日月神示と艮の金神 | 天下泰平

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〜 滝沢泰平 公式ブログ 〜

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※麻賀多神社

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※岡本天明に日月神示が降ろされた天日津久神社

 今からちょうど69年前の1944年の6月10日、千葉県成田市の「麻賀多(マカタ)神社」の敷地内にある「天日津久神社」にて、ある不思議な出来事が起こりました。

その日、岡本天明(1897年~1963年)という人物が誰もいない社務所で休んでいたところ、突然右腕が怒張し、激痛が走り出したのです。

当時画家であった天明は、外を出歩くときは、筆と画仙紙を持ち歩く習慣があり、試しに筆を画仙紙にあてたところ、勝手に右手が動き出し、すらすらと文字のようなものを書かされました。

これが世に言う「日月神示」という名の昭和を代表する1つの天啓の書が生まれた瞬間です。

天明はその後16年にわたって、神託を記し続け、最後の「日月神示」を書記してからわずか2年後の68歳でこの世を去りました。

原文は、一から十、百、千、万といった漢数字と、かな、記号のようなものが混じった特異な文体で構成されており、全37巻、補巻1巻の膨大な量になります。

また、何かを表す絵のようなものもところどころに見受けられ、中には『地震の巻』のように、すべて抽象的な絵だけで書記されたものもあります。ぱっと見た限りでは、くねくねとした筆文字で綴られている原文は、素人目には全くと言っていいほど読むことはできません。

実際、書記した当人の天明さえ読むことができず、仲間の神霊研究家や霊能者の手を借りつつ、徐々に解読していったと言われています。

この「日月神示」には様々な内容が書かれていますが、それはまるで予言の書と呼ばれるほど、あたかも当時からすると近未来である現代社会の有り様が見事に書かれており、そして最も印象的に残る言葉の1つは「神一厘の仕組み」というものだと思います。

これは「世の中の九分九厘が悪神の天下になったときに、最後の一厘で神業が発動され、大どんでん返しがおこり、世の建て替え建て直しが一気に始まる」というものです。

つまり、現在悪の世の中になっている事は元から神は見抜いているものなので、いずれは悪は消滅し、三千世界の大変革がおこり「ミロクの世」に変わるといった予言です。

『富士を目指して攻め寄する、大船小船あめの船、赤鬼青鬼黒鬼や、大蛇悪狐を先陣に、寄せ来る敵は空おおひ、海を埋ずめて忽ちに、天日暗くなりにけり、折しもあれや日の国に、一つの光現れぬ、これこそ救ひの大神と、救ひ求むる人々の、目に映れるは何事ぞ、攻め来る敵の大将の、大き光と呼応して、一度にドッと雨降らす、火の雨何んぞたまるべき、マコトの神は無きものか、これはたまらぬともかくも、命あっての物種と、兜を脱がんとするものの、次から次に現れぬ、折しもあれや時ならぬ、大風起こり雨来り、大海原には竜巻や、やがて火の雨地震ひ、山は火を吹きどよめきて、さしもの敵も悉く、この世の外にと失せにけり、風やみ雨も収まりて、山川静まり国土の、ところどころに白衣の、神の息吹に甦る、御民の顔の白き色、岩戸ひらけぬしみじみと、大空仰ぎ神を拝み、地に跪き御民らの、目にすがすがし富士の山、富士は晴れたり日本晴れ、富士は晴れたり岩戸あけたり(富士の巻 第二十四帖)』

「日月神示」は、主に「国常立尊(艮の金神)」を中心とした複数の神霊達によって降ろされた神示とも言われており、その「本当の神」が今の時期に復活して世の中を大どんでん返しをするような表現がされています。

こういった「正神復権の宣言」というのは、幕末から明治、大正にかけての時期に次々に日本列島の各地で降ろされて、いわゆる “天啓”の形で発生した黒住教・天理教・金光教・ 大本教の各宗教などに降ろされた啓示が有名です。

その中でも、「日月神示」「艮の金神」を語るには、江戸末期に開かれた、神道系の新興宗教「大本教」を抜きには語れません。

「日月神示」は、元々は大本教に降りるはずだった最後の啓示であるとも言われています。

大本教には「大本神諭(おおもとしんゆ)」という教典があり、それは1892年(明治25年)2月3日、京都府綾部市本宮町で極貧生活を送る無名の女性、出口なお「艮の金神」と名乗る神の神懸かり現象が起きたところから始まりました。

その時、出口なおが入神状態に陥り、自らの意志に反して発せられた言葉は以下のようなものであったようです。

三千世界一度に開く梅の花、

艮(うしとら)の金神(こんじん)の世に成りたぞよ。

梅で開いて松で治める、

神国の世になりたぞよ。・・・・

今日(いま)は獣類(けもの)の世、

強いもの勝ちの、

悪魔ばかりの世であるぞよ。・・・

是(これ)では、世は立ちていかれんから、

神が表に現れて、

三千世界の立替え立直しを致すぞよ。

用意をなされよ。

この世はさっぱり、

新(さら)つの世に替えて了(しま)ふぞよ。

三千世界の大洗濯(おおせんたく)、大掃除を致して

天下泰平(てんかたいへい)に世を治めて、

万古(ばんこ)末代(まつだい)続く神国の世に致すぞよ。・・・

天理、金光(こんこう)、黒住(くろずみ)、妙霊(みょうれい)、 先走り、

とどめに艮(うしとら)の金神が現れて、

世の立替えを致すぞよ。

このように「日月神示」は、「大本教」の流れを汲むものであり、それは後の教団の聖使「出口王仁三郎」も同じように、まずこのような大異変が地球におこり、その後はやはり三千世界の建て替え、建て直しが始まり、天国の政治が地上に移された結果「ミロクの世」になると説いています。

ここまでは、精神世界が好きな方や宗教研究家の間では有名な話ですし、それが今更なんだという話題かもしれませんが、実は、これらの一連の話と最近お伝えしている2013年の「開闢の時」という言葉は、かなり密接にリンクしているのです。

詳細は今のタイミングではお伝えできないので、毎度ながら先送りになってしまいますが、つまり最初の大元である出口なおに、近未来に起こる重要なメッセージを残した「艮の金神」というのは、果たして一体何者であるか?ということです。

国常立尊や高次元の神霊達と言ってしまえばそれまでですが、実はこの時代に起こった一連の神懸かりには大きな秘密が隠されています。

「なぜ、この神は未来で起こるべきことを知っているのでしょうか?」というと、それは神様だから何でもわかるのですというのももっともですが、この「未来で起こるべきことを知っている」というところに重要なヒントが隠されているのです。

いずれにしても、その辺は上手く「開闢の時」=「本当の岩戸開き」を迎えられたらどこかでお伝えできればと思います。

1つだけ言えるのは、このままいくと「ミロクの世」が生まれる前に「日月神示」の中で伝えられている様々な危機的な状況が次々に訪れるのは間違いありません。

でも、それに対する「転ばぬ先の杖」の話も散々してきましたし、これからまさに実行に移していく段階なので、上手く対処できると思います。

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※大麻の神紋

「麻賀多(マカタ)神社」は、神社の神紋としては珍しく大麻(ヘンプ)が使われています。六芒星、大麻の復活は、きっと「開闢の時」の1つの象徴になると思います。といっても今日明日の話ではなく、まだしばらくは時間がかかると思いますが、諦めずに今からコツコツと行動をしていけば、必ず封印は解けると思います。