完全休薬期間延長中 旅立つ順序は最後までわからないと思ったこと・大原千鶴さんへの感謝 | 50代夫が大腸がんステージ3cから再発。がんと共存療法中。

50代夫が大腸がんステージ3cから再発。がんと共存療法中。

2022/07/14 S状結腸がん手術(ステージ3c)
同年9/16からゼロックス療法開始
2023/9/5再発(腹膜播種)ステ4
2023/9/21からIRIS(イリノテカン+S-1) + ベバシズマブBS

昨日は霧雨みたいなのが少し降り(降るというほどでもないですが)、わりと肌寒い日でしたね。
夫は下痢は無かったものの、足先のかじかんだようなしびれを強く感じる一日だったようです。

足を触ったら確かに冷たくてかわいそうでした。
 

体重は61㎏オーバーと良さげです。

 

特に何も変わることなく昨日も終わりました。

 

 

旅立つ順序は最後までわからないと思ったこと

昨日、路肩が狭い片側一車線の道路を車で走行中、突然対向車の軽トラックが大きくセンターラインを越えてきました。
理由はわかりません。
ビックリして歩道ギリギリまで避けたのと相手がすぐにハンドルを切ったので衝突は避けられたのですが、こうして病気以外で自分が夫よりむすめ(猫)より先に旅立つ可能性も十分あるんだよな・・・と改めて考えさせられました。

 

帰り道にそんな考え事で頭がいっぱいになるのを抑えて運転に集中しましたが、いくら自分が気を付けていても・・・ということはあるんですよね。

 

夫は私が居ないと大半のことはできないのです。

居なけりゃ居ないで何とかやるのでしょうけど、オロオロする姿が目に見えています。

 

むすめが何のご飯を食べていて、何のサプリをどこでどうやって買っているのかすらわからない。
限度額適用認定証をどこに申請していいのかもわからない。

 

私もそんな夫をのこしてなんて逝くに逝けないので絶対に自分は最後と決めています。

 

夫のお触りがしつこく、娘が嫌がっています。

 

 

そして、猫雑記で購読を続けている大好きな猫さんが突然死という報告を受けました。

シニアのむすめ(今年16歳)よりずっとずっと若く、最近家猫さんになったばかりだったのに、

旅立つ直前までは元気だったんですよ。

他人の家の猫で会ったこともないのに私、コメント書きながら涙ポロポロしました。

この記事書いているだけでも泣けてきて、マウスで彼の写真をなでなでしています。

本当に大好きでしたし、この先もずっと大好きです。

 

皆さんが想像する可愛い猫とは真逆です。

絶対にカレンダーにもなれません。

元野良らしい人相(猫相)で、白猫だけど薄汚いようなホコリ臭いような感じのする彼が、その汚れた体で飼い主様にはりつく姿が、かわいくて仕方ありませんでした。

その薄汚い体も一生懸命外をパトロールしてきた証で、そのちょっと怖い顔も厳しい環境下で家猫に成り上がるまで頑張ってきたからで、鼻の傷も勲章。

どれをとっても抱きしめたくなるほど夢中になり、私にとってはかわいかったのです。

 

 

会社でわりとよくしてくれている役員が空港で突然の吐き気で座りたいと言い出してからの心肺停止。
(兆候だと思います。私も含めてみなさん、気をつけましょう)

空港の方の迅速な心臓マッサージにて脳へのダメージもなく無事に蘇生し退院しましたが、心筋梗塞で大好きな役員を失うところでした。
夫より若いのに。

 

「居なくなったら私が困るので無理はしないでください。」とだけ声を掛けたら、「ありがとう。」と言ってくれたその笑顔が素敵でした。
全然休まない人なんですよ。

 

この数日に色々あり過ぎて脳内が混みあっていますが、順番が大きく入れ替わることがあるのだと改めて考えてしまいました。

 

それにしても大事な人を失いかけ、他人の家の猫をオンラインで失っただけでこんなにさびしい。

こんな思いを夫やむすめにさせるわけにはいかないので、やっぱり意地でもウチでは自分が一番最後がいいです。

 

 

大原千鶴さんへの感謝

そういえば昨日、出先で空き時間が出来て本屋に寄ったのですけど、なんと大原千鶴さんの新しい本が出ていたので迷わず購入しました。

 
 

 

 

夫の大腸がん手術後、これまで苦手としていてどちらかというとお金で解決する系の食事の用意の仕方だった自分を変えようと、色々なレシピサイトをみたりレシピ本を買ったりしましたが、私の目指していた場所はここかな?と思えたのが大原千鶴さんとの出会いでした。

(テレビ越しにですが)

最初は京都弁のよく喋る人という印象でしたが、そのおしゃべりを乗り越えてキューピー3分クッキングやNHKの今日の料理をみているうちにいつの間にかその人柄と簡単なのに美味しそう(美味しい)な料理に夢中になってそれが今でも続いています。

 

ご本人がムダが大嫌いだと言っているくらいなので、工程も基本的に簡単で調味料も少ない。

 

「家庭料理なんて究極に美味しくなくていい。普通に食べてもらえたら十分だし、味が物足りなければしょうゆでもかけてお互い寛容にする。」みたいなお話をよく覚えています。

 

それまで、「味が薄かった。」とか言われると残念で悔しかったのですが、そういう気持ちが無くなりました。

「今回は薄かったんだね~。」と受け入れ、頭の中にちゃんとメモをしておきます。

 

なるべく新書を買うようにしているのは、「おかげさまでここまで来ました。」というささやかな感謝の気持ちです。
中古で購入も含め、テキスト以外の大原さんの本はコンプリートしてしまいました。

 

 

発言が撤回できないのと同じで、それまでに夫の体を傷めつけるような食事の提供の仕方をしてきた事実は消せません。

それでもまだ間に合う。

ちょっとした食事療法のつもりでほぼ毎日取り組んでいます。

 

現状よりガンを増やさない、大きくしない手伝いはできているかもしれません。

 

昨日もキューピー3分クッキング(日テレ版)で夫が好きそうなレシピをやっていたのでさっそく作ってみます。