なかなかインフレにならないな VS GCI | パパケベックの総合ブログ

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■日銀の貨幣注入の目論み

原油価格の下落、対ドル相場での円高、そして、インフレ誘導の結果としての物価動向。

日銀は消費税再増税が延期されたことで金融のだぶだぶの解消のための金融緩和をどうするか考えているとの報道だ。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0KM1FP20150113?sp=true

消費税増税は、簡単に言えば物価インフレの誘導のためだ。

消費税増税分だけ価格は上がる。しかし、消費者が買い控え、販売での価格競争によって価格の動向を注視している。そのため、消費増税したのに効果が薄くなった。

それで日銀は前年に「極秘に」(?)会合を設けて緩和政策を実行した。財務省はあっけらかん。

事態は進んで原油価格が下落した。

原油価格が下がるとなれば、それで多くの産業に波及、特に生活上のエネルギー源となる商品価格が下がれば、当然消費支出は下がる。下がった分別の消費に回るかと言えばそうでもない。

消費税増税を決めた悪代官野田と自民党の合意政権がつぶれて自民党政権となり、また総選挙を始めて自民党政権がより長期間の政権になった。

そこで、以前として住民税などは増税分を取られることが継続している。つまり、消費に回ってインフレ誘導が成功する余地がなくなってしまったわけだ。

消費税増税を延期しても、住民税などの増税分は継続している。

インフレ誘導はうまく進まない。それで日銀は来たるべき金融のだぶだぶ危険信号のために追加緩和をどうするか考えるわけだ。

「昨年10月末の時点での日銀の物価上昇率見通しは、14年度が前年比プラス1.2%」だが、下方修正だ。

「1%前半から半ばに引き下げる可能性が高い」

特に原油は生活だけでなく産業の潤滑油でもある。というよりも生命の共通通貨ATPだ。

「足元のニューヨーク原油先物価格は1バレル=44ドル程度と10月末から5割弱も下落している。」

おかげて灯油は安くなっている。と言うか今までが異常だったということだ。ダブダブの金融の金は先物取引の原油にたむろしていたと考えていいだろう。

ところが原油価格をあげるだけ上げて、消費が横ばいか減少すれば、原油相場への金のつぎ込みは色あせてくるはずだ。

すぐにカネを引き揚げて別の金融市場に金が流れる。

ドルを売って円を買い、その円で日本の国債と言うのはどうかな?

新興国と違って、先進国は債務の取り消し、デフォルトはやらないだろう。もっとも、デフォルトした後に別箇債権債務関係を作ればいいだけだが。

「同時に15年度は同1.5%から上方修正となる見通し」

どうしてそんな修正が成り立つのか?

「国費3.5兆円規模の経済対策や今年10月に予定されていた消費税率引き上げの延期、原油安に伴う実質所得の増加などが景気押し上げ要因として作用するため」

企業に流れる金を増やしても、ちっとも所得上昇にはならないということを否定はできないだろう。

内部留保をため込みましょう!

それで企業減税。うまくできないかな、内部留保を企業減税で税金を少なくする方法。

少なくとも、日銀も記者も、今年10月予定の消費税再増税の延期が消費マインドに効果的と考えているようだ。

春闘程度は、ごく一部の労働者の賃上げ要求に過ぎない。そんなもの、賃上げしても消費をあげるほどの中小企業での賃上げになると考えること自体が昔ながらのへぼ経済学の表れだ。

「2015年の春闘などにおける賃上げの実現などを通じ、物価が上がるとの企業や家計のインフレ期待が、現段階では維持されていると日銀ではみている」

へぼ経済学は維持されているとみていいだろう。

とにかく、日銀の貨幣の垂れ流しは、

「ギリギリまで慎重に見極める方向」と言うことだ。

へぼ経済学のいわれの一つにこんなのがある、「カネを回さないと経済は活況しない」。

結果をまるで原因のように言うところは、デタラメ生活習慣そっくり棚上げして病人ズラのやつらと思想上一致している。

大きいところの金の動きは、頭数にしたら少数に過ぎない。そんなもの経済の柱ではない。ちょうど皮膚からこぼれ落ちる垢を生命の中心に考えるようなものだ。

でもまあ、金融関係は、よほどの激変ではない限り、どっちでもどうにかなるものなんだな。


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