縄文時代のメトロポリス(首都)であった八ヶ岳から始まる日本版キブツ | 天下泰平

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〜 滝沢泰平 公式ブログ 〜

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気温も上がり、ようやく春の兆しが出てきた八ヶ岳南麓。

つい5日前の満月には雪が降っていましたが、本日はお天気に恵まれて第一回目となる「やつは野菜倶楽部」“じゃがいも植え付け”のイベントを開催しました。

やつは野菜倶楽部とは、畑と野菜を通して「繋がり」を生み出す会員制社交サークルみたいなものです。

八ヶ岳との繋がり、やつはグループとの繋がり、野菜倶楽部メンバー同士の繋がり。

今年は88組のメンバーが揃い、1年間かけて八ヶ岳のやつはグループの農場で一緒に野菜作り、農作業を体験していきます。

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日曜日の本日は、ご家族の参加者も多く、小さな子供から大きなお兄ちゃん、お姉ちゃんも含めてたくさんの子供達と一緒の農作業となりました。

普段、都会で過ごしている子供達が、こういった自然の中で土に触れて生き生き夢中に楽しんでいる姿を見ると、大人も元気をたくさん頂きます。

「小学生の頃の芋掘り以来・・・」

そんな大人の参加者の声もありましたが、ふたを開けてみれば、今日は男性陣、特にパパさん達が大活躍であり、日頃の運動不足?(ストレス?)を発散してか、子供顔負けで皆さん一生懸命農作業に励んでいたのも印象的な光景です。

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本日植えたじゃがいもは、男爵、メークイン、アンデスレッド、キタアカリの4種類であり、80kg用意した種芋の植え付けが、大勢の役割分担と協力によってあっという間に終了しました。

じゃがいもは、植えた種芋の8倍の量が収量として見込めるので、うまくいけば640kgの収穫となります。収穫が楽しみです。

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聖書の舞台であるイスラエル。

世界一自給自足のコミュニティ作りに長けているユダヤ人は、砂漠を緑地化させて農園作りから村づくりをはじめて、現在ではイスラエルの各地に300近くもの農村コミュニティ(キブツ)を生み出しています。

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古代の日本。縄文時代の村もまた、村づくりの基礎は農業からはじまり、自分、家族、親戚、仲間が生きていける環境を生み出すことからコミュニティの一歩が始まっています。

現代のように交通の便が良いから、景観が良いから、お金になる仕事があるから、そんな理由で定住地を決めるのではなく、いかに食べるもの生み出せる環境があるのかが重要なポイントであり、気候、太陽との関係、水、土壌の豊かさ、それが村づくり以前の農地を決める大切な要素であったと思います。

水も確保でき、食べるものも生み出せる場所に居住エリアも作り、結果的に人が集って集合体の村となり、社会が生み出されていきました。

稲作をはじめ、農業は渡来人が日本に来た弥生時代からという教科書の教えもありましたが、ここ八ヶ岳では3000年から5000年前の縄文遺跡がたくさん発掘されており、その中には現代の農機具とはなんら変わりのない古代の石で作った農機具が発掘されています。

縄文人は、大麻をはじめ、雑穀など穀物類を主食して生活しており、農業をしていたということは、集落を作って定住していたことになります。

「縄文回帰」
「日ユ同祖論」


そんなキーワードが浮かび上がってくる昨今、この縄文時代のメトロポリス(首都)であった八ヶ岳で再び新たな文明の始まり、日本版キブツの流れを生み出していきたいと思います。

いよいよ始まった新たな国づくり。

自給自足は、食べ物だけでなく、衣食住の全般をまかなえるように進めていき、そしてエネルギー自給も大きなテーマとして取り組んでいきたいと思っています。