blue-roseのブログ
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NikonD700のファインダースクリーンを交換する方法

最近、中古のNikonD700を買いました。

今更なぜそんな古い機種をと思う方もいるかもしれませんが、私の場合はマニュアルフォーカスのレンズを快適に使えればそれでいいのでD700の性能で十分なのです。


それに最近急に、D700の中古価格の相場が下がったのも理由の一つです。
おそらくニコンが補修部品の払底を理由に、部品交換が必要なD700の修理の受付を終了したことが背景にあると思います。

 

マニュアルフォーカスのレンズを快適に使うことが目的なので、当然ファインダースクリーン(フォーカシングスクリーン)はスプリットイメージの物に交換しなければなりません。
フォーカスエイドを使ったピント合わせは隔靴掻痒な感じがして好きになれません。
そこで定番のNikonFM3A用「ファインダースクリーンK3型」を加工して入れてみることにしました。
ちなみにキヤノンのスクリーンを加工して入れるという選択肢もありますが、その場合スプリットイメージのズレる方向が逆なので使いにくくなります。
海外通販で加工済みの製品を売っているらしいですが、まずは自分で試行錯誤してみることにしました。

これまで多くの人々がネットの掲示板やブログで、この種のデジ一眼レフにマニュアルフォーカス用のスクリーンを入れる改造・加工の難しさや問題点について書いるので覚悟はしていましたが、やはり相当に苦労しました。

しかし結論を言えば大成功で、K3型スクリーンのスプリットイメージで完璧にピントが合うようになりました。
被写界深度が極端に浅い50㎜f1.4の解放でも、ほぼ確実にマニュアルフォーカスでピントが合わせられます。

 

 


マニュアルフォーカスの一眼レフのファインダーを覗いたことが無い人も多いと思いますので、スプリットイメージのファインダー視野の写真を載せておきます。


これがピントが合っていない状態

 

 

ピントが合った状態

 


以下に改造方法・加工方法を書いてみますが、ほんの少しのミスでミラーやプリズムに傷をつけてしまうリスキーな作業です。
その上、D700は補修部品のメーカー在庫がすでに払底している状態なので失敗して部品を破損させても修理ができません。
ですから自信の無い方はやめた方が無難です。
どうしてもやってみたいという方は自己責任でお願いします。

 

試行錯誤のプロセスを書くと、とんでもなく長くなるので結論だけを、なるべく簡潔に書きたいと思います。
まず必要な材料と道具は以下の通り。

・NikonFM3A用「ファインダースクリーンK3型」
・プラスチック製のピンセット2種類
・プラスチック製のノギス
・竹串
・カッターナイフ
・ヤスリ
・メンディングテープ
・両面テープ

 

 

 

 

NikonFM3A用「ファインダースクリーンK3型」はアクリル製なので、金属製のピンセットを使うと、ほんの少し先端が当たっただけで傷になります。
私の場合、最初は金属製のピンセットを使っていたのでスクリーンは傷だらけになりました。

 

 


最初にNikonFM3A用「ファインダースクリーンK3型」を加工します。

下の図がD700のオリジナルのファインダースクリーンの寸法です。

FM3A用のスクリーンと比べると長辺の長さが少し長く、短辺の長さが同じです。

 

 

NikonFM3A用「ファインダースクリーンK3型」は、そのままだと出っ張りの部分がつかえて入らないので、カッターナイフとヤスリを使って出っ張りの部分を下の図のような寸法に削ります。

 


物差しでも、だいたいの寸法は分かりますが、やはりノギスの方が正確です。
プラスチック製のノギスだと傷をつける心配が無いので安心です。

 


次にオリジナルのファインダースクリーンを取り出します。
まずファインダースクリーンを固定している針金を外します。
下の写真のように、D700の左側を下にして右手の人差し指の爪を当てると簡単に外れます。

 

 


すると針金が下がってファインダースクリーンが外れます。
ファインダースクリーンの上には金属製の枠が入っています。

 


オリジナルのファインダースクリーンを取り出して、加工済みのスクリーンを入れます。
金属製の枠とスクリーンを同時に入れるにはD700を逆さにして平型のプラスチックピンセットを使って入れると楽です。
出っ張りの部分の削る量が足りなくて少しきつい場合、無理に入れると取り出せなくなるので要注意です。
取り出せなくなった場合、金属製のピンセットで無理に取り出そうとすると、まず間違いなく傷がつくので竹串を使って取り出します。

 

 

