あまりに激しい揺れに、

僕は恐怖で、

目の前の彼女に、

抱きついちゃいました。

 

 

彼女は、水着(ビキニ)です。

 

 

思わず抱きついちゃうくらいの

揺れなんです。

 

 

彼女を守ろうという気持ちだって

ありました。

 

 

ところが、

彼女に、

思いっきりビンタをされます。

 

 

「ドサクサにまぎれて、

何するのよ?」

 

 

でも、

それどころじゃないんです。

 

 

「地震ですよ!」

 

 

「だからって抱きつくの?」

 

 

「ほら!立ってられない!」

 

 

目の前に、いるんだから、

こんな時くらい、

支え合ってもいいですよね?

 

 

僕は、

這いつくばって、

揺れる地面に、

しがみつきます。

 

 

ところが、

彼女は、

サーフボードを道路の上に置くと、

そのうえに寝そべるんです。

 

 

「いい波が来そうだわ」

 

 

「地震ですってば!」

 

 

「自信なんてないでしょ?」

 

 

「こんなに揺れているじゃないですか?」

 

 

「揺れているのは、

自信がないからよ。

 

動いているあなたを、

あなただと思っているから」

 

 

下から突き上げてくる直下型地震です。

 

 

巨大な波のように、

高層ビルディングが倒壊します。

 

 

アスファルト道路だって、

ゴムのようにうねります。

 

 

ところが、

彼女は、

波打つ道路の上で、

サーフボードに立つと、

波乗りをし始めるんです。

 

 

逆に、

僕は波に飲まれたように、

転げ回ります。

 

 

建物が崩壊して、

色々な物が落下します。

 

 

音だって、凄まじいです。

 

 

恐怖しかありません。

 

 

「たすけて!」

 

 

すると、

彼女が、

波打つ瓦礫(がれき)の波に乗って、

僕へと向かって来ます。

 

 

手を差し伸べます。

 

 

「つかまって!」

 

 

僕は、

必死に彼女の手にしがみつきます。

 

 

サーフボードは、

激しく波打つ街の中を、

瓦礫の落下を潜(くぐ)って、

波乗りします。

 

 

僕は、

サーフボードの後ろに跨(また)がって、

しがみつきます。

 

 

彼女がサーフボードの上で、

腰を落とすと、

ビキニのお尻が、

僕の顔の前に迫ります。

 

 

そのうえ、

僕の目の前で、

彼女が、

誘惑するようにお尻を振るんです。

 

 

彼女は、

これは、僕の夢だと言っていました。

 

 

夢だとしても、

悪い夢を見ているのか、

いい夢を見ているのか、

よくわからないんです。

 

 

 

ー つづく ー

 

 

 

目の前で、お尻を振られたら、

いい夢ですウインクラブラブ