24なので、基本ダメージから-24%であると推測する。
実験結果からダメージは74(97.57の76%)なので、合致する。
パターンAは精神攻撃44 耐性44 により、特性差が0なので、基本ダメージから変化がないと推測する。
実験結果からダメージは98(97.57の100%)なので、ほぼ合致する。
以上の実験から、ボスアクセサリーなどの攻撃値、耐性値への影響は、基本値0に対する加算であり、
複数の効果があるときは乗算で計算され、最終的には攻撃側の攻撃値と防御側の耐性値との差から成功率やダメージが増減すると考えられる。
言い換えれば、耐性の方が大きくなるほど変動する幅が大きく、攻撃値が耐性値に追いつくことによって、結果的に成功率が大幅に上昇するように見える。所謂「耐性の貫通」とはこのようなことが起きているのではないかと推測する。
例えば、耐性値が80、攻撃側が0だった場合、成功率50%の攻撃は成功率10%となる
逆に耐性値が0、攻撃側が80だった場合、成功率50%の攻撃は成功率90%となる
耐性値が80、攻撃側が80だった場合、成功率50%の攻撃は成功率50%となる
これは攻撃側が0であったときからみれば成功率は5倍である。
ここまではゲーム内では%表記とされている効果を用いて実験をしてきた。
次に%表記のない効果を用いて実験をする。
検証スキル:メンタルシールド(耐性値50増加)、ウィズダム(耐性値20~36増加)
引き続き、攻撃側は補正なし→A(精神攻撃0)、ザケンのみ→B(精神攻撃20)、ザケン+勇士→C(精神攻撃44)の3パターンでダメージを検証する。
防御側はメンタルシールドやアクセサリを組み合わせて耐性値を変化させる。
【実験5】
実験5-1 防御側:メンタルシールド+ザケン(MR242→147.57が基本ダメージ 精神耐性50+20と仮定)
パターンA:ダメージ29
パターンB:ダメージ59(+103%)
パターンC:ダメージ95(+61% 総合+227%)
ど、どういうことだってばよ・・・。
とおもったが頑張って解析し、とある説に行き着く。
まずパターンAは基本ダメージの20%
次にパターンBは基本ダメージの40%
最後にパターンCは基本ダメージの64%
前の説から、Aは特性差-80、Bは-60、Cは-36とこれらが合うように辻褄を合わせる。
Bは攻撃値20、Cは攻撃値44であるから、精神耐性は80であることがわかる。1.5*1.2=1.8 オーライ
実験5-2 防御側:メンタルシールド+ザケン+勇士耳(MR366→97.57が基本ダメージ 1.5*1.2*1.2=2.16 精神耐性116と仮定)
パターンA:ダメージ4
パターンB:ダメージ4
パターンC:ダメージ27(+575% 総合+575%)
ど、どういうこ(ry
とおもったがこれも頑張って解析し、とある説に行き着く。
まずパターンAは基本ダメージの4%
次にパターンBは基本ダメージの4%
最後にパターンCは基本ダメージの28%
特性差はそれぞれ-116 -96 -72である。パターンCのみはこれまでの説通り合致する。問題はAとBだ。
どちらもダメージに変化がないので、とりあえずこれを耐性のカンストとする。
つまり特性差が-96付近になると、それ以上は効果がないということを示す。ただし、パターンAとBで変化がなく、パターンCは計算通りなため比較前の耐性値には96以上の効果があると考えられる。
次は同じ%表記のないウィズダムとメンタルシールドで実験をする。
実験5-3 防御側:メンタルシールド+ウィズダムSE0(MR213→167.66が基本ダメージ 精神耐性50+20=70と仮定)
パターンA:ダメージ33
パターンB:ダメージ67(+103%)
パターンC:ダメージ108(+61% 総合+227%)
なんと、実験1と同様の変化であることがわかる。
つまり、精神耐性は70ではなく1.5*1.2=1.8の精神耐性80であると予想される。
実験5-4 防御側:メンタルシールド+ウィズダムSE8(MR203→175.92が基本ダメージ 1.5*1.36=2.04 精神耐性=104と仮定)
パターンA:ダメージ8
パターンB:ダメージ28(+225%)
パターンC:ダメージ71(+154% 総合+787.5%)
なにやら上昇幅が穏やかな数字ではないことがわかる。
まずパターンAは基本ダメージの4.5%
次にパターンBは基本ダメージの16%
最後にパターンCは基本ダメージの40%
特性差はそれぞれ-104 -84 -60である。
