アサド政権消滅→シリア暫定政権発足
シリアは、暫定政権を発足した模様。トップは、暫定的な首相のムハンマド・アル・バシル。
シリアのアサド政権のある首都ダマスカスを制圧した反政府勢力は、ハヤト・タハリール・アル・シャーム(武装勢力)であった。
暫定首相のムハンマド・アル・バシルは、その武装勢力の支配下だったシリア内のイドリブ県のトップを務めていた人物である。
政権発足
●ムハンマド・アル・バシル氏が暫定シリア首相に任命される。3月までの移行政府
2024年12月10日、「3月1日までの移行政府の代表にムハンマド・アル・バシル氏を任命したと国営メディアが火曜日に伝えた。」
平和的な政権移行は、アサドが元首相のジャラリ首相に指示していたらしい。
暫定政権の閣議
●シリア暫定政権が初閣議 「国家安定と生活改善」を強調
「暫定政権が10日、初めての閣議を開いた。」
しかしながら、隣国イスラエルは、アサド無きシリアにゴラン高原のシリア側非武装地帯にイスラエル軍を進駐し、シリア国内の各地を空爆している。
●イスラエルがシリア各地で空爆と現地報道 化学兵器の研究施設も対象か
「イスラエルは、シリアのアサド政権崩壊後、シリアの武器が「過激派の手に渡るのを防ぐ」ために行動していると述べている。」
過激派と言えば、暫定政権そのものも過激派だ。
シリアの暫定政権側は、イスラエルの空爆に対して報復攻撃をしていない模様であるが。
シリアの今後については、前途多難なことに変わりない。注目点の一つは、トルコである。
●シリア、アサド政権崩壊で流動化 戦況混迷、収拾めど立たず―存在感高めるトルコ
トルコが存在感を高めるのは、トルコ国内にシリア難民がたくさんいるからだ。
「エルドアン大統領は進攻を非難せず容認した。エルドアン氏はかねて、シリア国境から約30キロの「安全地帯」を東西約450キロに及ぶ地域に設け、シリア難民を帰還させると主張。」
お荷物の解消になるためエルドアンも力が入るのだろう。
記事からわかるシリアをめぐる力関係
・トルコは、「クルド人主体の「シリア民主軍」(SDF)と対立」
・「トルコと緊密な別の反体制派組織「シリア国民軍」(SNA)は、クルド系が掌握していた都市を次々と制圧」
・「シャーム解放機構」(HTS)は、トルコが指定するテロ組織
その他の武力勢力
・シリア国内のロシア軍基地
・シリア内のアメリカ軍駐留部隊
・イスラエルの介在
シリアが今後どうなるかについては、力(軍事力)と利害関係(利権などの経済)でごった返しても不思議ではない様子だ。
シリアだが、油田がある。それは、物質的にも経済的な力関係でも火種である。
火種の存在は、バラバラな武装集団の形が表している。
トルコだが、NATO加盟国である。
現在、NATO加盟国で軍事的にシリアにかかわっているところは、トルコとアメリカである。
ロシアは、その外の存在である。
シリアの暫定政権は、来年3月いっぱいまで、ある程度の形を作るだろうが、内戦再発になれば、収拾は、軍事的力関係で決まるだろう。
イラクとは異なり、アメリカ軍のような統治主体が存在しないシリアのケースでは、前途多難以外のなにものでもない。
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2019年10月10日。
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