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【ストレスフリーな毎日をプロデュース】しなやかなメンタルを育み、人生百年時代に何度も訪れる逆境を前向きに乗り越える力を身につける

医療従事者がストレスフリーな毎日を過ごすために役立つ「心の整え方」「これからの働き方」「人との付き合い方」をお伝えしていきます。



「やる気の源泉」とは、人が自然と動きたくなる内側のエネルギー源のことです。



人によって異なりますが、共通して次の3つに集約できます。


1. 成長している実感



  • 昨日よりできることが増えた
  • スキルが上がってきた
  • 先輩に「よくなったね」と言われた
    → 小さな前進が大きなやる気につながる



看護現場での例

・新しい手技ができた

・患者さんとのコミュニケーションがスムーズになった

・チームとの連携が前より早くなった





2. 役に立っている実感



  • 自分の存在が誰かの助けになっている
  • 患者さんの笑顔や「ありがとう」
  • チーム全体に貢献できている感覚



看護は特に、この源泉が強い仕事。

人やチームのために働けているという感覚は、やる気を最も強く支える力になります。





3. 自分が選んでいるという感覚(自律性)



  • 「やらされている」ではなく「自分で決めている」
  • 得意や興味を活かせる
  • 自分の価値観に沿って行動できる



看護現場の工夫例

・得意分野の役割を担う

・委員会活動の選択

・小さな裁量でも「自分で決めた」と感じられる場づくり





⭐️まとめ

  • 成長の実感
  • 役に立つ実感
  • 自分で選んでいる感覚


この3つが満たされると、人は自然と動きたくなります。




 
 ストレスフリーな毎日を



看護の現場で後輩を指導していると、

「どう伝えればわかってくれるだろう?」

「責めたくないのに、強く聞こえてしまう…」

そんな悩みは尽きません。


そこで役立つのが、指導の場面で意識したい “5秒の間” です。


■ 「5秒の間」とは?

後輩が発言したあと、

こちらがすぐ反応せず 5秒だけ沈黙を待つ 技術です。


このわずか5秒が、実は指導の質を大きく変えます。



■ なぜ5秒が効くのか?


① 後輩が自分の考えを言語化する時間になる



問いかけに対してすぐに上司が答えを補うと、後輩は

「正解を言わないといけない」「黙ると怒られそう」

というプレッシャーで思考が止まります。


5秒待つことで、

“自分で気づき、自分で考える”余白が生まれます。



② 不必要な指摘や感情的な反応を避けられる


指導側も、すぐに口を開くと

“勢い”で言いすぎたり、

本来の目的からズレた指導をしがちです。


間を置くことで、

「今伝えたい核心」 に戻ることができ、

落ち着いた口調で話し始められます。




③ 後輩が“聴ける心理状態”になる


沈黙があると、人は自然と

「次に何を話そう?」

というモードに切り替わります。


指導を受ける側も心の準備ができ、

防衛的になりにくくなります。



■ 現場での使い方


▶ 1. 質問を投げる

「今回の対応で、うまくいった点はどこだと思う?」


▶ 2. すぐに続けない

相手の顔を静かに見て、ただ“待つ”。


▶ 3. 相手の発言を受け止める

「なるほど。そこに気づけたのは大きいね。」


黙っている5秒が、後輩の思考の深まりを生む時間になります。



■ よくある誤解

× “沈黙=気まずい時間”

→ 〇 “成長のためのスペース”


× “何も言わないのは怠けている”

→ 〇 “自立的に考えられる人に育てる”ための技術



■ 今日からすぐに使えるコツ


  • 心の中でゆっくり「1…2…3…4…5」と数える
  • 途中で相手の言葉を奪わない
  • 眉間にシワを寄せず、柔らかい表情で待つ
  • 相手が話し出したら、最後まで遮らずに聴く


 
 ストレスフリーな毎日を




◆ ニュートラルな視点を養うとは


感情や思い込みに左右されず、事実をフラットに見る力を育てること。



◆ そのための3つのポイント


① 事実と解釈を分ける


  • 「起こった事実」と「自分の受け止め方」を区別する
  • 例:
     ×「冷たい態度をとられた」→ 解釈
     ○「返事が短かった」→ 事実



② いったん立ち止まる


  • 感情が動いたら、すぐ判断しない
  • 呼吸を整える、視点を少し引いてみる



③ 複数の見方を思い浮かべる


  • 自分以外の可能性を想像する(相手の事情、文脈、背景)
  • 「他にも理由があるかもしれない」と考えてみる






◆ 養われるとどうなる?



