この試合もパットが決め手でした。
金亨成にはツキもありました。
#12(パー4)では右ラフからのアプローチを入れて○。
#14(パー4)で1打落しましたが、その後もパットで凌ぎ何度もピンチを切り抜けた挙句、#18(パー4)では、右カラーからのパットを入れて○。
通算-11、挑戦3回目にしてこの大会に初勝利しました。
日本ツアー3勝目です。
2位はI・J・ジャンの-7。ジャンは2年前にこの大会を制しています。→「中日クラウンズ2012」
3位は今野康晴の-6。
今野の通算7勝はビッグゲームが多いですが、ツアー初Vが1999年のこの大会でした。
#18の金のバーディーパット。
入る直前に左手のパターを突き上げていました。
ラインは単純でしたが、20~30cm手前でカップインを確信していた仕草でした。
追う側が伸ばせない中、結果的には一人旅の様相の結末でした。
パットに見惚れたのは金亨成と今野康晴。
この二人のパットの凄いところは2~3mのピンチのパットを入れてくることです。
金は太いグリップを装着しています。
日本男子ツアーではあまり多くの方が使っているわけではないですが、これを機会に流行るかもしれませんね。
→「スーパーストローク」
今野にもチャンスがあると見ていましたが、それはそれまでの厳しい状況でのパットを決めていたからです。
残念ながら、そのパットの冴えも残り2ホールでは輝いてくれませんでした。
この二人に比べ対照的だったのはI・J・ジャンと石川遼。
チャンスをことごとくモノにできなかったですね。
パットとアプローチは「日替わり」と言いますが、ジャンと石川にとっての最終日はウラの1日でした。
和合はツアー屈指の難コース。
速く硬いグリーンに風。
メジャー並みの難コースを上手くマネジメントした金の腕が光った最終日でした。
私(Green Keeper)なんか、攻略のイメージが浮かばないうちに競技が終わってしまいました。