◇ウクライナとロシアのイスタンブール協議
協議の具体的な内容は、ロシアの大本営タス通信が報道している。反対に西側マスコミは、協議でのニュアンスについての報道(ロシア代表団に権限がないなど)が目立つ。
●Russia, Ukraine held talks, agreeing to swap captives and meet again. Here’s what we know(ロシアとウクライナは会談し、捕虜の交換と再会談で合意した。わかっていること)
「グーグル翻訳ーーー ロシアとウクライナはトルコのイスタンブールで協議を終了した。両国は、両国から1,000人の捕虜を交換し、停戦の可能性を提示することで合意した。」
①捕虜交換
②停戦について双方が提示すること
「ロシア代表団長は、双方は今後も交渉を継続する意向だと述べた。」
「ウメロフ氏は今後の協議計画については明らかにしなかった。」
①ウクライナは協議の継続について明らかにしない
②停戦をどのように進めるかの協議がない
停戦は、どのようにするのかの具体的な取り決めを確認し合う必要がある。
ゼレンスキーは、ヨーロッパ列強とともに、とくにイギリスが平和維持軍の名のもとにウクライナへの派兵を狙っている。
そうしたことも当然停戦の仕方として議論することになるが、ヨーロッパ列強の考えは、ロシアの同意など必要ない、ロシアが同意する立場ではない、の一点張りが多い。
従って、ゼレンスキーがヨーロッパ列強のウクライナ派兵を予定している限り、その点でも協議での合意には至らないといえる。
そのためゼレンスキーやヨーロッパ列強は、無条件の停戦だけをロシアに求めるだけである。
◇無条件停戦の意味
ゼレンスキーの停戦の主張には、停戦をどのように進めるかの具体的な仕組みについての主張がない。
従って、停戦をどのように進めるかの協議なしに目論見通りの停戦のやり方を決めている。
①停戦中のウクライナの安全保障(停戦を長期的にも短期的にも考えてのこと)
②停戦中のウクライナの安全保障は、NATO加盟国の平和維持軍をウクライナに派兵することで保障されるものとして考えていること
③ウクライナへのNATO諸国の派兵については、ロシアの同意を得る必要はないと考えていること
従って、上記の内容に従えば、停戦協議というものは、停戦をどのように進めるかの協議を省いて無条件停戦をロシアに求め、それにロシアがどのように応えるかでロシアへの制裁を実施するものでしかない。
無条件停戦の意味は、ウクライナへの派兵を停戦協議の議題に乗せずに、ロシアの停戦への同意と実行を求めるだけのものに過ぎないことがわかる。
それは、実質停戦協議せずに停戦を求めるだけの協議しか存在しない。そのため、ゼレンスキーは、無条件停戦と言いながら停戦中のウクライナの安全保障について、条件とはみなしていないことになる。
さてさて、トランプ、「俺がプーチンと直接会談しなければ何も始まらない」と豪語したが、プーチンが首を縦に振るだけの「停戦案」を持っているのか?
そのため、トランプがはっきりとプーチンに停戦後のヨーロッパ列強のウクライナ派兵をしないで停戦をどのように進めるのかを示さなければならないだろう。
そうなると、プーチンのウクライナ暫定統治案か、それに似たものを停戦案としてプーチンに出さないと、「偉大な国家アメリカ」の信用に傷がつくことになるが。
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2019年10月10日。
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