3歳の娘は傘が好き。
雨の日は必ずさす。
それどころか晴れの日もさす。
そして車の中でもさす。
おーい、それ、意味ないよー
傘って雨に濡れないためにさすものだからさ。
と思わずツッコミを入れる。
しかしそんな正論は彼女には関係ない。
好きだから、やる。
やりたいから、やる。
楽しいから、やる。
それ以上でも、それ以下でもなく。
それもそのはず、雨じゃない日に雨傘をさしちゃいけないルールなんて特にない。
大人になると何をするにも理由や理屈が必要になりがち。
でも実は何かをするのに理由も理屈も必要ない。
ちいさな子どもの心はどこまでも純粋で、何かをするのに嘘も陰りもなく、承認欲求もなければ損得勘定もない。
大人になると損しないように、苦労しないように、誰かに認められるように、ついあれこれ先読みして行動してしまいがちだけど、実はそんなの必要ない。
もっと身軽に、気楽に、自由に。
晴れた日に無邪気に傘をさす娘の姿を見て、そんなメッセージを受け取った。
そんなことには1ミリも気づかない娘。
いつまでもこのままでいてほしい。
そして大人で親である自分も子どもの心を失わないようにしよう、とそっと願う梅雨の日の一コマでした。