ウクライナ戦争の停戦の可能性 | パパケベックの総合ブログ

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11月23日追加情報

以下の記事では、トランプ政権発足以降を期待してだろうノルドストリーム2の買収計画を発表した記事である。

●ロシア産ガスパイプライン買収計画 米投資家、和平交渉の材料にも―報道
2024年11月23日07時36分

 

 

 




情報源ーーーウォール・ストリート・ジャーナル22日
https://jp.wsj.com/articles/a-miami-financier-is-quietly-trying-to-buy-nord-stream-2-gas-pipeline-3f5a1e63


「米投資家スティーブン・リンチ氏が、ロシアからドイツなど欧州へ天然ガスを供給する海底パイプライン「ノルドストリーム2」の買収を計画していると報じた。」

ノルドストリームは、バルト海の海底にある。しかし、ウクライナの仕業と思われる爆破により、今は使えない状態だ。これが2021年9月のノルドストリーム2が完成する1か月前くらいに下記のリンク先にあるアメリカ・ドイツ・ウクライナによる共同声明で実質ノルドストリーム2の稼働を停止し、プーチンが激怒してウクライナに侵攻を開始したのである。(ウクライナ・ロシア戦争の原因)

米独とウクライナのエネルギー相、パイプライン巡り協議』
2021年8月24日9:45 午前
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-summit-idJPKBN2FP00Q


そのノルドストリーム2を買収するとは、要は、修理してガスを送れるようにするということだ。

アメリカの投資家らしいが、ガスパイプはドイツに通じていて、ドイツの了承なしには、買収しても意味がないから、トランプ政権になればトランプがドイツに圧力をかけてドイツがノルドストリーム2の稼働を承認するということを見越してのものではないか。


ノルドストリーム2の稼働停止は、バイデン政権のときのアメリカの後押しによるものだ。バイデンがゼレンスキーにけしかけたんじゃないのか?その当時は、すでにロシアがウクライナ東部に二つの傀儡政権を作っていたころだ。ゼレンスキーがなんとかしてNATOに入れるようにバイデンの爺さんの言うことを聞いてノルドストリーム2の稼働停止にこぎつけたんだろう。

ノルドストリーム2が稼働するものとなれば、プーチンにとっては、銭勘定になるから、和平交渉の目玉商品になりうる

「米欧にとってまたとないチャンスだ」ーーースティーブン・リンチ

いや、ロシアにとってまたとない商売のチャンスだ。単なる停戦交渉が銭勘定を含むとプーチンもやる気になりえるはずだ。ゼレンスキーは?それを呑む必要がある。出来なくてもだ。

 

ロシアに勝てることはない戦争でも負けることはない戦争だから、停戦したほうが何かと先に進められる。いろいろな意味で。

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ウクライナ戦争の停戦の可能性


◆ゼレンスキーの弱音?トランプ到来を予期して

アメリカ大統領選挙でトランプが勝利してからバイデンがウクライナの長距離攻撃を承認し、ウクライナがロシアにミサイル攻撃を行った。

それに対してロシアは、中距離弾道ミサイルをウクライナにぶち込んだ。

そんな中、ゼレンスキーは、アメリカのテレビ取材でウクライナ支援が減少することを危惧して「戦争で負ける」を言い始めた。


●ゼレンスキー氏、米資金援助失えば戦争に「負ける」 米テレビで主張

 

 


「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は19日夜の米FOXニュースの番組で、ウクライナの主要な軍事支援国であるアメリカが資金援助を打ち切れば、ウクライナは戦争に負けるだろうと述べた。」


ウクライナにとって、ロシアに勝てることはないが逆にロシアに負けることもない。支援金や武器支援が減少しても戦争を続ける意欲をゼレンスキーが述べている。


「もちろん私たちはとどまり、戦い、生産もする。だが勝利するには十分ではなく、生き残るにも十分ではないと思う」


それゆえ、ウクライナはロシアに負けることはなくても、勝てることはない戦争を続けることになる

それは、プーチンにとっても同じこと。だが、プーチンの戦争のやり方を考えれば、そういう状態でちびりちびりと戦争を続けることが事前に予定済みの様子でもある。


プーチンが戦争継続の状態でも構わないのは、もともとウクライナがアメリカのバイデンにけしかけられてロシアのガスが通るだろうノルドストリーム2の稼働を停止させた
腹いせで戦争を始めたからだ。


◆プーチンは戦争を続けるだけで『戦線異常なし』

だからプーチンの戦争必要論は、最初にウクライナ国内のロシア語話者を保護するためだと言ったのだ。それがドンバスの解放といううたい文句に代り、今では、NATOにウクライナを加盟させないためだと宣伝している。

ころころ変わるプーチンのうたい文句は、ノルドストリーム2の稼働を停止させた腹いせで戦争を始めたためだ。

まさかそんなことで侵略するに値するとはロシア国内でも国際的にも受けが悪い。

ロシアがウクライナに侵攻した理由が何かと言えば、ノルドストリーム2の稼働を停止させられて銭儲けが少なくなった原因のウクライナに復讐するためだと言ってしまえば、程度が知れてしまう。プーチンはそれではまずいと考え、体裁上は、ロシア語話者の保護と言いつつ、国際的には、傀儡政権との集団的自衛権を発動したに過ぎないのだ。


