![スクリーンショット 2018-08-17 8.45.13](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Ftackeypeace%2Fimgs%2F9%2F0%2F90d842ef-s.png)
今年の夏は“観測史上初”の言葉をたくさん目にします。
観測史上初の豪雨、観測史上初の猛暑に続き、観測史上初の「台風の連続発生」が話題となっています。
8月12日 台風15号「リーピ」発生
8月13日 台風16号「バビンカ」発生
8月14日 台風17号「ヘクター」越境台風
8月15日 台風18号「ルンビア」発生
8月16日 台風19号「ソーリック」発生
8月12日の台風15号リーピから始まって、昨日の台風19号ソーリックまで、5日間連続で台風が発生。
5日連続で台風が発生するのは、1951年の観測から初のこと。
![スクリーンショット 2018-08-17 8.56.12](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Ftackeypeace%2Fimgs%2Ff%2F2%2Ff27cb984-s.png)
さらに、次なる台風20号チェービーとなる見込みの熱帯低気圧(91W)が出来上がっており、18日には台風になる可能性が予想されています。
また、8月17日時点で台風が19号までに到達するのも、1994年に続く歴代2位のスピードであり、通常は現時点では13個から15個ほどなので、今年は観測史上最多の台風発生数となるかもしれません。
そして、台風被害にも気をつけなればいけませんが、なぜこんなにも多くの台風が発生するのかも気になるところ・・・。
一般的には、台風の発生は海面水温を関係しており、海面水温が26.5度以上になると台風が発生し、28度以上になると発達すると言われています。
すると、今年は何かしらの理由によって海面水温が高まっている可能性があり、その1つには今も起こっているハワイの噴火活動をはじめ、海底から吹き出すマグマの影響があるとされています。
つまり、台風が多く発生する可能性の1つに海底火山の活性化、その先には大きな地震活動へ繋がる可能性があり、それについては、3年前にノンフィクション作家の広瀬隆さんが、ダイヤモンドオンラインのインタビューで以下のように説明されています。
2015.10.3記録的台風が多い年は、なぜ、大地震が多いのか?
「地震」と「台風」は連動している!?
編集:断言されますか!?
広瀬:はい。去る8月28日(金)に東京駅前の八重洲ブックセンター本店での『東京が壊滅する日』出版記念講演会(→くわしくは、本連載第20回、21回、22回)では、時間がなくて話せなかったのですが、最近頻発している台風と大地震が連動しているのです。
編集:台風と大地震が連動!?
広瀬:大地震を起こすプレートの動きを知るには、海底から噴出するマグマを測定しなければなりませんが、陸上と違って、海底ですから困難です。
では、どうやってそれを予見できるかというと、日本に台風をもたらすのはフィリピン海ですから、そこに注目してみましょう。
この南方の海底で、地震を起こすプレートが動いてマグマが噴出すると、当然、海水温が上がって、台風が起こりやすくなります。
つまり、「地震が起こる前兆として、台風が増加する」という可能性が高いわけです。
編集:「海水温が上がって台風が増えると、地震が起きやすくなる」ということですか?
広瀬:はい。左の図を見てください。これは、1950年以降の「日本の台風上陸回数」を示したグラフですが、今から11年前の2004年に突然、トテツモナイ数の「史上最多の台風上陸数」を記録しました。
その時、フィリピン海の海水温は、異常に高くなっていました。そこで私は、これは、太平洋プレートの激しい動きによって、海底マグマが噴出し、フィリピン海の海水温が異常に上昇したことが原因だと推測しました。その年に何が起こりましたか?
台風シーズンの直後、2004年10月23日に、内陸直下型のマグニチュード6.8の新潟県中越地震が発生して、営業運転中の新幹線が初めて脱線し、高架の橋脚も崩壊するという激震でした。
新潟県川口町では、2515ガルと観測史上最大の揺れを記録したのです。
そこで、フィリピン海の海水温の異常が、日本を動かしたとすれば、さらに玉突きによって南のオーストラリア・プレートを動かすのではないかと、私は予感したのです。
そして直感した通り年末に、2004年12月26日、インドネシアのスマトラ島で、マグニチュード9.3の大地震が起こり、巨大津波が発生して、死者・行方不明者20万人以上という大惨事をもらしたのです。
編集:そうだったのですか!
広瀬:この新潟県中越地震が起こった2004年には、新潟県や福島県~福井県にかけて7.13水害と呼ばれる豪雨による大洪水もありました。
このように、2004年6~9月に、フィリピン海で発生して日本に上陸した台風が過去最多を記録し、2004年12月26日のスマトラ島での大地震・大津波につながったと考えてみましょう。
ただ、台風の発生数と上陸数は大きな違いであり、ここで言われているのは「日本の台風上陸回数」であって、今年は台風の発生数は多いものの、まだ上陸したのは3つ程度であり、現時点では例年並みであります。
とはいえ、8月に入って異例のスピードで台風が次々に発生しており、この先もまだ“観測史上初”という出来事があちこちで起こってくるかもしれません。
ひき続き台風や大雨の水害にご注意くださいませ。
水星逆行期間も残り3日。
まだまだ夏休みも続く中、小さな事故やトラブルにも気をつけてくださいね。