ガザのパレスチナ人移住計画 イスラエル政府 | パパケベックの総合ブログ

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ガザのパレスチナ人移住計画 イスラエル政府


ガザのパレスチナ人を移住させる計画は、すでにイスラエル政府の大臣が発表していた。以前にブログで取り上げておいた。
●ガザからパレスチナ人を追い出そうーーーイスラエル情報相
https://ameblo.jp/push-gci/entry-12829498662.html

記事で取り上げた情報源は、イスラエルの大臣様である。

●『ガザ市民の「自主的移住」支援呼び掛け イスラエル情報相』
2023年11月20日 15:47
https://www.afpbb.com/articles/-/3492190?cx_part=top_category&cx_position=3


イスラエル情報相ーーーガムリエル、11月19日

「国際社会はパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)再建を経済的に援助する代わりに「(同地区の)パレスチナ人に対し、世界各国への自主的な移住」を推進するべきだと主張した。」

言っていることは、国際社会に戦争後のガザの復興支援ではなく、ガザの住民の移住に支援すべきだと断言していることだ。

「自主的に」!ーーーー素晴らしい大臣様のお言葉だ。

それが去年11月、今年に入るとちょっと角度を異にする断言がイスラエル軍の報道官から出た。


●『「ラファ侵攻前に140万人の移動を計画」 イスラエル軍報道官』
2024.03.15 Fri posted at 07:14 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35216529.html


2024年3月13日、イスラエル軍のハガリ報道官ーーー

「ラファへの地上侵攻の前に、同地に避難している140万人を「人道的な地」に移動させる計画である」


なお、報道官が示す140万人は、ラファ近郊の住民だろうが、イスラエル侵攻後、ガザの人口は、ガザの南に大量移動した。それを示したのがアルジャジーラである。

https://www.aljazeera.com/

地図を公表していたので以下に掲載する。



地図を見てもわかるようにガザ北部から多くのパレスチナ人が移動しているのがわかる。



■イスラエルの示す「人道的な地」とは?

これは、イスラエルが断言できない意味。つまり、裏で交渉中だと考えていい。

その交渉相手ナンバーワンは、エジプトである。


地図上、パレスチナ人を移動させるとしたら、イスラエルの領土以外しかない。ーーーもちろん、ガザは、イスラエルの占領中であって、実質イスラエルの主権下にあり、実質領土と同じことだから「人道的な地」にガザ北部は含まれていない。



・イスラエル国内にーーーNo!

・ヨルダン川西岸にーーーNo!

・サウジアラビアにーーーNo!

・ヨルダンにーーーNo!

・まるで別の土地ーーーNo!


と言うわけで、ガザの140万人の移住先は、エジプトのシナイ半島しかない。なぜなら、イスラエル軍の報道官が去年11月にイスラエルの情報大臣が移住を言ったのを繰り返し断言したからである。

つまり、軍事作戦の支障をきたすものを取り除くことが目的でガザのラファ住民140万人の「移動」を断言したからである。ーーー注意せよ、移動であって、一時避難ではない。


イギリスの二枚舌に倣ってのイスラエルの二枚舌は、情報大臣が「移住」を言い、次にイスラエル軍の報道官が「移動」を言うものである。報道官が口にした移動が移住と同じ意味ではないとしたら、情報大臣が言ったものは、宙に浮いてしまう。


さて、問題は、アメリカのバイデンが要求するラファ侵攻開始の条件をイスラエルに求めていることだ。

イスラエル軍の報道官は、イスラエルの情報大臣に続いて移住をその条件として提示したわけである。

バイデンの爺にとって重要なことは、ラファ侵攻が多くのパレスチナ人の犠牲を出させない条件をイスラエルが実行することにある。

そこでイスラエル政府は、去年に国際社会がガザに支援すべきものを「復興」ではなく、「移住」だと言って、暗にエジプトにパレスチナ人の移住先を認めるようにエジプトと言う代わりに国際社会と言ったのである。

また、エジプトと言う代わりに、「人道的な地」と言う言葉で表現したのである。

 

■イスラエルの目論見ーーーガザのパレスチナ人の人口削減



と言うことは、去年10月のハマスの襲撃事件を察知していながら「泳がせた」理由にも通じている。その理由は、どこの国も明確に示すことはしない。


それは、ガザ沖にある「金のなる木」が理由だ。

ガザにハマスがいる限り、ハマスは、ガザ沖のガス田の利益に預かれる可能性が大きい。ネタニヤフは、それを阻止しようとハマスの襲撃を「泳がせた」のである。

要は、地獄の沙汰も金次第、と言うことに尽きるが。

■ガザ沖のガス田について、以下が参考になる。バイデンのジジイもガザ沖のガス田に一枚かんでいるのがわかる。


●『イスラエル大統領、ガザ地区のガス開発を容認、安全保障の確保を求める』
19 Jun 2023 03:06:24 GMT9
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_93576/

●『イスラエル・ハマース衝突が石油・天然ガス情勢に与える影響』
2023/11/07 豊田 耕平
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1009585/1009925.html

 

金めのあるところ、戦争の火種が「陰」となっている(籠っているという意味で、火が見えるときは、陰は陽となる。)。そうそう、ロシアのウクライナ侵攻、馬鹿の一つ覚えのように領土欲しさで戦争すると思うなら、それはアホなダンス、としか言いようがない。プーチンにも財布の管理があるのだ。むろん、バイデンの爺にもある。


ガザ沖のガス田が発見されてからイスラエルの目の色もガザに対して変わってきた、と言うことかな。



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