壽初春大歌舞伎@松竹座(夜の部) | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

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壽初春大歌舞伎
松竹座
2017年1月9日(月)
夜の部 16時開演
二階前方下手

「鶴亀」
三兄弟の襲名と初春を寿ぐ演目。おめでた~い感じの舞踊。
藤十郎さんがさすがの存在感で、
若い三兄弟を応援するよラブラブ皆さんも応援してね音譜
という気分でほのぼのと拝見した。

「口上」
これだけたくさんの役者さんが並ぶと壮観照れ
我當さんは今回も後ろから支えられての口上。
お元気な舞台を観たいなあえーん

「勧進帳」
芝翫さんの弁慶で襲名披露演目。言わずと知れた「the 歌舞伎」な歌舞伎十八番。
弁慶、力強くて忠義に篤くて・・・とてもよくお似合い。
勧進帳読み上げのところの緊迫したムードが好きラブラブ
そして、やっぱりニザさん@富樫の唯一無二の美しさ、
颯爽とした所作に目を奪われる。

「雁のたより」
大好きな演目。これに似た「小さん金五郎」は
私にとっては結末がコメディとは思えなかったので、
こちらの方がかなり好き。
そんな馬鹿なゲラゲラなまさかの展開が、楽しい。
左司馬の亀鶴さんのバカ殿がはまり役?で、
亀鶴さんのファンになりそうなくらい気に入っている。
これまでずっと鴈治郎さんで観たと思い込んでいたが、
博多座では藤十郎さんで観たのだったニヤニヤやっぱり似てるよねえ。親子だもん(笑)
どこで気付いたのかといえば、
髪結い床の客の若旦那と五郎七とのやり取りの場面に
芝翫さんが若旦那で登場した時、あれ?前観たときだれやったけ?
と考えたら翫雀さんだったので、主役はお父さんと分かったという次第合格

 
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1月はいろいろな劇場で初芝居が楽しめるけれど、
私が観に行けるのは、そのうちごくわずかショボーン
松竹座は外せないので、たいていはあともう一つということになってしまう。
浅草も演舞場も国立劇場も、観たいものがたくさんあったのだけれど・・・。
東京2泊というプランもいつか考えてみたい。
あ~文楽に行けなかったのも悔いが残る1月。
 
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去年の夏、松竹座の地下に矢場とんができた。
みそかつLoveドキドキドキドキドキドキ
名古屋に行ったら必ず食べていたので、とてもうれしい。
幕間にはキビシイので昼夜の間に。
一番人気のわらじとんかつはちょっと量が多いため、
あっさりめのひれとんかつで。