入試直前期ですね。

 

受験生であれば、過去問演習の授業を受け始めたり、過去問をご自分で解かれ始める方が多くなる時期だと思います。

 

ところで、効果的な過去問の使い方をご存知ですか?

 

受験生さんを拝見していると、ただ、やみくもに過去問演習のクラスを受講しているだけだったり、なんの戦略もなしにただ過去問を解いている、、、という状態に多々遭遇することがあります。

 

過去問は、基本問題プラスアルファの問題が多いので、過去問の使い方を知らないで解いていると、

 

・嫌になってくる

・心が折れ始める

・その結果(過去問を解いている時間が本来であれば貴重な勉強時間であるはずなのに)時間の浪費になってしまっている

 

ことにつながってしまいます。

 

過去問は、自分の志望校の出題者の問題に直接接することのできる、またとない貴重な機会です。

 

また、過去問の使い方次第では、実力をかさ上げすることができますし、ボーダーラインの実力を持っている方であれば、さらなる合格安全圏へと移行できます。

 

過去問はお助けグッズのようなものです。

 

これを使わない手はない!というくらい大切です。

 

中学受験であれ、大学受験であれ、基本的に入試は学校の特色が出たテストになるので、その傾向を掴むためにも、過去問攻略は必須です。

 

特に難関校・最難関校はその傾向が強く出るので、過去問を上手に使えているか否かで、同じ実力を持っていたとしても合否が分かれることもあります。

 

それくらい大事な過去問ですが、なぜかあまり、使い方を教えてもらうことはない気がします。

 

(私自身、学生時代に中学受験の際も、大学受験の際も、過去問演習等の授業で過去問を使うことはあっても、使い方を聞く機会は無かったように記憶しています。)

 

しかし!繰り返しになりますが、過去問は使い方が命です!

 

 

過去問の使い方で大切な点は、2点あります。

 

1点目は、単元同士の繋がりを意識して、年度をまたいで、単元ごとにまとめて解くこと、です。

 

この過去問の使い方をできている受験生さんは極めて少ないです。

 

というのは、よく使われている過去問の使い方は、その年度ごとに解くやり方だからです。

 

受験生さんが過去問を解く機会は、おおよそ2つの機会ではないでしょうか。

 

一つが、塾もしくは学校での、志望校の過去問演習の授業、

 

もう一つが、自分で自主的に(家や自習室等で)解く機会。

 

上記に二分されることと思います。

 

いずれの場合であっても、年度をまたいで、問題を単元ごとに解くことは少ないのではないでしょうか。

 

過去問演習の場合、この時期は実戦形式に慣れることに主眼が置かれるため、

 

今日は20△△年の問題を解きます、

次回は20✖️✖️年の問題を解きます、、、

 

というように進行していきます。

 

これは、入試当日の形式に慣れるためには必要な訓練ですので、入試までに一度は経験しておいた方がいいとは思います。

 

ただ、この年度毎の過去問演習では、実戦形式に慣れるだけで終わってしまいます。

 

それに対し、過去問を使って実力アップするためには、単元ごとに解く必要があります。

 

なぜ、単元ごとに横に解く必要があるかというと、

 

その単元の出題のされ方を学ぶ必要があるからです。

 

中学受験の算数であれ、大学受験の数学であれ、その単元の出やすい箇所は、単元ごとに解いてくると絞られてきます。

 

場合の数であればここ、数式であればここ、、、といったように。

 

そして、ある程度、単元ごとに聞かれている箇所が絞れた上で、今度は、出題者がどの角度から問題を聞いてきているのか、そのきかれ方を特定しやすくなります。

 

学校ごとに問題に特色があると先ほど述べましたが、特色が出るのはこの聞かれ方の部分です。

 

出題分野は算数・数学といった括りで同じであっても、その学校の欲しい生徒像(例:こういったものの見方・発見の仕方ができる生徒さんが欲しい)や出題される先生によって、顕著に差が出ます。

 

ここを攻略できるかが、過去問を使う上での、分水嶺です。

 

2点目は次回また書きます。