ファインダースクリーンを固定する針金を元通りにすれば、これで出来上がりかと言うとそうは行きません。
オリジナルのファインダースクリーンよりも、NikonFM3A用「ファインダースクリーンK3型」の方が幅が狭いので針金が左右両サイドに当たらないため固定できません。

そこで針金をピンセットで取り出して少し形を変えます。
下の写真のように少しだけ内側に、くの字に曲げるとFM3A用スクリーンの左右両サイドに当たるようになります。
この針金も破損させると修理不能になるので慎重に作業します。

 

 


下の写真のようにスクリーンの左右両サイドに当たっていれOKです。

 


左右のズレは竹串を使って調整します。

 

 

以上のようにして、無事NikonFM3A用のスクリーンに交換できたのですが、マニュアルでピント合わせをすると、なぜかほんの少し奥にピントがズレます。
スクリーンのマット面の位置はオリジナルと変わっていないのに不思議です。
一旦ノーマルに戻して丹念にピントをチェックして、ようやく分かったのですが、どうやら個体差があるらしく私の個体は元々ノーマルの状態でファインダースクリーンでピントを合わせると奥にピントがズレる状態だったようです。
おそらくオートフォーカスの一眼レフは、ファインダースクリーンでのピント合わせはオマケのようなものなので、あまり厳密な加工・調整がなされていないのではないかと思います。
ネットの掲示板やブログで、マニュアルフォーカス用のスクリーンに交換してみたけれど期待したような精度が出ないという書き込みがあるのは、この辺りに原因が有りそうです。

 

そこでピントの位置を調整してみることにしました。
カメラのピント調整はミクロン単位の調整と言われているので難易度は高そうです。
これも多くの試行錯誤が有ったのですが、長くなるので結論だけを書くと、私の個体はスクリーンのマット面側の上下(長辺の枠と接触する部分)に、約1㎜幅にScotchメンディングテープを3枚重ねて貼ることで解決しました。
メンディングテープの厚みがどれだけかは分かりませんが「ミクロン単位の調整」というのはやや大袈裟な気もします。

調整には何度も何度もスクリーンの着脱を繰り返すので、金属の枠はスクリーンに軽く粘着させると作業が効率的です。
四隅に針の先ほどに小さく切った両面テープを付けて、かろうじてくっつている程度に粘着させると作業がはかどります。

完全にくっつけてしまうと、取り付けたあと左右の位置調整ができなくなります。

 

以上のような改造で、マニュアルフォーカスのレンズで快適にピント合わせができるようになりました。
次回はさらなる見え味の向上のために、DK-17Mマグニファイングアイピースに接眼補助レンズ(視度調整レンズ)を付ける方法を書いてみたいと思います。

 

 

 

ニコンファンミーティング2018

昨日、ニコンファンミーティング2018の東京初日に行ってきました。

場所は渋谷の「ベルサール渋谷ファースト」の地下1階です。

 

 

 

 

最大の関心事は、つい最近(8月23日)発表されたZシリーズです。

いわゆる「フルサイズミラーレス」でマウントも全くの新設計です。

 

 

 

 

実際に手に取って操作できるコーナーは長蛇の列でしたが、40分列に並んで触ってきました。

 

 

 

実際に手に持った感じでは、フルサイズ一眼レフよりも小さく軽く、APS-Cサイズの一眼レフと同じ程度という印象でした。

 

 

 

 

写真で見た印象では、マウントアダプターの下の三脚座の出っ張りが気になっていたのですが、実際は本体の底からこの程度しか出っ張らないので、あまり気になりませんでした。

 

 

 

 

愛用のニコワンV2との比較です。

大きさはこのくらい違います。

 

大きすぎず小さすぎず、重すぎず軽すぎず、手に馴染むグリップと高い剛性感。
自然な位置にあるシャッターボタンとAFオンボタン。
今まで古今東西の様々なカメラを触ってきましたが、人間工学的な意味での使いやすさでは、このカメラがダントツでナンバーワンではないかと思いました。

 

ファインダーはV2に比べて格段に進歩していました。

リアルな見え味で、遅延も少なく、マニュアルフォーカスでもピントの山がつかみやすかったです。

 

 

愛用のFEとの比較です。

フィルムの一眼レフカメラに近い大きさです。

 

 

ファインダーの見え味は、さすがにマニュアルフォーカスのFEにはかないません。

私の理想はFE・FMシリーズのファインダーをそのままデジタル一眼レフに搭載したカメラなのですが、少数意見ですから実現は難しいでしょう。

 

Zシリーズが発表された直後の印象では、高価な割に、シングルスロット、瞳AF無しなど、ライバル製品に見劣りするスペックで、はたして売れるのか? と思いましたが、ニコンの発表によると予約は案外たくさん入っているようです。

