パットでのタメ | パット上達ブログ

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パットはゴルフ上達のカギ。パットの理論(世界で唯一)からパット数の減らし方、グリーン上のウンチクなど上手くなるヒントをGreen Keeperが発信します。

「パッティングでもショットと同じ様にタメが必要」――杉原輝雄 から一部を引用させていただきます。

 

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表題の言葉は、1979年に出版された杉原プロの著書『非力のゴルフ』(学習研究社)の中に出てくる。先に述べたようにアプローチやパッティングの卓抜さで、飛ばし屋プロに対抗していた印象が強い杉原プロだが、飛距離の面でも工夫と努力をしてパワーゴルフに対抗していたことが書かれている。

 ドライバーの飛距離を伸ばすことには特にどん欲だったようだ。広いスタンスと長く握るフックグリップ、そして高いティーアップでのアッパーブローを駆使することで飛距離を稼げていると、自身のスウィングを解説している。

これは現代の女子プロが行っている飛距離アップ法とほとんど同じで、それを40年以上も前に杉原プロは実践していたことになる。

 限界に挑戦し続けたドライバーの飛距離、精密機械のように正確なフェアウェイウッドやアイアンの精度、卓越したアプローチとパッティング。これらすべてが揃ってはじめて、50年にわたって現役プロとして活躍し、飛ばし屋に負けず勝利できたのだと思う。

その工夫と努力、そして不屈の根性は驚嘆に値するものがあり、「日本ゴルフ界のドン」と称されたのもうなずける。

 

杉原プロの一番の武器は、やはりパッティングだったと思う。周囲のプロは「杉原さんのワンパット圏内は5m」と言ったほど、そのパットの上手さには定評があった。

 杉原プロは同じくコーライグリーン主流の時代だったにもかかわらず、五角形に肘を曲げた腕を肩で振り子のように振るストローク式のパッティングだった。

 パッティングでもショットと同じ様に、テークバックからダウンスウィングに移る瞬間に生じる「タメ」が必要だと言うのだ。

 

ロングパットで重要なのは次の3点だという。

(1) 距離を3等分して、ヒットの力加減を読む
(2) ゆっくりとしたテークバックでタメをつくる
(3) 思い切りよく大胆に打っていく

この(2)で「タメ」が出てくるのだが、「ロングパットで大事なことは、充分にテークバックをとってから打つことです。パッティングでもショットと同じ様にタメが必要です。早打ちは絶対にいけません」と自説を述べている。

タメがないとヘッドが効かず、ボールの転がりが悪くなるためだそうだ。大ショートするのは早打ちをしているからで、球足の長いボールはヘッドが効いていないと打つことができない。そして、ヘッドを効かすには、ゆっくりとテークバックしタイミングよくヒットすること。それがタメを生み、ロングパットではとても重要なのだと解説している。

「いくら短くてもテークバックを十分にとり、タメをつくってから強めにヒットすること。ヘッドの重みを感じるタイミングで、ボールの芯をヒットすれば芝目にも負けない転がりのいいパットができます」

そして、「ショートパットのミスはほとんど打ち方のミス。正しくヒットできれば必ず入ります」と断言している。

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長いパットではテークバックの振り幅も大きくなるので、タメは作りやすいですが、問題はショートパットにおけるトップのタメですね。杉原の仰るように短くても十分にテークバックを取りと言うストロークでタメを作るにはダウンでゆっくりストロークするということが必要になりますね。尤も私はもともとストロークは比較的ゆっくりです。簡単ではないですが宅練から始めようと思います。

 

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