以前に、

 

過去問(赤本等)の使い方① 〜過去問を使って、実力を上げるためには〜

 

 

という記事を書かせていただきましたが、今日はその第二弾です。

 

前回は過去問で実力アップをはかるためには、年度毎に解くだけではなくて、単元ごとにまとめて解いていく方法も有効だと紹介しました。

 

今回は、過去問(赤本等)の使い方のもう一つの大切なポイントとして、

 

過去問で問題を解いた後は、学校の数学の先生に解き方を確認する!ことを挙げたいと思います。

 

どういうことかと言いますと、、、

 

過去問を解いた後、過去問の解答を見て答え合わせをすることが一般的だと思います。

 

大半の方は、過去問を自分で解いて終わりにされているのではないでしょうか?

 

過去問を解いて、正解していれば「よしっ!」、間違っていれば解答を見て、その解答を理解する、、、

 

こういった自分だけで完結する過去問の使い方をされていることが多い気がします。

 

せっかく一つ問題を解き終わったので、さっさと次の問題に移りたいところですが、実はこの自分だけで完結する問題の解き方は、少しもったいないです。

 

できれば、解いた後は、数学の先生に問題をどう解いたのか見てもらいましょう。

 

 

基本的に、過去問を解けば、その過去問の解き方を自分で見て答え合わせをするのが普通なのですが、

 

実は、中学受験にしても、大学受験にしても、出された問題に対して、答えにたどり着く方法は何パターンもあったりします。

 

必ずしも、過去問に記載されている解法だけが「いい解き方」なのではありません。

 

過去問の解答にはなっていない解き方、計算方法が意外といろいろ存在したりします。

 

なので、過去問を使うときは、できれば数学担当の先生に過去問の解答を見てもらう、解き方があっているかを見てもらうことをお勧めします。

 

過去問を解いた時に、過去問の解答と同じ解き方をしていたとしても、計算式をよりはやく解けたりする方法があったりするからです。

 

(個人的には、難関校の問題になればなるほど、その傾向が強い気がしています。)

 

しかも、なかなかそういった解法は、受験生として解いている時には、自分では気づけないものが大半だったりします。

 

過去問では紙面の都合上、どうしても載せられている解き方も一般的な解き方の1通りのみ載せられていることが大半のような印象を受けます。(もちろん、いろいろな過去問があるので、解法をしっかり載せてくれている本もあるにはあると思います。)

 

それに対して、長年、数学の入試問題を解いてこられた(例えば、進学校等の)数学の先生は

 

過去問にも載っていないより楽にとける解き方、計算の仕方、

 

大問の問題(1番から3番まである続きの問題)であれば、問題の繋がりを熟知されていたりします。

 

たくさんの解法を頭の中に持っていらっしゃいます。

 

そして、それを先生に直接聞きさえすれば、よりわかる形ですぐに解説してもらえたりします。

 

 

 

私自身も学生の時に、過去問を解いていて、数学の先生に教えてもらって一番びっくりしたのは、計算問題でした。

 

大学入学共通テスト(昔のセンター試験)の数学の計算問題ですが、

 

数学の先生から教えてもらう方法で解くと、一般的な解き方に比べて数倍時間を短縮して、かつ正確に解くことができたことを記憶しています。

 

やはり、長年、入試問題を見てこられた数学の先生だからこそ、持っていらっしゃる計算のコツというものがあるのだと、その時いい意味で驚いた記憶があります。

 

数学は基本的に大学入学共通テスト(昔のセンター試験)は完全に時間との戦いです。

 

いかに正確にはやく解けるかが勝敗を分けます。

 

長年、数学を担当されている先生は、過去問の解答には載っていない数式を早く処理する方法をよくご存じで、(この問題を解いたので、解き方がこれでいいかという質問を投げかけさえすれば、)先生のよりはやく解ける方法を教えてもらえることも多々あります。

 

繰り返しにはなりますが、過去問で紹介されている解き方は、あくまでいろいろな解法のうちの一つに過ぎません。

 

時短、効率的な解き方かどうかといった観点で考えると、

 

志望校によっては別の解き方を採用した方が良いケースが出てきます。

 

特に難関校を狙う場合は、より早く正確に解ける解き方が別に存在していたりすることも多いです。

 

なので、過去問は問題を解くまでの段階で使用するには良いのですが、

 

解いた後、自分の解き方がこれで良かったのかは、数学の先生に聞いて確認したほうがいいです。

 

違う解法、しかもより早く正確に解ける方法を教えてもらえることもありますし、

 

解法自体は正解であったとしても、よりスムーズに解ける計算方法を教えてもらえることもあります。

 

また、解いた問題と別の問題が実はつながっているということを教えてもらえたりもします。

 

進学校の場合は、数学の先生が最難関国立大学の出身であったりして、自らも大学入学共通テスト(昔のセンター試験)の数学を突破されていたりする先生が多数いらっしゃったりすることも多いかと思います。

 

その時に身につけた技を教えてもらうとびっくりするくらい早く解けたりします。

 

私も過去問の解答を見たりしますが、やはりあまりそういった時短のコツなどは、今現在もなかなか紙面状には載っていなかったりするものもあるなという印象です。

 

過去問を解く季節に突入しましたが、いったん解いた問題も、より良い解き方がある場合も多々あるので、数学の先生に一度解き方を確認してみてください。

 

目から鱗のようなヒントをもらえたりします。