それだからロシアは戦争を特別軍事作戦と公言するのだ。祖国防衛戦争ではない。


ところが、プーチンは、ドンバスの解放という謳い文句でウクライナ4州を併合宣言した。もはやドンバスの解放とは言えなくなって、ウクライナをNATOに加盟させないためと言いだしたのだ。

結局プーチンは、ウクライナ領土の工業地帯を併合することでノルドストリーム2の稼働で失った分以上の金額相当(プーチンの銭勘定)の領土を拡張することにしたのだ。

そういうわけでプーチンにとっては、ウクライナが戦争に負けることもない勝つこともない戦争になるのは、何かと都合いいことになるのである。



◆ゼレンスキーの弱音のもう一つ

戦争でクリミア半島を奪還すると宣言していたゼレンスキーは、今では心変わりして次のように言っている。

●ゼレンスキー氏は、クリミアのウクライナへの返還は外交を通じてのみ可能だと発言

 

 

 


「ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、2014年にロシアに占領されたクリミア半島は、外交を通じてウクライナの主権を回復する必要があるとの認識を示した。」

理由は、

「クリミアを取り戻すために何万人もの国民を犠牲にすることはできない。」



トランプ次期大統領が確定してからゼレンスキーの頭をよぎるものは、アメリカの支援打ち切り、もしくは、激減だ。


そんなときにバイデンの爺は、ロシア領土へのミサイル攻撃を許可してしまったのだ。ーーー停戦時の領土交渉を有利にするため?

つまり、ウクライナとロシアとの戦線に沿って両軍の非武装地帯による戦争の終結だ。

国境線の画定は、そのあとでいいことになる。とりあえずの停戦という意味だが、その状態でウクライナがNATOに加盟できるかどうかにかかっている。



◆NATO加盟できないウクライナ

ウクライナがNATOに加盟する場合、ハンガリーやトルコは、かなり渋るだろう。しかも戦争状態と同じようにみなされる非武装地帯の状態では、そもそもウクライナがNATOに加盟する条件を満たさないはずだが。

●ウクライナのNATO早期加盟を否定 独首相「戦争中の国、あり得ない」

 

 

 



「ドイツのショルツ首相は24日放送のテレビ番組で、ウクライナが求める北大西洋条約機構(NATO)への早期加盟に関し「戦争中の国が加盟国となることはあり得ない」と否定した。」

仮にトランプの力で停戦したとしても、戦争中とみなされるのは当然のことだ。



◆プーチンが戦争を続ける理由・目的

つまり、プーチンは、それを知っていてウクライナ東部に二つの傀儡政権を作って領有地を拡大していわゆる「内戦状態」にして、ウクライナのNATO加盟をつぶしてしまったのである。だから、いまさらプーチンがウクライナのNATO加盟を脅威として戦争しているというのは、真っ赤な大嘘に過ぎない。

そういうわけでプーチンは、ウクライナとの戦争をずっと続けられるだけ続ければいいことになる。

逆に言えば、プーチンは、大軍をロシア国内から呼び寄せてウクライナを占領する必要もないことになる。

プーチンは、ウクライナの占領が目的ではないと開戦直後に宣言していた。

●ウクライナ軍人の多くが武器を捨て、陣地を放棄=ロシア国防省
2022年2月24日, 17:31

 

 


「プーチン大統領は、ロシア政府の計画には「ウクライナの領土の占領は含まれていない」と強調した。」

そのため、ウクライナ4州の併合は、全部占領していないのに、併合だけした。



◆もし停戦が可能だとしたらどうなるか?

それで領土の割譲をロシア憲法で禁止し、仮に停戦になったとしても、ロシアは終戦のための話し合いで一歩も引くことはないことになった。それには、ウクライナがロシア領土を占領している部分も含めてだ。

ウクライナに占領された領土は、ロシアが占領しているウクライナの領土とは区別されて話し合いが進むはずだ。仮に停戦ラインと非武装地帯を作っても、ウクライナに占領されたロシア領土は、ロシアが別個に対応するはずだ。


問題は、どの時点でウクライナが停戦の話し合いを始めるかにかかっている。トランプが大統領に就任してからの話。

ヨーロッパがアメリカが減らした分の金と武器の支援をやれるかどうかにもかかっている。それをやれば、ヨーロッパは、更なる物価高騰になるはずだ。税金も高くなる可能性もある。

つまり、アメリカが支援を減らせば、それでウクライナのゼレンスキーが戦争を停止するようになれば、とりあえずの停戦が実現するはずだ。それを長期間続けるには、少なくとも非武装地帯の設置か、ロシアの領土要求をウクライナが受け入れるかしなければ進まないはずだ。

それで道は、非武装地帯による停戦とその後の和平交渉、もう一つは、国境線の画定によって(ロシアの要求を丸呑み)終戦、ウクライナはNATO加盟が容易になる。ーーープーチンは、後の方は予定外だろうし、ゼレンスキーも領土の割譲はしないだろうから、非武装地帯の設置による停戦がもっともありうるだろうが。


来年のドイツ選挙でロシアとのガスパイプを優先したい勢力が勝てば、ノルドストリーム修理とか、ロシアのガス輸出額が大きくなる可能性がある。今は船で どんぶらこ とガスを液化して輸入しているドイツだから、生活費も大きくなっている。それをロシアからガス輸入に切り替えると、安くなるのは目に見えている。ショルツが負けるとなればの話。



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