算数と数学の解き方の違い③ | purintoyatoのブログ

purintoyatoのブログ

学習や教育に関するブログです

今日は食塩水の問題を見ていきましょう。

 

例題)

容器Aにはx%の食塩水が600g、容器Bにはy%の食塩水が300g入っています。容器Aから300gを容器Bに入れ、容器Bをかき混ぜた後、容器Bから容器Aへ300g入れました。すると、容器Aは12%、容器Bは10%になりました。x、yはいくつですか。

 

 

解答)

x=14

y=6

 

 

解き方①)

この問題を解くには、操作1(容器Aから容器Bへ)からではなく、操作2(容器Bから容器Aへ)の方から考えていけば解きやすくなります。下の図を見てください。

操作1で、容器Aから300gを容器Bに入れた食塩水をB’とします。B’は600gになっています。その600gのうち、300gを容器Aに入れています。そのあとB’は300gになっています。その300gになったB’が問題に書かれている10%の容器Bの食塩水になります。つまり、操作2では、10%の食塩水300gとx%の300gを混ぜると12%の食塩水が600gできることになります。ここで、面積図かてんびん図を使ってxを求めることにします。

10%とx%を300gずつ混ぜて12%になることから、x%は12%よりも大きいということがわかります。300gずつなので、等しい面積の縦の長さは等しくなります。てんびん図の場合は、支点からの距離は等しくなります。よって、x=12+2=14になります。

次に、操作1からyを求めます。

操作1ではx%(14%)の食塩水300gとy%の食塩水300gを混ぜて10%の食塩水が600gできます(B’)。これから、面積図かてんびん図でyを求めます。

上の面積図とてんびん図からわかるように、y=6となります。

 

 

 

解き方②(数学))

数学で解く場合は、操作1の方から、x、y、で立式して解くように誘導されます。ここでも連立方程式で立式して解いていきます。

容器Aから300g取り出し、容器Bに入れるとき、その中に入っている食塩の量は、300×(x/100)=3x。

容器Bに入っている食塩の量は、300×(y/100)=3y。

操作1で、容器Bの中の食塩の量は、3x+3yになります。

その容器Bから600gの半分の300gを容器Aに入れます。容器Aに入る食塩の量は、3x/2+3y/2 になります。

容器Aには残り300gの中に3xの食塩が入っています。

容器Aは結局12%600gの食塩水になったので、食塩の量で等式を作ると、

3x/2+3y/2+3x=600×(12/100)=72━━━━━━━━①

また、容器Bには3x/2+3y/2の食塩の量が残っています。

容器Bは300g10%の食塩水だから、食塩の量で等式を作ると、

3x/2+3y/2=300×(10/100)=30━━━━━━━━②

①、②を連立させて、x、yを求めます。

①式を分母を払ったり、両辺を同じ数で割って、できるだけ係数を小さな整数になるように整理すると、

3x+y=48━━━━━━━━③

②式もできるだけ簡単な整数の係数になるように整理すると、

x+y=20━━━━━━━━④

③、④から、x=14,y=6 が得られます。

 

 

 

問題)

食塩5gと水200gがあります。この一部を使って、ビーカーAに3%の食塩水を作ります。残りをビーカーBに入れてもう一つの食塩水を作りました。ビーカーBの食塩水は2%になりました。ビーカーAに入れた食塩は何gですか。

 

 

 

 

プロが作った中学受験用の理科の暗記カード 新発売!!

          ↓↓