◇トランプがイラン攻撃のゴーサイン
最終決定は保留
●トランプ氏、イラン攻撃計画を「承認」も最終決定は保留と米メディア 攻撃の応酬やまず
「BBCがアメリカで提携するCBSによると、トランプ氏は17日夜に、米軍によるイランへの攻撃計画を承認した。ただ、最終決定については保留しているという。」
イランとのやり取りでのトランプーーー
「イランは合意すべきだった」
「なぜ(イランは)私と交渉しなかったのだろうか。このような死や破壊を招く前に。なぜ(イランは)交渉しなかったんだ」
イランが合意しないのは分かっていただろう。
結果的にイスラエルの攻撃は、アメリカの意向をくんだものというわけだ。
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6月21日追加
イランは、アメリカと核協議するつもりはないと言明した。イギリスなどとの協議は続けるとか。
●欧・イラン外相会談、進展なく終了 対話の継続は示唆
6月20日、イランの外相がジュネーブでイギリスなどと会談。
「進展の兆しがほとんど見られず終了」
「各国とも対話を継続する姿勢は示唆」
イランの外相ーーー
「イスラエルが攻撃を停止し、その行動への責任を問われるなら外交を検討する用意があると主張」
イスラエルの責任を問うならば、核協議を続けてもいいという趣旨のようだ。
●イランとイスラエル、再び互いを攻撃 米との対話不透
https://jp.reuters.com/world/us/6TZORH7JSBOANMJL4H42VIZUS4-2025-06-21/
「イランのアラグチ外相は「イスラエルの侵略が停止するまで」米国と交渉する余地はないと」
イスラエルの攻撃停止が核協議の前提だと。
つまり、イランがアメリカとの核協議に同意するつもりがなくても、イスラエルが攻撃停止すれば、核協議をするということだ。
しかし、トランプは、核協議での合意を求めている、アメリカの要求を呑めと求めている。
イランの主張を考える限り、トランプは、2週間以内にイラン攻撃のゴーサインを出すか可能性が出てきた。
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6月20日追加
◇アメリカが参戦しない場合タイムリミット2週間
●イラン攻撃「2週間以内に決断」 交渉近く実現も―トランプ氏
トランプのイラン攻撃について、大統領報道官が次のようにリップサービス。
「大統領は世界の紛争について、常に外交的解決を模索している。ただ、武力を使うことも恐れない」
交渉で攻撃回避が可能なのは次の情報に基づくらしい。
「イスラエルのメディアによると、米国はイスラエルに、交渉の推移を見極めるためイラン中部フォルドゥのウラン濃縮施設への攻撃を控えるよう求めた。」
・・・イランが交渉する気配(合意)をアメリカが認識しているためだろう。
「ロイター通信は、イランのアラグチ外相がウィトコフ米中東担当特使と複数回の電話会談を行い、米国がイスラエルの攻撃を停止させるなら核開発を巡り「柔軟性を示す」と述べたと報じた。」
・・・イランが言った「柔軟性を示す」がアメリカとの核協議合意を意味するように含ませていると考えられる。
記事では、イランの外相が6月20日にイギリス・フランス・ドイツの外相と会談するらしい。
イランは、イギリスなどとアメリカに攻撃停止するような後押しでもしてもらうつもりなのか?
それだったら、イランは、アメリカとの核協議に合意するために交渉をアピールすればいいだろう。
いずれにしろ、アメリカの攻撃停止の気配がまだある、ということに尽きる。期限はトランプが言ったように2週間ということだろう。
仮にイランが核協議に合意したとしても、イスラエルは、イラン政権打倒を狙っている。その点がネタニヤフの采配ひとつで戦争の停止に至るわけなんだが・・・
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イランもアメリカの参戦を最高指導者が言明した。
●イラン最高指導者、「戦いが始まる」と警告
「イランの最高指導者ハメネイ師はSNS「X(旧ツイッター)」に「高貴なるハイダルの名において、戦いは始まる」と投稿した。」
ハメネイーーー
「テロリストであるシオニスト政権に断固たる対応を取らなければならない。シオニストに容赦はしない」
イランも戦いの意志100パーセント。
制空権を取られているイランでは、戦いは負ける方向だが、イランの飛び道具で(ドローンやミサイル)でどこまでやるかだ。
イランはイスラエルばかり攻撃している暇がなくなる。アメリカ戦闘機の出撃場所なども射程に収める必要がある。
◇戦争はどうなるか
イランは勝てないのは分かっている。
それでも戦争不能になるまで戦争を続けるかどうかだろう。
イランが負けることは、体制崩壊だろう。
アメリカがイランの体制をぶち壊さなければ、アメリカが戦争を始める目的にならない。