永楽館茂山狂言会 | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

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(あら・・・ピンボケあせる
 
永楽館茂山狂言会
2016年9月29日(木)
出石永楽館 19:00開演
 
トーク 「狂言は楽しいお芝居です」   茂山逸平
逸平さんの軽妙なトークに笑いが起きる音譜 
「雪輪に蒲公英」の紋の説明を聞いていると、やはり逸平さんプロデュースの手ぬぐいが欲しくなってくる。セールストークとしても効果絶大だと思うクラッカー
入り口では童司さんがグッズ販売をしてらしたのに・・・。その時買えばサインしてもらえたのになあと、ちょっと後悔。(こういうことには勇気が足りない・・・)
帰りにはブルーのほうが売り切れていたのでピンクのみ購入。残念だったが、代わりに太郎冠者をゲットラブラブラブラブストラップにも根付にもいいかな。
 
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「佐渡狐」
奏 者     茂山千作
越後の百姓 茂山あきら
佐渡の百姓 丸石やすし
 
襲名されたばかりの千作さんが奏者でご出演。賄賂を受け取るときの表情がコミカルで楽しい。
 
「附子(ぶす)」
太郎冠者 茂山宗彦 
次郎冠者 茂山逸平
主      丸石やすし
 
一番有名な演目なのかな?小学校の教科書にも登場するからか、「これは知ってる!」という人が多かった。あ、一休さんにも出てくるんだっけ?
宗彦さんと逸平さんの息の合ったおとぼけぶりが好き。宗彦さんの後ろ髪のはねかたがキュートだった。
 
「二人袴」
聟      茂山童司
舅      茂山あきら
太郎冠者 山下守之
兄     茂山茂
 
おとぼけ超天然キャラの聟を童司さんがびっくり 女方がお似合いかと思っていたらこういうのもありなのね(笑) 茂さんはたぶん初めて。しっかりものの兄のあわてぶりがギャップがあって笑ってしまう。
 
3演目ともわかりやすく、楽しいものばかりで、みんな笑顔で会場を後にした。お誘いした人から「楽しいお芝居に誘っていただきありがとう。来年もよろしく」との言葉をいただき、私も嬉しかった。
去年はチケット買ってたのに、風邪引いて熱が下がらなくて、私一人断念したえーんという悲しい思い出が・・・。元気で行けてよかったよかった。
 
幕間に館長さんが「歌舞伎チケットまだあります」と言ってるし、もらったチラシの束に歌舞伎のチラシも入ってるし・・・・そろそろブームは落ち着いてきたかあせる過熱しすぎはいやだけど、存続できないのはもっと嫌なので、適度に盛り上がっていてほしい。