やはり、ゼレンスキーはNATO加盟で事態を打開できると思っている
アメリカのトランプ政権が来年1月20日に発動する前にゼレンスキーがアメリカの支援が減少するだろうことを見越して弱音を吐いていた。
そんな中、ゼレンスキーの最後の頼みの綱をNATO加盟に求めていることを言い始めた。
ウクライナのNATO加盟は、かなり前からゼレンスキーが国際的に加盟申請のようなものをアピールしていた。時は?2022年9月。
●ウクライナ大統領、NATO加盟申請を表明
「ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は9月30日、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)への早期加盟を申請する意向を表明した。」
(放映したものは、書類にサインするものだった。加盟申請なのか不明確だが)
そして今頃、ゼレンスキーがNATO加盟についてリップーサービスをした。
●ロシア支配地外の領土をNATO傘下に ゼレンスキー氏、英民放で考え示す
「ウクライナのゼレンスキー大統領は、英民放スカイニューズ・テレビが29日に報じたインタビューで、ロシアのウクライナ侵攻による戦闘を沈静化するには、南部クリミア半島や東部ドネツク州などロシアの実効支配地域を除いたウクライナの領土を「北大西洋条約機構(NATO)の傘の下に置く必要がある」との見方を示した。」
早い話、停戦とか終戦には、NATO加盟が必要だと言っているに過ぎない。
しかし、ウクライナは、終戦・停戦したとしても、ロシアとの交渉とか、国境線とか、ロシアの占領地域などを考慮すれば、NATO加盟は、実質絶望的なのを知っての上で加盟を言っていることだ。
NATO加盟は、内戦状態とか交戦状態の国が加盟できないのが前提だ。しかも2022年9月にゼレンスキーは加盟申請しているはずだ。その後何も進展がないのは当然のことで要は、停戦もしないでNATO加盟は不可能だとわかっての上だ。
加盟が不可能なことは、ドイツのショルツが言明している。
●ウクライナのNATO早期加盟を否定 独首相「戦争中の国、あり得ない」
戦争中の国ではない条件は、ロシアと交渉の末、停戦しなければならない。
それは、プーチンの要求をのまない限り停戦合意はないことだ。
例えば、プーチンは、ゼレンスキーが飲めない要求を突きつけられる。ーーーウクライナ4州をロシアに割譲することに同意すること、ウクライナが占領しているロシアの領土から撤退すること、国境線をウクライナ4州の境界線に定めることなどだ。
そんな要求ゼレンスキーは呑めないから、停戦合意もあり得ないことになる。
では、ゼレンスキーは何を根拠にNATO加盟できると考えるか?ーーー唯一、NATO加盟諸国の承認さえあればいいという考えだ。
ところがドイツのショルツが言明したものだけでも、規定を曲げてまでウクライナの加盟を認めるというのは、到底考えられない。
ではなぜゼレンスキーは加盟とかウクライナの領土にNATO軍を停戦監視などのために駐留させることを言ったのか?
現在のロシアの占領を拡大させないためだろう。つまり、ロシアとの交戦状態でNATO軍をウクライナに投入させることを言ったのではないのか?
それなら、ウクライナとNATOとの軍事協定のようなものを締結する必要がある。それは、まわりまわって、来年1月20日のトランプ政権発足以降もロシアとの交戦をつづけながら、ロシアの領土拡張を抑え込むためにウクライナ国内にNATO軍を配備することを目指しているのではないのか?
ゼレンスキーの思惑は、ロシアとの戦争状態でもNATOに加盟できなくても、ウクライナ国内にNATO軍を配備できれば、それでいいという考えではないのか。
いわば、ロシアとの交戦状態でNATO軍に暫定統治のようなウクライナ駐留を目指していると読めば、ゼレンスキーの言うNATOという言葉の意味が明らかになる。
実際、フランスは、ウクライナにフランス軍を進駐させるような考えを表明している。それは、NATOと切り離しての話だろうが。
つまり、ゼレンスキーの思惑は、NATO加盟国のそれぞれに軍の派遣を要請することを目指しているのではないのか?
だが、イギリスの前首相も派兵を口にしていたが、フランスのそれも、ロシアへの圧力という意味合いではないのか?ーーーロシアを停戦合意させるためのいわば圧力=脅しのようなもの。
プーチンに停戦しないとNATO加盟国と戦争しなければならないぞと脅して停戦交渉を進めたいゼレンスキーの思惑にフランスなどが応えているだけかも知れない。
要は、トランプ政権になったら、ゼレンスキーもNATO諸国も、アメリカの支援が確実に減少することを見越しての駆け引き的なリップサービスと見たほうが賢明かもしれない。
西側の戦車の支援や戦闘機の支援は、ウクライナの戦況を好転させたものにはならない状態だ。
つまり、ウクライナはいつまでたっても戦争中の国であることに変わりなく、NATO加盟は、絶望的だから、ウクライナのゼレンスキーがNATO軍のウクライナ駐留を条件に停戦交渉に入ることをリップサービスしたものではないか。
その駐留は、NATO軍でなければならないものではなく、NATO加盟国の軍隊であれば、それでもよしではないのか。
プーチンの奴、いろいろと計算しての上だろう、今のウクライナ侵攻の戦争の仕方は。
戦争を続けるだけ続けていれば、ウクライナは、経済的にも軍事的にも支援が頼みの孤立国のようなもの。
プーチンは、戦争を続けられるだけ続ければそれで良しだ。
第二次世界大戦に勝者無しとアメリカの将軍様が言ったように、ウクライナ戦争に勝者は必要なしと言ったところだ。
差し引き、銭勘定のように、ロシアはウクライナの領土をふんだくった分だけ儲けとなり、ノルドストリームの損失分と損益計算するだけの話ではないのか。
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2019年10月10日。
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