 

以下は私の勝手な推測ですが、隙の無い万全のスペックだと、到底、生産が追い付かないほど大量の予約が入って、必要としている人の手に渡るまで何か月も掛かり、製造の現場も混乱・疲弊して品質管理もままならないという事態になるので、今回はわざと高価な割にガッカリな仕様にしているのではないかと思います。

おそらく後から出す機種で徐々に改良を加えるつもりでしょう。
もしも、ユーザーが望む機能を小出しにすることで、需要を分散させるという手法をとっているとしたら賢明なやり方だと思います。

 

 

会場にはコメントを書いて貼ることができるコーナーがありました。

私の希望としてはNikon1シリーズも続けてほしいので、ストレートにそう書いてきました。

 

 

 

 

 

 

「空爆」という言葉の謎と不思議

今では爆撃を意味する「空爆」という言葉は、すっかり定着しているようですが、私が初めて「空爆」という言葉を知ったのは湾岸戦争のときでした。
それまでは「空爆」などという言葉は見たことも聞いたこともなかったので、湾岸戦争のときに初めて空爆という言葉を耳にしたときの驚きを今でも鮮明におぼえています。

 

「クーバク? なんじゃそりゃ?」

 

新聞を隅々まで読んでも、なぜ「爆撃」を「空爆」と言いかえることになったのかの経緯は書かれていません。
その頃、テレビでは連日、湾岸戦争を伝えるニュースを繰り返していました。
どこのテレビ局もニュースの解説では、米軍の精密誘導弾は従来とは比較にならないほど正確に標的を攻撃できるので、民間人を巻き添えにすることはないと、しつこいほど繰り返して強調していました。
それなのに、なぜ「爆撃」を「空爆」と言いかえることになったのかの説明は一切ありません。

 

そんなある日、NHKのニュースを見ていたら、イラクからの衛星生中継の映像でNHKの特派員が
「こちらではアメリカ軍による爆撃が・・・」と言ってしまってから大慌てで
「アメリカ軍による空爆が・・・」と言い直すシーンがありました。

 

空爆という言葉を使い慣れていないのだから言い間違えるのは無理もないのですが、その時の恐怖に満ちた慌てようが尋常ではないほどで、一瞬で顔色が変わったように見えました。
まるで爆撃という言葉を使ったら殺されるとでも思っているかのように。

 

おそらく「爆撃」とか「空襲」という言葉は無差別殺戮を連想させるので、アメリカに遠慮してそれまで馴染の無かった「空爆」という言葉を使うことになったのだろうと、だいたい想像はつきます。
しかし、それならそれで「空爆」という言葉を使うことになった経緯を説明するべきです。
何の説明も無いのは、アメリカ政府とグルになって日本の世論を湾岸戦争賛成に誘導する意図が有ったからに違いありません。

 

恥ずかしながら、私は子供の頃は右翼少年で、毎日のように戦争関連の書籍類を読み耽り、同好の士と「ミッドウェー海戦はどうすれば勝てたか」などという議論に興じていました。
「坂井三郎空戦記」や松本零士の「戦場漫画シリーズ」などは心酔して何度となく読み返していたほどです。
ですからなおさら「空爆」という言葉に違和感をおぼえました。

 

東京大空襲では爆弾よりも主に焼夷弾が使われましたが、もしも米軍が「正義」の戦争のために、何かの都合で爆弾ではなく焼夷弾を使い始めたら、また新しい言葉を創作するのだろうか?
空爆が航空爆撃の略称だというのなら、航空焼夷弾攻撃の略称で「空焼」とか?

 

「空爆」というそれまで馴染の無かった言葉を、マスコミ各社が何の説明もなく使い始めたのも不愉快ですが、その点を誰も深く追求しないのも、また不可解です。
湾岸戦争の当時、私は、やがて何年かすれば「実はあの時・・・」という内幕話をマスコミ関係者の誰かが暴露するだろうと思っていました。
しかし、あれから30年近くが経っても「爆撃」を「空爆」と言いかえることになった経緯は隠蔽されたままです。

 

インターネットが普及してからは、時々思い出しては「空爆」という言葉を使うようになった経緯をネットで調べています。
誰でもインターネットで情報を発信することができる世の中ですから、マスコミ関係者の誰かが「王様の耳はロバの耳」の話のように、真相を語りたいという欲求からネットに書き込みそうな気もしますが、現在までのところ有力な情報は何も有りません。
組織的に隠蔽している秘密というのは、インターネットが普及した現代でも、やはりガードが堅いようです。

 

 

 

 

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