こんにちは。

 

過去問演習の季節ですね。

 

少しずつ過去問を解き進めていらっしるのではないでしょうか。

 

さて、桜蔭の過去問を解くにあたっては色々と準備がいります。

 

今日は桜蔭でよく出る水槽の問題(ともなってかわる量)の問題を考えてみたいと思います。

 

水を水槽に入れて考える問題は桜蔭で非常によく出題されています。

 

直近ですと2024年、2021年で出題されていました。

 

また、それ以前の年度でも定期的に出題されています。

 

水槽の問題は、かなり精度をあげておく必要があるでしょう。

 

今年の桜蔭の算数の問題は比較的やさしいという評価が一般的かもしれませんが、制限時間と問題数、問題の質を考慮して考えると、そこまでやさしいということはないように思います。

 

今年の水槽の問題はグラフが2つ問題文で提示されています。

 

 

普段からグラフを自分で何度もかいて、グラフにかかれている数値の意味をおおよそ把握しておくことが大切です。

 

今回のようなグラフの問題は普段からどのくらいグラフに親しんでいるかで、数値の読み取りに如実に差が出やすいように思います。

 

またそれだけでなく、今回の問題は、水が2種類(ホースPとホースQ)、別々に投入されますし、その上、時間差も考慮に入れる必要があります。

 

その上で、順次、水槽の断面図をかいていく必要があります。

 

かなりの同時並行処理能力が要求されているのです。

 

また断面図をかく際にも、水槽の中に4つ別のおもりや水槽が入っています。

 

解答の解説を見れば、綺麗な断面図で解説されていることがほとんどですが、自力でこの処理ができる必要があります。

 

また、仕切りをかく断面図の問題も、通常の塾などでのテキストの例題では6箇所も7箇所も、仕切りをつくって考える必要のある問題はあまりありません。

 

ですが、今回の問題は丁寧に考えると、7箇所に分断して考えることになります。

 

これを一つ一つ、正確に体積、時間を出していくには(しかも時間のプレッシャーと戦いながら) 、時短技も同時に使いながら解いていくしかありません。

 

例えば、断面図に底面積を書き込んでおくなどのその場での機転が必要になってきます。

 

過去問の解答などでは、完成形の解答はかいてあるのですが、そこにいたるまでの工夫などは、なかなかかかれていません。

 

例えば、2024年の桜蔭の過去問演習(大問4の水槽の問題)をするときは、

 

・問題文が正確に理解できているか(←問題文が長く、指示も複数ある。特に最初の同時並行処理の部分に関しての精度が高かったかどうか。)

・時短の工夫ができているか(→底面積、高さはあらかじめ断面図にかいておくなど。もしこういった工夫がなければ、おそらく時間切れになってしまう)

 

という、上記の2点についての振り返りは絶対に必要になってきます。

 

桜蔭に関しては、水槽の問題は職人技レベルに仕上げておいてもいいのではないかというレベルの問題が、頻繁に出ている印象です。

 

ただ、問題に多少のバリエーションはありますが、基本的に解き方は似たり寄ったりです。

 

なので、問題の読み取りの精度と、少し複雑な問題を訓練していけば、水槽の問題に強くなることができると思います。

 

ぜひ、楽しんでマスターしてください。

 

 

本日もお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

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