昔から、何かの道を極めた人はカンが鋭い、といわれています。
ひと目見ただけで「こいつはできる」とピンときて部下にしたら、案の定、
懐刀となって活躍したとか、逆に「この男はきっと裏切る」と思っていたら、
やはり最終的には敵に回ったとか、よくそんな話を聞きます。
昔は情報が少なかったわけですから、上に立つ者は、まさに自分のカンを信じて
生きていました。
そのときカンの補助剤として、占星術師や軍師の意見を聞き、総合的に判断した事は
枚挙に暇がありません。
そして、そのカンが鋭ければ鋭いほど、戦いに勝ち残っていったのですから、
日ごろから、カンを鍛えていたに違いありません。
一説には、武将が出陣の前夜に女を抱くのは、女のカンから何か得ようとしたから
という説があります。
ここから、ばくちに命をかける男たちが、賭場に行く前に
あげまんの女と寝るという風習が広がったといわれます
江戸時代に面白いエピソードがあります
剣豪で名高い千葉秀作の道場での話しですが、千葉道場にはいつも豆が撒かれて
いたそうです。
彼は、その豆を「足の裏の目で見よ」と門下生に言っていました。
道場というところは、まっ平らで、磨かれているのですが、
実際に切り合いするような道には石ころがありますし、ぬかるみもある。
そんなところで斬り合いをするのですから、滑って転んで、思わぬ不覚をとること
だってある。だから、ふだんから鍛練しておけというわけです。
ところで、「足の裏の目」というのは、いま流行のパソコンや携帯電話を使いこ
なしている女性たちと似ていませんか。
彼女らのしぐさを見ると、まるで手の指の先に目があるかのごとく、
すさまじい勢いでブラインドタッチしています。
まさに、カンの鍛練の賜物でしょう。
千葉道場の例にならえば、携帯電話ですばやくメールを送れるいまの若い女性は、
カンをはたらかせる力を、潜在的にもっている人たちだといえるかもしれません。
ここにも、女のカンの鋭さが出ています。
ちなみに、近ごろの若い女性たちが男に編されるケースは、激減しています。
昔から女性誌には、その種の手紙がいっぱい送られてきましたが、
今は、ほとんどありません。
携帯電話でカンが鍛えられているからでしょうか。
編されるのは、中年以上の女性たちが多いそうです。