作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也



ガラスの空の下
この都会は瓦礫の森


ネオン色の夢が散る
其処ここに無残に綺麗に
その間を渡ってく
いまあたしはあなたに逢いたい

生きるために


地下室に潜んだ
子供らの目には目を




裁き合う許し合う
ひとりでは穢れは拭えず
注ぎたい捧げたい
ただこの身を赤い赤い血を

生きる証を


堕落の楽園で
快楽は美徳の神
獣は肉体を喰み
少女らは虚無を孕む


もっと光を


地下室に眠れる
子供らの歯には歯を
御母の御胸は
あまりに遠すぎる


あふれる愛の炎を
さもなくば気高き死を
ガラスの空の下
この世の中 瓦礫の森
作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也



世界の果てから
見たなら ここが
世界の果てね

曇った 天窓
年老いた画家が
暮らす 室よ

世界中に あふれる
色という色を
見てきた あなたが

描いた 少女像(わたし)は
画布(キャンバス)のうえで
蒼く 沈み

わたしより先に
大人になってく

暖炉を 灯した
夕暮れ 天へと
むかうのは 炎

わたしは かじかむ
あなたの乾いた
指を つつむ

くずおれた灰に
おちるのも炎

その胸に 深まる海で
泳ぎを止めた
哀しみの 魚たちの行方
わたしにきかせて
ああ 欲しいと思う

わたしの眸は
未来を見つめても
輝けないのに

あなたは色褪せた
写真の青年の
眸のまま

しずかに絵筆は
遠い日を写す

その胸の 奥の窓辺で
かつて唄った
喜びの 小鳥たちのなかの
最後にわたしを
ああ 置いてください
作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也



あなたは兄さまの友達 白い頬をした少年
わたし憧れていたの たとえどんなに邪魔にされても

茨の庭を追いかけたけれど
あなたの瞳にはいつも兄さまが 映ってた
扉の陰から抱き合うふたりを
はじめて見たとき とても綺麗で 胸が騒いだ


ナルシス・ノワール
何も知らぬ 少女の日の初恋よ
ナルシス・ノワール
今もあまい あなたの声が聞こえる

ある日 兄さまは家を出て あなたも二度と来なかった
母さまは嘆き悲しみ 家には灯もともらない

大人になるまで知らずにいたわ
町外れの湖にふたりは 沈んだと
神に背いた愛の報いだと
人々は囁くけど わたしは 目を閉じるだけ


ナルシス・ノワール
湖のほとり そっと咲いた水仙は
ナルシス・ノワール
ああどんなに あやしく香ったでしょう


ナルシス・ノワール
あれからわたし どんな男も愛せない
ナルシス・ノワール
今も変わらぬ あなたの姿が見える


ナルシス・ノワール
何も知らぬ 少女の日の初恋よ
ナルシス・ノワール
今もあまい あなたの声が聞こえる
作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也



眠れる木馬に
跨り向かうのは
月夜に燃え果てた
赤い廃墟のフェアリーランド


迷子のわたしを
助けに参りましょう
今なら伸ばせるこの腕は細くても

もっと重い悲しみ
抱えてきた ひとりでも


崩れた鱗の
家では秘密の
扉は開かずに
夢を閉じ込めてしまった


壊れたあなたを
助けに参りましょう
今ならやさしく抱きしめてあげられる

どんなつらい記憶もいやせるのよ
ふたりなら


泣かないわたしを
哀れんでくれますか
みつめる瞳の
輝きをくれますか


壊れたあなたを
助けに参りましょう
今ならやさしく
抱きしめてあげられる

清らかな聖地(ばしょ)にさえ降り立てるわ
このままで
作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也




愛する者を
守りぬくため
僕らは命を
投げ出せるだろうか

この手に握る
平和という名の
剣をかざして
戦うのだろうか

生まれくる前の我
それは今ここに
眠る英霊か

真白き鳩が
舞い降りるたび
さわぐ梢の間
真昼の月

迷える小径
たどりついた地で
遠い兄のような
声を聞く
ああ君 我の代わり生きよと


頭を垂れて
祈りつづける
老いし人の背に
ゆらいだ陽炎

終わりなき悲しみを
包み抱くのは
誰か眼差しか

蝉時雨だけが
降り注ぐ日の
まばゆい空の
青さが染みる

さまよう心
呼び戻した地に
優しい姉のような
唄を聞く
ああ君 死にたもうことなかれと



真白き鳩が
飛び立ってゆく
翼の先の
光に向かい

忘れることなき
涙の川の
果てない流れを
人は渡り

生きる果敢なさ
生きる尊さを
巡る時のなか
僕らは知る

迷える小径
たどりついた地で
遠い兄のような
声を聞く
ああ君よ 己がため強くあれ
作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也



