正直、

彼を求めたくなりました。

 

 

彼の指で、

何度も、

気持ちよくしてもらったあとです。

 

 

だって、

本当は、これからでしょ?

 

 

指で、

されて、終わりってないでしょ?

 

 

・・・・彼女、いるの?

 

 

いないです

 

 

そうなの?

 

上手だったけど?

 

 

彼の指の使い方が、

やさしかったんです。

 

 

強くするとか、

激しくするってことが

ありませんでした。

 

 

だったら、よかったです

 

 

彼、

19歳なんですけど、

言葉遣いが礼儀正しいです。

 

 

哲学だっけ?

 

どんな勉強をしているの?

 

 

私たち、

背中あわせで、

ベッドで寝ているんです。

 

 

背中と背中が、

くっついちゃったんです。

 

 

物って、

本当は、言葉なんじゃないかって

 

 

言葉って?

 

 

たとえば、

僕たちには、

このベッドって、

ベッドに見えるじゃないですか?

 

 

ベッドは、ベッドに見えるわね

 

 

でも、

この物質界の外にいる存在たちには、

ベッドは、

ベッドという言葉にしか

見えていないはずなんです

 

 

外にいる存在って?

 

 

存在って、

次元の中にあるんです。

 

ですから、

この世界も、

上の次元の中にあるんです

 

 

哲学って、

難しいって聞いていたけど、

本当に、

何を言っているのか、

わからないのね

 

 

そう言っている私の言葉には、

親密感が響きます。

 

 

でも、

外にいる存在たちには、

よく、

わかると思います。

 

このベッドが、

ベッドという言葉だってことが。

 

僕たちには、

具体的に見える物が、

抽象度が上がることによって、

言葉に見えるんです

 

 

ふーん、

そんなこと、勉強しているんだ?

 

で、

言葉に見えると、どうなるの?

 

 

この世界から出ることができます

 

 

出たいの?

 

 

この次元を超えることが、

意識進化ってことなんです

 

 

出たいんだ?

 

 

出たくないですか?

 

 

こんなふうに、

薄暗い部屋で、ベッドに、

背中あわせで寝て、

話しているのも楽しいです。

 

 

その、上の次元に行った人とか、

いるの?

 

 

たとえば空海とか

 

 

くうかい?

 

 

真言宗を開いた密教の僧侶です。

 

そういうことを書いた

声字実相義(しょうじじっそうぎ)という書物も残しています

 

 

でも、

この次元を出るより、

私たちは、

この部屋から出ないとね。

 

だって、

背中がくっついたままだと、

仕事にも行けないでしょ?

 

 

でも、

なぜか私は、

満たされていくような

幸せを感じているんです。

 

 

 

ー つづく ー

 

 

 

あなたって、

この作品の世界がある

星空の中にはいませんウインクラブラブ