  • 早とちりが減る
  • 人間関係のトラブルが減る
  • 相手の真意を汲み取りやすくなる
  • 冷静な判断ができる
  • コミュニケーションの質が上がる






◆ まとめ


ニュートラルな視点を養う=“自分の心のフィルターを透明にする練習”







 
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気分転換は「気分を切り替える技術」ではなく、

脳の状態をリセットする習慣づくりと考えると上手くいきます。


看護の忙しい現場でも実践しやすいように、シンプルで効果の高いコツをまとめます。


気分転換の5つのコツ(忙しい人ほど効く)


① “今の自分”を認識する(メタ認知)


まず気づくことがスタート。


  • 今、疲れている?
  • イライラしている?
  • 集中が切れている?



気づく → 小さく戻す の順がいちばん早い。



② 60〜90秒の“瞬間リセット”を持つ


長時間の休憩がなくてもOK。1分で脳は切り替わります。


例:


  • 深呼吸 × 4回(副交感神経が一気に優位に)
  • 立って肩を回す
  • 顔を上げて遠くを見る
  • スマホに触らず“何もしない1分”



看護師さんに一番効くのは、

「呼吸」か「姿勢を変える」 の2つ。



③ “場所”を変える(環境のスイッチ)


人は場所が変わると脳が勝手に切り替わります。


  • ナースステーションから一歩出て廊下の窓を見る
  • 休憩室に行く
  • 病棟を一周して戻る



物理的に動くと、感情も動く。


④ 思考停止の代わりに“アウトプット”で片づける


モヤモヤしたままだと頭が渋滞するので、

書き出す → 脳の負荷が一気に軽くなる。


  • 付箋に「気になっていること」を1つ書くだけ
  • メモにToDoを3つだけ書く
  • しんどい気持ちは一行日記に



アウトプット=脳のデフラグ(整理)。



⑤ 気分を上げるより、“ニュートラル”に戻す


気分転換 = ハイにすることではありません。


  • ちょっと笑う
  • ちょっと伸ばす
  • ちょっと座る
  • ちょっとお茶を飲む



“ちょっと”で十分。落ち着く・楽になる・ニュートラルに戻る。




気分転換のコツは「短く・軽く・小さく」。


1分でできる行動を作るのがいちばん続くきます。




 
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「うまくいかない人」と関わるのは、看護現場でも管理職でも本当にエネルギーを使うところですよね。


ただ、“うまくいかせる方法”にはいくつか明確なコツがあります。


うまくいかない人との関わり方


① 相手の「パターン」を見抜く


うまくいかない人は、行動や反応に“癖”があります。

例:


  • 否定から入る
  • 感情的になりやすい
  • 責任転嫁しがち
  • 話を盛る・ズラす
    まずは反応パターンを観察し、「いつ・どんなときに起こるか」を把握すると対処しやすくなります。


② 相手を変えようとしない(コントロールの境界線を引く)


多くのストレスは「相手を変えよう」とするところから生まれます。


代わりにこう考えます。


  • 変えられるのは “相手” ではなく “自分の関わり方”
  • “相手に合わせ過ぎない” ことも大切



境界線が引けると、関わりで消耗しにくくなります。


③ 感情でぶつからず、構造で話す


感情で言っても伝わりません。

代わりに、事実・ルール・役割といった構造で話すと効果的。


例:

❌「なんでいつも遅いんですか」

⭕「申し送りは8:30開始です。間に合わない場合は◯◯の手順で連絡してください」



④ 距離と接触頻度を“調整”する


うまくいかない相手ほど、“距離の取り方”が重要。


  • 不必要に一対一の長い時間を作らない
  • 会話は目的を明確にして短く
  • 感情的な相手には、言葉より 落ち着いた雰囲気 の方が効く


あなたが消耗しない距離からスタートしてOKです。


⑤ その人の“強み・貢献”に注目する


問題にばかり気を取られると悪循環に。

人は誰でも「得意な領域」や「光る場面」があります。


見つけて、そこを具体的に言語化して伝えると

関係が一気にほぐれる ことが多いです。



⑥ 最後は「役割で割り切る」という選択肢もある


すべての人と“心の通った関係”になる必要はありません。


看護の現場では、


  • 最低限の協働ができればOK
  • 価値観が合わなくても業務は回せる
  • 深追いしすぎない


という割り切りも、あなたを守る大事なスキルです。


まとめ

  • パターンを把握する
  • 相手を変えようとしない
  • 構造で話す
  • 距離を調整する
  • 強みを見つける
  • 必要なら割り切る


 
 ストレスフリーな毎日を



「自分の課題」は、“足りないところ”を探す作業”ではなく、 “伸びしろ”を見つける作業です。


次の3ステップで整理すると驚くほど見つけやすくなります。


◆【ステップ1】現状を3つの視点で振り返る


自分の状況を“事実ベース”で書き出します。


① 行動


  • いま、実際にできていることは?
  • 逆に、後回しになりやすい行動は?



