ブーメラン台風10号の今後の進路に注目 | 天下泰平

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ブーメラン台風10号、来週前半に日本上陸へ
ライオンロック(獅子山)----。実に勇ましい国際名のついた台風10号は、大きな脅威となって、日本に近づいています。もし上陸すれば、2週間で台風4個上陸という、異常事態となります。

現在10号は、沖縄の西の海上にゆっくりとしたペースで南西に進んでいます。中心気圧は945hPa、最大風速45メートル、上から2番目に強いカテゴリーである「非常に強い」勢力となっています。26日(金)まではほぼ停滞を続ける予想ですが、問題はその後です。

27日(土)には、最上位のカテゴリーである「猛烈な台風」へと発達し、進路を急に北東へと変える見込みです。

急激にUターンする動きから、「ブーメラン台風」とでも名付けましょうか。

日曜日には、再び「非常に強い」勢力まで戻るものの、29日(月)夜から30日(火)朝にかけて、東北から四国地方のどこかに上陸する可能性が高くなってきています。

関東史上、最強の台風となる恐れ

日本に上陸した台風の中で、気圧の低い順に並べるとこうなります。

1 925hPa/1961年・高知県
2 929hPa/1959年・和歌山県
3 930hPa/1993年・鹿児島県
4 935hPa/1951年・鹿児島県
5 940hPa/1991年・長崎県
5 940hPa/1971年・鹿児島県
5 940hPa/1965年・高知県
5 940hPa/1964年・鹿児島県
5 940hPa/1955年・鹿児島県
5 940hPa/1954年・鹿児島県
(1951年以降。気象庁の台風データより。)


共通点は、いずれも西日本に上陸していることです。台風は、九州・四国・東海・近畿地方の順に上陸数が多く、ついで関東地方となっています。関東が台風の直撃にあったのは、この60年間でおよそ10回だけです。

また、関東では、上陸時の気圧が945hPa未満の台風は観測されたことがありません(参考:デジタル台風)。

ややもすると、今回の台風10号が、関東の観測史上最強の台風として、上陸する可能性だってあるのです。

富士山測候所記念日に直撃か

ところで、台風上陸の予想される8月30日(火)は、富士山測候所記念日です。

新田次郎著「芙蓉の人」の題材ともなっていますが、富士山観測所は1895年8月30日に、民間人・野中至氏が私財を投じて建設を完成させました。

この、日本一究極な場所に位置する測候所では、数々の日本記録が観測されました。その一つが、日本一の最大瞬間風速となる、91.0メートルの突風。この風は、1966年台風26号によりもたらされました。

26号の台風上陸時の中心気圧は、960hPa。残念ながら富士山測候所では、もう風速観測は行われていませんが、もし台風10号が日本直撃となると、これ以上に強烈な風が吹くこともありえます。

来週は大荒れが予想されますので、最新の気象情報に、どうぞご注意ください。(転載終了)

8月は台風のオンパレード。3つの台風が日本列島を取り巻き、台風10号に至っては東から西へ逆走していると思いきや、長い間沖縄近辺で停滞をはじめ、そして準備運動が終わったかのように、これから本格的にエンジン始動で勢力をまして本州へと近づいてくる見込みとなっています。

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まず、今月の台風ラッシュは予想外かといえば、すでに月初に「シャク暦」をご紹介したように、2016年の8月は「彗星近日点」という彗星が太陽に近づく回数が年間で最大の日数を誇っており、地震をはじめ台風被害が多くなることはお伝えしていました。

そういった意味では宇宙の動き通り、ある程度は予測できたものなので地球の異常気象どうこうよりも宇宙から地球へ届く磁気量の影響が大きいと思いますが、一方で気になるのは今回の台風10号の今後の進路。

台風は、磁気エネルギーが溜まっている場所に引き付けられる性質を持っており、つまり地殻に地震や噴火の要因となるエネルギーが溜まっているエリアに進んで行く傾向があります。

磁気エネルギーに大きく影響されない場合は、通常なら九州を中心とした、西日本方面へと向かっていく傾向が強いはずですが、今年の台風はやたらと東日本、北海道にまで影響を及ぼしているので、どうも東日本の地殻の磁気エネルギーが解放されつつあるようにも思えます。

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当初、静岡あたりから新潟方面へと富士山上空あたり、フォッサマグナの溝に沿って台風10号も抜けていくような進路でしたが、今朝の時点の最新予測進路では、上陸ポイントがもう少し北上して、千葉と茨城県の県境、それこそ「中央構造線の東の果て」である、息栖、香取、鹿島などの地震を抑えている東国三社のエリアから東日本へと上陸しそうな見込みになっています。

やはり、まだまだ中央構造線のエネルギーが活発化しているのか、それとも今後にまた進路予測が変わって西日本へと上陸となるのか、それはそれで南海トラフのエネルギーとも関係するので要注意ですが、ポイントは台風が勢力が衰えて温帯低気圧へと変わる地点、そういったエリア付近は台風通過後の晴天時などに磁気エネルギーの解放が起こり、地震が発生しやすいので注意する必要があります。

特に茨城県近辺は、最近は群発地震も起こっており、また現在の進路だと新潟の佐渡方面に台風は向かっており、新潟方面も今は群発地震が多発しています。

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現在の中心気圧は945hPa。気圧は数値が低いほど勢力が大きく、940hPaにまで下がると日本列島上陸の台風としてはベスト5にノミネートされるほど大型台風となります。

今後の台風の進路、規模は気象庁のホームページで更新されていくので、ここ数日はこまめにチェックしながら大型台風の上陸に備えてくださいませ。

気象庁ホームページ

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ちなみに台風10号の上陸が予想されている8月30日は、冒頭のニュース記事にもあるように「富士山測候所記念日」となっております。

この富士山測候所は、1964年にかの有名な「富士山レーダードーム」が設置された場所です。

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台風の進路予測などをする当時では、最先端技術によって作られたドーム型の基地。

風速90m、気温は氷点下30度以下、大雪にも見舞われる日本一過酷な環境下でもある富士山山頂においては、日本一強い構造の建造物ではなくてはならず、そこで採用されのがドームハウス構造

これからの地球の未来、大きく地球も変容していく中で自然の猛威は厳しくなる可能性が高く、ますますドームハウスが必要となっていくものと思われます。