イスラエルの告白「ガザはイスラエルの領土」 | パパケベックの総合ブログ

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イスラエルの告白「ガザはイスラエルの領土」


◆ガザを統治するのはイスラエルだと言明◆


イスラエルは、ガザに侵攻当初、前の国防大臣がガザの統治についてハマスもイスラエルも統治しない、と発言していた。

ここ最近、前の国防大臣が左遷されて新しい国防大臣になってようやくイスラエルの本音を告白した。


●イスラエル、戦後もガザの「治安管理」継続 カッツ国防相

 

 


「イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は17日、イスラム組織ハマスとの戦闘終結後のパレスチナ自治区ガザ地区について、イスラエルが治安管理を担当し、同国軍は自由に行動することになるとの見解を示した。」

「カッツ氏はX(旧ツイッター)で、「ガザでハマスの軍事・行政能力を排除した後、イスラエルが同地の治安維持を担当し、(同国軍は)完全に自由に行動することになる」と述べ、これは自身の「見解」だと補足した。」


◆前国防大臣の統治論◆


イスラエルの前の国防大臣ガラントも戦後のガザ統治について発言していた。

●ガザ軍事作戦完了後に「責任」返上を構想 イスラエル国防相

 

 


2023年10月20日ガラント国防大臣

「イスラエルのヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は20日、議会の外交防衛委員会で証言し、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)における軍事作戦が完全に終了した暁には、同地区の管理責任を全面的に返上する構想を明らかにした。」

ガザの扱いは、赤十字によると「占領下」である。

占領下のガザについて、ガラントは、次のようにーーー

「イスラエルとしては「3段階」を経てそうした保護義務から手を引く考え」

第一段階・・・「テロリストの無力化およびハマスのインフラの破壊」

第二段階・・・「抵抗を続ける残党の掃討を目指す」

第三段階・・・「イスラエルの責任を全面的に返上」「軍事作戦はイスラエル国民を守るためのものにシフトする」

ずいぶんと念の入った政府見解。---議会での国防大臣としての証言だから。

ガラントの発言には、もう一つ重要なものがあった。

●イスラエル軍、ガザ市包囲し「中心部」に進軍 陸海空軍が連携

 

 


「ガラント国防相は戦闘突終了後のガザの統治については、「誰がガザを統治しないか、明確に言うことができる。 ハマスもイスラエルもガザを統治しない。それ以外の全ての可能性がある」と述べた。」


ガラントの発言は、場合によってはガザをイスラエルが統治することはないとはっきり言っていることだ。

ガラントが発言した内容は、現国防大臣カッツが否定。

 

◆カッツの統治論◆

 

カッツの統治論は、ガザにイスラエル軍を常駐させる考えだ。それは軍事的なもので治安管理でしかない。民政の管理はどうなのか、まるでない。ーーーありうるのは、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治政府とは別個のガザ住民の組織ーーーイスラエルの傀儡政権のような物である。

カッツが発言したものは、本人が「ハマスの軍事・行政能力を排除」した後のことを軍事面だけで言っていることだ。

カッツは、ハマスのガザの行政も破壊すると言っている。

ハマスの行政組織も破壊してしまってそのあとどうするのかは、まったく述べていない。傀儡政府のようなものを作るのを前提していることは、隠すものの一つだ。


とはいえ、ガラントの「3段階」との違いはーーー全くない。

カッツは、実質、ガラントと同じことを言っているだけだ。違いは、ハマスの行政も破壊する点とイスラエルは統治しないことだろう。


問題は、ハマスの軍事と行政を破壊した後の統治をどうするかだ。

イスラエルの二枚舌は、ガザの戦後統治を述べているつもりのように見せてハマスの壊滅を述べていることだ。


イスラエルは
ゴラン高原を併合した。そこは、シリア人が少なかったから簡単に併合した可能性がある。何よりも、シリア人を追い払える条件があったためだ。

ガザにパレスチナ人を追い払える条件がない。強いて挙げれば、エジプトくらいだ。

そのため、イスラエルが目指しているガザの将来は、ヨルダン川西岸のような
イスラエルの占領地+入植地だ。

カッツもそう述べている。

「将来のガザの管理については、イスラエルが1967年から占領しているパレスチナ自治区ヨルダン川西岸と「全く同じ」であるべきだと主張した。」



占領形態の統治であり、入植地でもある。ただ、ゴラン高原のように併合しない考え。

 

◆ガザ沖のガス田開発◆



まだ問題がある。イスラエルもアメリカもどこも語っていない問題は、ガザ沖のガス田開発のことだ。

そのガス田のため、イスラエルは早々とガザを横断する道路を建設した。パイプラインを通すためだろう。

記事でも取り上げた。
●イスラエルがガザに横断道路を建設(新設)=ガス田

 

 


●ガザを南北に二分するイスラエルの道路、地中海に到達 衛星画像分析
 

 



ガザ沖のガス田は、ガザ侵攻の年の侵攻前にイスラエルやアメリカなどが会合を開いて確認し合っていた。

●『イスラエル大統領、ガザ地区のガス開発を容認、安全保障の確保を求める』

 

 


↑イスラエル大統領、というのは、イスラエル首相のアラブニュースの日本語表現である。


ガザ沖のガス田について、ハマスとイスラエルのかかわりを説明している記事が以下のもの。


●『イスラエル・ハマース衝突が石油・天然ガス情勢に与える影響』
2023/11/07 豊田 耕平

 

 



イスラエルがなぜガザに侵攻してガザをヨルダン川西岸のようにするか、その答えがガザ沖のガス田だ。目的だよ、目的。

あのネタニヤフの野郎、1200人のイスラエル人が殺されたのをいいきっかけに、ガザを占領統治することを決めたということだ。ちょうどいい機会になったのだろう。


ハマスの方も、成金のガス田に無関心ではない。

ハマスの襲撃も、エジプトが知っていたらしく、ガザからエジプトに通じるトンネルをガザ侵攻前に破壊したそうだ。

イスラエルがハマスの襲撃を知らなかった?ーーーそれは、イスラエルが隠したいことだろうな。それに通じる政治的な動きは、イスラエルにない!

アメリカもその点を公言することもない!ハマスも黙っているのは、言うわけにはいかないからだろう。

言ったところで今と何も変わらないことだけは確かだ。---イスラエルに侵攻されることが。


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