② 感情


  • 最近、どんな場面でモヤモヤ・イライラ・不安が出た?
  • どんな時に「よかった」と思えた?



③ 結果


  • うまくいった出来事/うまくいかなかった出来事
  • それによって起こった影響



◆【ステップ2】ギャップを言葉にする


以下の問いに答えるだけで、課題が浮かび上がります。


  • 本当はどうなりたい?(理想・目標)
  • 今はどうなっている?(現状)
  • その差はどこ?(ギャップ=課題)



例:

「スタッフとの面談で話を聴けるようになりたい(理想)」

→「ついアドバイスが先に出てしまう(現状)」

→ “聴く姿勢を維持する”が課題。



◆【ステップ3】“行動レベル”に落とし込む


課題は、行動まで言語化して初めて改善できます。


  • ×「コミュニケーション力を上げる」
  • 〇「相手が話し切るまで10秒は待つ」
  • 〇「否定せず、まず“要約する”を1回入れる」


◆よくある課題の見つかり方(看護・組織で多い例)


● 心・メンタル面



  • 疲れているのに頑張り続けてしまう
  • 相談が遅れがちになる
  • 感情の切り替えに時間がかかる




● 行動・スキル面


  • 優先順位がブレやすい
  • 「言うべきこと」を柔らかく伝えられない
  • 人に頼るのが苦手



● 人間関係・チーム面


  • 部下・後輩の変化に気づきにくい
  • 伝えたいことが相手に正しく届かない
  • 任せるラインが曖昧になる


◆最短で自分の課題を見つける質問3つ


  1. 最近どんな場面でしんどかった?
  2. そのしんどさは何が原因?(事実/思い込み)
  3. 次に同じ状況が来たら、どうできたら理想?
    → その「理想とのギャップ」が課題。



 
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AI時代に求められるメンタルヘルスのポイント


① “情報量の多さ”に心が疲れる


AIツール、チャット、データ…

便利さの一方で、常に情報が流れてくることで脳が休まりにくくなります。

→ 情報の選択と「デジタル休息」のスキル が重要。





② トップスピードで変化する環境への不安


AIで業務が変わる、職種の役割が変わる、未来が読みにくい…

→ 「適応力(レジリエンス)」を育てることがメンタルの軸 になる。



③ “AIに置いていかれないか”という焦り


若い世代のスピード感、技術ギャップ。

→ 完璧主義を手放し、自分のペースで学ぶスタンス が大切。


④ 人間関係のストレスが“見えない形”で増える


オンラインでのやり取り増加

→ 直接会うより「誤解が生まれやすい」

→ 共感力・コミュニケーション力の再強化 が必要。



AI時代のメンタルを守る5つの習慣


1. デジタル・デトックスの時間を確保


・通知オフ

・寝る前1時間はスマホを見ない

・自然に触れる時間をつくる



2. “学び続ける自分”を肯定する


AIをすべて理解する必要はない

→ 少しずつ触れて「慣れる」ことで不安が軽くなる


3. 自動化できることはAIに任せる


AI=敵 ではなく 心の負荷を軽くする仲間

・文書作成

・記録の下書き

・資料構成

などは積極的にAIに任せる



4. 人にしかできない部分を強化する


看護職なら

・観察力

・対話力

・チーム支援

・倫理的判断

→ ここがAI時代の“あなたの価値”になる



5. 心身のベースを整える


・睡眠

・食事

・軽い運動

・感情のセルフケア

→ AI時代ほど「基本の健康」が差をつくる



まとめ:AI時代のメンタルヘルスとは?



