勉強は競争か? | purintoyatoのブログ

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子供たち、特に中学受験生は、

テストが返却されると、友達と勝った負けたを口にします。

 

子供たちの純粋な単純な気持ちから、

友達に勝った負けたというのでしょう。

 

そもそも、勉強は競争なのでしょうか?

もちろん、違います。

 

では、受験に限ってはどうでしょうか?

これも、もちろん違います。

 

入試自体が他人との競い合いではないのか?

結局、合否は他人との相対的なもので決まるのでは?

倍率が高ければ難易度が上がり、

倍率が低ければ難易度は下がります。

これこそ、他人との競争の象徴では?

 

確かに、受験当日では、受験会場の隣の席の子より点が高ければ、

合格の可能性は上がります。

テストの点で決まる

受験とはそういうものです。

点数を人より高く取るための競争でしょうか。

人が自分より点数が悪ければ、相対的に自分が高い点数に

なったことになります。

それでいいのでしょうか?

 

中学受験をする小学6年生は、人間としてはまだまだ未完成です。

 

確かに、受験をする以上、小6生なりに受験生になりきらなければなりません。

 

受験学習を進めていく上で、人としての成長が重要になります。

受験をするご家庭にとっては、合格が成功で、不合格が失敗、

と考える方は多いと思います。

それは間違いです。

受験をして合格して失敗だと後で気づくことがあります。

受験をして不合格だったけど後で成功だと思うこともあります。

 

不合格で成功とはどういうことでしょうか。

 

中学受験の前日の激励会のときに、

合格不合格に関わらず、中学受験をしてよかったです。

と言ってもらえることがあります。

 

それぞれのご家庭によって、

中学受験の受け止め方は違うと思いますが、

ご自身の子供の成長を願わない親はいないでしょう。

中学受験をして、塾通いから始まって、

様々な経験をしてきました。

入試というものが一番大きな経験なのですが、その前日に、

親からみて子の成長が見えたというのは、

中学受験をしての良かった点だと思うのです。

 

また、子供たちには、

塾に通わせてもらって、送り迎えしてもらって、

スケジュールを自分に合わせて、お弁当を作ってくれて、

自分のためにたくさんお金も使って、

などなど

君たちの一番の味方で、

一番の理解者である親御さんに感謝をしなさい。

中学受験ができていることを、当たり前と思わないように!!

君たち受験生ができる最大の恩返しは何だと思う?

子供たちはだいたい「合格すること!!」と言いますが、

違います。合格不合格は当日の状況で予定通りに結果が出るわけではありません。

 

子供たちが、自分自身の頑張りに、

自分自身で答えることが大事なのです。

結果ではなく、ここまで来た自分を認め、

これから向かう自分を信じることです。

 

入試の日に、自分に自信をもって、

自分のやってきた過去に勇気をもらい、

人に勝つなどという小さな欲を捨て、

自分の頑張りをできるだけ出せるか、

1年前の自分より自分の中で成長を実感できるか。

 

中学受験を通して、4教科の学習をして、たくさんテストを受け、

人としての成長を中学受験生自身が感じることができるのか。

また、そうならなければ、

中学受験をする意味がないとも言えます。

親御さんから少し旅立ち、距離ができるのも中学受験生です。

親御さんの手のひらの中にいつまでも収まっていては

成長はありません。

 

受験学習は、子供たちを成長させます。

ご自身のお子さんをたくましく見えたり、

自分から離れていくことを感じたりするものです。

 

他人との競争なんて、小さい世界で受験を見ないでください。