口上 | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

永楽館歌舞伎名物?口上

上手から吉弥さん、愛之助さん、壱太郎くん、寿治郎さんという並び。

 

3日目からだったか、愛之助さんが客席に向かって

「地元の方は?」と問いかけるようになった。

ええええ、そりゃあもう張り切って手を挙げましたわよラブ

でも、たいていは「あ~少ないですね。1割くらい?」なんて。

かぶりつきの時だけは目を合わせてもらったけど口笛

千穐楽だけは前方4列くらいぱーっと挙がって、

「わー今日は多いですね」って。

その日の私は最後列だったショボーン

 

吉弥さんはあんなに堂々とした越路のあとに、

「かみかみかみむら吉弥」をたっぷりと見せてくださるので、

ギャップ萌~。

お歌は寿治郎さんの担当かとおもいきや、

吉弥さんが自ら手をたたきつつ、日替わり?で替え歌を披露。

「お座敷小唄」ぐらいはわかったけれど、

「僕の名前を知ってるかい?・・・」は「新聞少年」ね。

あと、「ああ上野駅」(だと思う)とか、

私の知識をはるかに超えた選曲のバリエーションに驚くばかり。

とても楽しませていただいた。

お笑いばかりではなく、千穐楽だったか、

「輝虎配膳」は我當さんの輝虎のとき、

お勝で上村吉弥を襲名した思い出があるというような

ハッとすることもおっしゃっていた。

こういうところもギャップ萌なんだなニコニコ

 

 

寿治郎さんはお練りのあいさつからお笑い担当の片鱗があった。

念願叶って人力車に初めて乗せてもらった。

これが最初で最後かもしれない。

次に乗るのはは霊柩車かもしれない。

これは大ウケだったが、ブラック過ぎたのか滝汗

口上では、人力車に乗ったところまで。

オチは小さい子が「おじいちゃん」と声をかけるので

「おじいちゃんやないで、お兄ちゃんやで」と。

また、「バイバイ」と言われたので

「いや、帰るんやないで、今来たんやで」と、笑わせてくださる爆笑

六代目は出世する話も。愛之助さんも吉弥さんも六代目、

鴈治郎さんは四代目なので、次誰か五代目になったら壱太郎さんも六代目。

自分は初代なので、ろくでなしにならないように・・・。

 

これを受けて壱太郎くんが、

寿治郎さんはひいおじいさん、おじいさん、父、僕と

四代にわたって仕えてくれている。

ぜひ長生きをして六代にわたって仕えてほしい。と。

今回は壱くんが「男から女へと変貌した

っていうのが一番のニュースかな?

初日の壱くんは立役の拵え。

ただ、ご本人も「直前までどっちでいこうか迷っていたので

変なことになってしまった」

というだけあって、化粧がなんだかおかしいし、

何より羽二重のところがとても不自然に浮き上がっている(笑)

2日目の夜の部から女方の拵えになって落ち着いた。

ということで両方の壱くんを見られてラッキーだったドキドキ

豊岡市宣伝部長?は相変わらず絶好調合格合格

 

{605B18E6-806E-4251-B1FB-02C869EEF415}