しずかな夜に
眠りかけるのを
そっと揺り起こす
月の指先よ

失くしたはずの
ぬくもり
思い出すようで


おやすみ おやすみ もう
おやすみ 胸の欠片(かけら)
明日は 明日は やさしいから


夢のどこかで
出会いし人の
その移り香を
いつまでもさがすよ

真白い百合が
似合うでしょう
恋の柩には


さよなら さよなら もう 
さよなら 遠い昨日
明日は 明日は やさしいから



ほのかに青く
刻は降りつもる
草に埋もれし
日時計の上にも

きれいな影絵が
窓で
手招きをしても


お眠り お眠り もう
お眠り 胸の欠片
二度と 二度と
目覚めぬよう


さよなら さよなら もう 
さよなら 遠い昨日

明日は 明日は やさしいから
作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也



ブルーベルの空に
粉雪が 舞ったら
それは天使の羽根よ
胸の痛みを 撫でましょう

逢えない人 想い
うつむいてばかりの
そんな あなたのために
今宵 呪文を かけましょう


雲の上から 見ていたの
あなたのこと ずっと


Anniversary of Angel
凛ときらめく
夢におやすみ
もう泣かないで
Anniversary of Angel
闇のなかでも
透明すぎる
やさしい心
小さな涙が
わたしを呼び覚ました


頬染める 希望と
交叉する 不安を
ルボンのように結び
勇気のベル 鳴らしましょう

春の息吹も すぐそこで
足踏みしてるよ


Anniversary of Angel
きっとすてきな
恋に出会える
ほら顔あげて
Anniversary of Angel
すべての瞬間(とき)が
祝福に満ち
誰より綺麗に
かがやく日がいつか
あなたを迎えに来る



Anniversary of Angel
けさ神様に
お願いしたの
地上(ここ)に来ることを
We are alone,
We are angels
だってわたしは
もう一人の
あなただから
ふたりがいっしょになる
あなたがあなたになる


Anniversary of Angel
凛ときらめく
夢に暮らそう
笑顔が似合う
Anniversary of Angel
すべての瞬間が
祝福に満ち
誰より綺麗に
かがやく日がいつか
あなたを迎えに来る
作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也



菩提樹の 並木越えて
星座の舟が 行くわ
夏空の 掟のように
この一年を わたしはひとり

想い出す この四阿
あなたの腕で 待った
お月様 どこか降りて
さよならだけが 浮かんでいたわ

きっと 来ると
あなた呼べば
星が コトリ


今宵 今宵 晴れわたる
共月亭で逢いましょう
ひとつ ひとつ 想い出を
宇宙(そら)に放し数えましょう


天界は 祝いの美酒
星の祭りに 唄う
月光を 汲んだグラス
わたしにだけは 冷たく凍みる

とおい 国で
あなた同じ
光に ユラリ


今宵 今宵 賑わいの
共月亭で逢いましょう
空が 空が 胸めがけ
墜ちて壊れゆくまえに


今宵 今宵 恋ケ淵
共月亭で逢いましょう
明日は 明日は 消えてゆく
真夏の夜の夢でしょう
作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也



舌のうえ甘く
とける綿雲
キスをして
黒い翼のした
いなづま 胸を裂く
うっとり 花が咲く

待ってるだけじゃ
ちょっとくやしい
あなたをつなぎとめる魔法
おいしい罠かけて
恋の毒を盛っちゃおう


エンジェル・エッグを作りましょう
お砂糖の壷と
銀のスプーン
あなたのシロップ
かきまぜて
愛の炎で
じっくりと


まぶたを熱く
染める薄紅
目覚めないもっと
深い夢を
ザクロ実(な)る枝から
ネコが鳴く頃には

いつだって
昼も夜も会いたい
つめたくてとてもかわいいひと
わたしを置いたまま
もうどこにもいかせない


エンジェル・エッグはお預けよ
おなかが空いたと吠えたって
あなたのハアトが
足りないみたいで
ちょっぴりコゲめが
できちゃうの


エンジェル・エッグを召し上がれ
テーブルマナーは
気にしない
あなたのナイフで
かきまぜて
よそ見をしないで
ゆっくりと


エンジェル・エッグを作りましょう
お砂糖の壷と
銀のスプーン
あなたのシロップ
かきまぜて
愛の炎で
じっくりと
作詞:宝野アリカ  作曲:片倉三起也



互いの血肉を貪って
生け捕られるように
愛し合うことは限りなく
悦びに近づけど


天日(たいよう)の恵みのままに
芽吹き散る花の定めなど
わたしの目蓋は見ず

月闇の呪縛の糸に
縛られた盛りの時を
引き延ばそうと足掻く


生きなくちゃならない
眠りの森の外
貴方を見掛けても
擦れ違う
仮面の微笑さえ
交わし合うことなく


ふたつの乳房の間(あわい)裂き
この心渡せるなら
すべての証と引き換えに
いっそ止めを願えど


潜りゆく地獄の獄(ひとや)
其処にこそ在る安息と
幸福の逆光に

陥ちたまま仰ぐ空には
忌まわしき遥か郷愁
二度と戻れなくとも


夢すべてまぼろし
いばらの森の外
誰もが望むものだけ

待っていたなら
この愛に
出逢えなかったでしょう



痛みなら深くあるほど
焔には緋の柱立ち
その先は天上と

知ればこそ仰ぐ空には
愛惜しき陰翳の影
この身に受け写して


生きなくちゃならない
眠りの森の外
貴方を見掛けても
行き違う
仮面の下伝う
滴は甘くとも