どれもほぼ計算通りで特性差-84ならばダメージが本来の16%、特性差-60ならばダメージが本来の40%である、
パターンAにおいてカンストが現れていることもわかる。
次は同じ%表記のないウィズダムとメンタルシールドと%表記のあるザケンを混ぜて実験をする。
実験5-5 防御側:メンタルシールド+ウィズダムSE0+ザケン(MR380→93.97が基本ダメージ 1.5*1.2*1.2=2.16 精神耐性=116と仮定)
これは実験5-2とほぼ同様の条件である。
パターンA:ダメージ5
パターンB:ダメージ5
パターンC:ダメージ28(+460% 総合+460%)
値が小さいため、上昇値は異なるように見えるものの、傾向はほぼ同じである。
まずパターンAは基本ダメージの5%
次にパターンBは基本ダメージの5%
最後にパターンCは基本ダメージの30%
特性差はそれぞれ-116 -96 -72である。
やや、値は異なるが、パターンAとBで変化がなく、パターンCで変化が起きるので傾向としては同一である。
【結論】
以上の実験からボスアクセや、Buffなどによる攻撃値、耐性値の増加は「%」の表記に関係なく乗算として扱われ、計算結果が攻撃値、耐性値として加算。
最終的には攻撃側の攻撃値と防御側の耐性値との差から成功率やダメージが増減すると考えられる。ウィズダムSE神。
例:レジストショック(40増加)とデスティノ重(50%増加)の場合、耐性値は110
この相手に、ザケン+勇士耳(攻撃値44)を装備して成功率50%のスタンスキルを撃ったときの成功率は、差が-66なので、スタン成功率は0.5*0.34=17%となる。
攻撃側にフリン首を加えた場合、攻撃値は65.6となり、差が44.4なので、スタン成功率は0.5*0.556=27.8%となる。
防御側にザケン+勇士耳を加えると、耐性値は200.24になる。
この場合、攻撃値が105を超えない限り、スタン成功率は0.5*0.05~4=2~3%となる。
レジストレート(耐性値5とする)のような増加率そのものが小さいスキルでも、元の耐性が110あれば耐性値は10増加する。
よって、耐性値は120あり、攻撃値が40の相手には差が-70から-80に変化する。
これは成功率が本来の30%から20%にまで低下するわけであり、成功率50%のスキルだった場合、15回から10回に減る。
今までの認識(感覚)で言えば、被弾率が2/3になるのだから、非常に効果のあるスキルであると体感できるのだ。
【番外1】
攻撃値、耐性値という概念を踏まえて、精錬アクセの効果を検証する。(使用石は76と80)
番外実験1-1 防御側:精錬精神耐性1つ(MR267→133.75が基本ダメージ 精神耐性=?)
パターンA:ダメージ132
パターンB:ダメージ159(+20%)
パターンC:ダメージ192(+21% 総合+45%)
番外実験1-2 防御側:精錬精神耐性2つ(MR485→73.63が基本ダメージ 精神耐性=?)
パターンA:ダメージ72
パターンB:ダメージ86(+19%)
パターンC:ダメージ104(+21% 総合+44%)
精神耐性値+1あるかどうかも疑わしい結果である。
【番外2】
耐性値+100されるカレッジというスキルを用いてカンストの概念を検証する。
番外実験1 防御側:カレッジ(MR173→206.4が基本ダメージ 精神耐性=100)
パターンA:ダメージ0
パターンB:ダメージ0
パターンC:ダメージ0
最低でも5%くらいは出ると思ったが、ダメージ0ではなく、システムメッセージに何も表示されない結果となったので
このスキルは特殊耐性として扱う。(レイドにスタンスキルを打ったような感じ。)
それにしてもいつからメンタルシールドが%表記ではなくなったのだろうか・・・。
昔は、ルーツ攻撃に2重に効果があるためダメージが非常に小さくなると言われていたが、
今回の実験で判明したこの仕様は元からだったのだろうか?
実際、解析中も2重に効果があるだの、3重に効果があるだのと先入観があったため、この仕組みも精神属性だけかなぁと考えたが、様々なケースの辻褄をあわせていくと、割と共通に適用されてそうな仕組みに行き着き、最終的には別の概念に帰結するのがまた面白いところである。
おそらくこの結果は、属性に関する調査やディフレクトアローやスティグマオブシーレンなどの表記と効果の関係などにも起因する。(耐性50増加=ダメージ50%カットや、耐性40低下でダメージ1.4倍)
この説が合ってるにせよ、合ってないにせよ非常に興味深い検証であった。