算数と数学の解き方の違い④ | purintoyatoのブログ

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今日は図形問題を見ていきましょう。

下の問題を考えてみましょう。

 

例題1)

下の図は正方形の中に円が描かれている図形です。正方形と円の隙間の部分の面積(色がぬられている部分)はいくつですか。円周率は3.14を使いなさい。

 

解答)

43㎝²

 

 

解き方①)

この問題は、解き方自体はわかる人は多いと思います。正方形の面積から円の面積を引けばいいのです。

正方形の面積は、ひし形の面積の公式を使って、

20×20÷2=200 になります。

円の面積は、半径×半径×3.14で求めますが、

半径を求めなければなりません。ここでは、半径を求めるのではなく、半径×半径 を求めます。下の図を見てください。

上の図から、円の半径×円の半径×4=200(正方形の面積) になります。

円の半径×円の半径=200÷4=50

円の面積は、円の半径×円の半径×3.14=50×3.14=157

求める部分の面積は、200-157=43 になります。

 

解き方②(三平方の定理))

上の図から、円の半径を直接求めることができます。直角二等辺三角形の2辺の比は1:√2になります。

1:√2=x:10

この比例式からxを求めると、x=5√2 になります。

円の面積は、(5√2)²×3.14=50×3.14=157 になります。

求める部分の面積は、200-157=43 になります。

 

 

 

例題2)

下の図は、弧の長さが20㎝、面積が50㎝²のおうぎ形です。おうぎ形の半径の長さを求めなさい。円周率は3.14とします。

解答)

5㎝

 

 

解き方①)

弧の長さを求める計算は、半径×2×3.14×(中心角/360)=20

この式から、半径×3.14×(中心角/360)=10 が得られます。

おうぎ形の面積は、半径×半径×3.14×(中心角/360)=50

面積の式に、半径×3.14×(中心角/360)=10をあてはめると、

半径×10=50 となります。

半径=5㎝

 

 

解き方②(公式を利用))

おうぎ形の面積=(1/2)×半径×弧の長さ

上の公式に、面積と弧の長さを当てはめます。

50=(1/2)×半径×20

50=半径×10

半径=5

この公式について、補足の説明をします。

高2の数学Ⅱで、角度の表し方を度で表すだけでなく、おうぎ形の中心角と弧の長さが比例関係にあるので、角度を度ではなく弧の長さで表すことを学びます。これが弧度法(ラジアン)です。半径1のおうぎ形の弧の長さを角度として表します。

弧の長さℓ=rθ(rは半径、θは半径1の弧長さ)  π:円周率

おうぎ形の面積=πr²×(rθ/2πr)=πr²×(ℓ/2πr)=(1/2)rℓ  この公式が導けます。

 

 

 

 

問題)下の図の三角形ABCは正三角形です。正三角形ABCの内部に図のように頂角を150度とする三角形PBCを描きます。PB=PC=2㎝となります。三角形PBCの面積はいくつになりますか。

 

 

 

 

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