アロマテラピー講座では
たいていの場合、講座の最初に講師が自己紹介をして
それから
参加者も自己紹介をすることが多いです。
これは、主に二つの目的がありまして、具体的には
1)受講者の受講目的を確認すること
2)受講者の、アロマに関する知識の度合いを確認すること です。
どちらも
限られた講座時間の中で、
如何に受講生の期待に応えるか
言い換えれば
講座に足を運んでくださった方々が
満足し、楽しんで頂ける内容にするために、
今日はどういう展開にするか、という判断のキーポイント になります。
他にも、他の人の自己紹介を聴いて「あ、アタシと一緒!」などと
生徒さん同士が共感し合うことも、雰囲気良く講座を進めるには
とても大事なことだったりします。
そうした中で
「今、アロマテラピーを通して、自分探しをしています」と
おっしゃる生徒さんに、お会いすることが時々あります。
一番最初にそういうお話を伺った時、
正直なところ、
「アロマで自分探し、って、ど~いうこと?」 って思いまして、
今でも、
大変申し訳ないことに、
その感覚は、私には今一つピンときません。
もちろん、
私自身、
精油の香りに触れた瞬間に、
それまで全く気付いていなかった“今の自分の心もち”に、
突然気がついて、ハッとすることは、ときどきあります。
それから
自分の心もちがあまり良くない(というか、
どっちかっていうと悪い)ときで
おそらくその原因は、自分の中にあるのだろうな、と、
半分気が付いている時には
それを解決するためには
自分と あるいは 自分自身の問題と
直接対面しなければならないわけですが
それはとっても、勇気がいることだったりします。
そんな時に、精油の香りが
自分と向き合う気持ちのサポートをしてくれることは、
けっこうあります。
そうやって、自分と向き合って
“アタシは、ほんとはこうしたかったんだ” とか
“アタシは、〇〇について、ほんとはこう思っていたんだ”
と感じた時に、
今まで、自分が知らなかった自分の一面を知ることになって
ビックリ! することもあるわけで、
それが“自分探し”と言われれば
そういうもんかな? と思ったりしますが。。。
どんなもんなんでしょうか。
“自分探し中”の受講生さんにお会いする都度
講師として、その方に何をどのようにお伝えしたらよいのか
けっこう悩みます。
最近は、あまりジタバタせずに
とにかく、いろんな香りを嗅いで、楽しむ
心が素直に “好き!” と感じてくれる精油を
その方と一緒に探してみる。
そういうアプローチにしています。
自分探しの答えは、
自分自身で気づき見つけるもので
誰かから教えてもらうものではないんじゃないかな、と
思うのです。