算数と数学の解き方の違い④解答解説 | purintoyatoのブログ

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問題)下の図の三角形ABCは正三角形です。正三角形ABCの内部に図のように頂角を150度とする三角形PBCを描きます。PB=PC=2㎝となります。三角形PBCの面積はいくつになりますか。

解答)

1㎝²

 

 

解き方①)

△PBCを取り出し、下の図のように置いてみます。

上の図で、線分BPを延長すると、30度、60度、90度の直角三角形ができます。この三角形は正三角形を半分にしたもので、一番長い辺と一番短い辺の比が2:1になります。つまり、△PBCの辺PBを底辺にしたときの高さは1㎝になります。

面積は、2×1÷2=1 になります。

 

 

解き方②(三平方の定理から各辺を求める))

解き方①に比べて、とても面倒なのですが、数学では△PBCの面積を求める問題の前に、△ABCの1辺の長さを求める問題が出題されることがあります。そのため、遠回りしますが、各辺の長さを求めてみましょう。下の図を見てください。

 

上の左の図で、点Pから辺ACに垂線をおろし、その交点をDとします。また、点Aと点Pを結びます。∠PAD=30度になります。(三辺がそれぞれ等しいので、△PAB≡△PAC)

△PDCは二等辺三角形になるので、PC:PD:DC=√2:1:1 になるので、PD=DC=√2㎝になります。

また、△PADの三辺の比はPD:PA:AD=1:2:√3 になるので、PA=2√2、AD=√6 になります。

また、上の図の右の図から正三角形ABCの1辺と高さの比は2:√3になります。比の関係から、AからBCにおろした垂線の長さは、2:√3=(√6+√2):x からxを求めると、

(3√2+√6)/2 が得られます。

△PBCの高さは、(3√2+√6)/2 - 2√2 = (√6-√2)/2 になります。

よって、△PBCの面積は、(√6-√2)/2 × (√6+√2) ×(1/2)=(√6-√2)(√6+√2)/4

=4/4=1 が得られます。

 

 

 

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