👉 “情報の洪水”に飲まれず、自分を取り戻す力

👉 AIと競うのではなく、AIを使って自分を活かす力

👉 人間としての強み(共感・判断・対話)を磨くこと




 
 ストレスフリーな毎日を



ストレス耐性(レジリエンス)を高めるには、心・体・思考・環境の4つを整えるのが最も効果的です。


〈4つの領域 × 実践ステップ〉

① 心(感情の扱い方を上手にする)


1)「今の自分の感情」に気づく練習をする



  • 感情は気づけるだけで半分落ち着く
  • 例:
    • 「あ、今イライラしている」
    • 「不安になっているな」


2)感情の出口をつくる


  • 書き出す(3分ジャーナル)
  • 信頼できる人に短く話す
  • 「緊張しても大丈夫」と自分に言うセルフコンパッション


② 体(自律神経を回復させる)


1)呼吸を整える


  • 4秒吸う → 6秒吐く × 5回
  • 交感神経の緊張がスッと下がる



2)軽い運動を習慣化


  • 1日10分の散歩
  • 肩甲骨を大きく動かすストレッチ
    → ストレスホルモンを減らし、耐性を上げる


3)睡眠の質を上げる


  • 寝る前30分はスマホを見ない
  • 寝る前の「ルーティン」を固定する(温かい飲み物、ストレッチなど)


③ 思考(ストレスを“解釈する力”を鍛える)


1)「思考のクセ」を知る


  • 例:完璧主義・ネガティブ予測・自分責め
    → これに気づくだけでストレスが半分に


2)事実と解釈を分ける


  • 事実:上司に指摘された
  • 解釈:「自分はダメだ」
    → 解釈を「改善点が1つ見つかった」に変えるとストレス軽減

3)コーピングの引き出しを増やす


  • 「深呼吸」「5分離れる」「誰かに相談する」「リスト化」など
    → 引き出しが多いほどストレスに強くなる


④ 環境(周囲を味方につける)


1)相談できる“味方”を1人つくる


  • 同僚・先輩・家族・友人
    → 相談相手がいるだけでストレス耐性は大幅に向上

2)「頼る力」を身につける


  • 苦しいときに早めにHELPを出せる人は折れにくい
  • 自分1人で抱えないことが最強の予防策


3)負荷の調整


  • 「やらないこと」「捨てること」を決める
  • 完璧を手放すことで余力が生まれる


 
 ストレスフリーな毎日を



ストレスを受けたとき、体は 3つのステップ で変化します。





① 警告反応期(びっくり期)



まず体がビクッと反応する時期。


  • 心臓バクバク
  • 体が緊張する
  • 頭が一気に冴える
    →「やばい!どうする!?」という状態



例:

急に名前を呼ばれた、急変対応で走り出す瞬間。





② 抵抗期(がんばる期)



ストレスが続いているけど、なんとか踏ん張っている時期。


  • 見た目は普通に働ける
  • でも中では体がずっと頑張り続けている
  • 気づかないうちに疲れが溜まる



例:

忙しい日々が続いても、任務感で乗り切れている時。





③ 疲憊期(へとへと期)



踏ん張り続けて、ついに限界を迎える時期。


  • 眠れない
  • やる気が出ない
  • 体調を崩しやすい
  • 簡単なことも重く感じる



例:

「もう無理…」と感じる、燃え尽きの状態。





◆ まとめ

  • ストレス自体は悪くない
    → 適度なストレスは“やる気のスイッチ”にもなる
  • 危ないのは、ストレスが長く続くこと
    → がんばる期(抵抗期)が長引くと、へとへと期へ
  • 早めに休む・話す・整えるが大事


 
 ストレスフリーな毎日を



「コミュニケーションエラー防止」は、職場の人間関係やチーム医療においてとても重要です。


💬コミュニケーションエラー防止のポイント


① 聞き間違い・伝え間違いを防ぐ



  • 復唱(リピートバック):重要な情報は必ず確認する
     例:「〇号室の○○さん、酸素2ℓですね?」
  • 記録に残す:口頭だけでなく、メモや電子カルテで確認




② あいまいな表現を避ける


  • 「あとで」「たぶん」「お願いしておいて」などの曖昧語は誤解のもと
  • 5W1H(誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どうやって)を意識して伝える




③ 状況共有をこまめに行う


  • 申し送りやカンファレンスで「自分が知っている情報」を過信せず、
     “共通理解” を意識する




④ 感情のすれ違いに注意


  • 忙しいときほど「短く・冷たく」なりがち
     → 相手の受け取り方を意識して、クッション言葉を使う
     (例:「今少し確認してもいいですか?」)




⑤ チームの信頼関係を築く


  • 話しやすい雰囲気がエラーを減らす
  • 日頃の挨拶・感謝・ねぎらいが安全なコミュニケーションの土台


 
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