理論より再現性 | パット上達ブログ

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パットはゴルフ上達のカギ。パットの理論(世界で唯一)からパット数の減らし方、グリーン上のウンチクなど上手くなるヒントをGreen Keeperが発信します。

古いですが「パッティングの教科書」(芝草順二著 マサランド刊)という本があります。
パットがどうしようもなく下手だった私は、これをバイブルとしていたので、今は綴じ部分がばらばらになるくらい熟読しました。
 今でも下手でしょうと言う突っ込みはこの際なしでお願いします(笑)。
 
前書きの一部を引用させて頂きます。
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パッティングは、若い人よりお年寄りの方が上手なことが多い。
要するに、パッティングは、練習によって技術を習熟することが、いかに大切であるかを証明している。
また、プロでもパッティングの名手と言われる人がいるが、彼らが名手と言われるようになったのは、ほとんど生まれつきではなく、後天的に練習によってつくられたものである。
 
現状では、大半のゴルファーは、パッティングに興味を示さず、練習をしないが、このようにパッティングは、スコアメイクの半分以上を占める重要なものであり、練習すればだれでも上手になれるので、ハンディキャップを縮めたければ、パッティングの練習に励むことが最善の方法なのである。
 
パッティングの名手と言われる人を見ると、誰一人として同じ打ち方をしている人がいないし、その他のゴルファーも各人各様に打っているように見える。また、パターで打った球は、どんな打ち方をしても、ホールに真っ直ぐ向かって行けば入るので、よく「パットに型なし」という表現をすることがある。
これまで各種のスポーツ界で、技術と個性の関係について多くの議論が行われて来たが、パッティングは、個性が生かされることでは、その最たるものである。
 
スポーツが個性的な方法で行われるようになる最大の理由は、体型と性格がおのおの違うからであるが、パッティングには、もう一つパッティングだけに顕著にみられる現象がある。
 
パッティングは、微妙な距離勘(原文は感)と正確な方向性が求められるが、こう言ったことを実現するためには、常に一定した動作を繰り返し繰り返し行える(*1)ほうが、動作がいつも一定しないより優れている。
一定した動作を繰り返せるようになるためには、練習して自分の追加田をしっかり身につけることが特に必要である。
パッティングは、練習によって自分のストロークをしっかり身につけると、面白いことにたとえ理論的に少し間違っていると思えるストロークをしていても、一見良いストロークをしているが、練習不足でストロークが一定しない人より、良くなることが多い。
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JGTO賞金王でも、2015年の金庚泰はオーソドックスなストロークをしてますが、2016年の池田勇太は「手首とヘッドの動きが一緒のような?」個性的なストロークですね。
 
*1:日本では再現性と言われますが、再現性には短期再現性と長期再現性があり、パットのストロークで必要なのは後者です。
 器用な人(私も)は、直ぐ真似が出来るのでその場で続ける短期再現性は高いのですが、明日になると再現できないという不器用なところがあります。不器用な人が練習を続けると長期再現性が高まるように思います。
 

再現性と言う言葉は最近でこそ頻繁に使われていますが、このブログでは10年前(2006.09.27.の記事)から、その大切さを訴えてきました。

 ゴルフのスキルの習熟とは再現性(長期再現性=Reproduceability)(≠Repeatability=短期再現性に非ず)を高めるということにほかなりません。体の動きを脳の長期記憶領域に収めることですね。 このことを理解しておられる方は練習をおろそかにしないということになります。なお、運動学習の記憶を長持ちさせるには休憩も必要です。

 
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