私たちは、すでに多くのものを持っています。

食べるものがあり、着るものがあり、住む場所がある。

今日も明日も生きるだけの「足りている暮らし」が、もう手の中にあります。


それなのに、どこかで「もっとお金を稼がなければ」と追い立てられる。

「このままでは将来が不安だ」と、誰かにそっと刷り込まれていく。

足りているはずなのに、足りないと思わされていく。

その矛盾に、心が静かに疲れていきます。


欲しくもないものを欲しがらされ、

必要でないものを必要だと思わされ、

気づけば「消費すること」が生きる目的のようになっていく。


あふれるほどの食べ物が捨てられ、

着きれない服が溢れ、

住む場所すら余っているのに、

私たちは「もっと消費しろ」と背中を押され続けています。


ものはもう十分にあります。

足りているものを、無理やり「足りない」と思わせる仕組みがあるだけです。


本来、私たちが求めているのは、

たくさんの物でも、終わりのない便利さでもありません。

安心して眠れる時間や、誰かと分かり合える瞬間、

そして、自分の心が静かに満ちていく感覚。

そうした“本質”のほうです。


経済のために、誰かの利益のために、

私たちは「欲望」を植えつけられてきました。

知らなければ欲しいとも思わなかったものを、

まるで当然のように「必要だ」と信じ込まされてきました。


でも、本当は知っています。

もう、十分だということを。

もう、足りているということを。

これ以上、自分を追い立てなくても大丈夫だということを。


必要以上のものはいらない。

必要以上の不安もいらない。

必要以上の競争もいらない。

そこに気づいた瞬間、心はふっと軽くなります。


私たちは、本来、そんなに多くを求めない生きものです。

“生きるための最低限”と、“心が満ちるほんの少し”があれば、それで十分なのです。


もう、誰かから植えつけられた欲望に振り回されなくていい。

もう、「足りない」という言葉で自分を締め付けなくていい。

静かに、深呼吸をしてみてください。

あなたの人生は、すでに満たされています。


必要なのは、新しいモノではなく、

“足りている自分に気づくこと”。

それだけで世界は、驚くほど穏やかに変わっていきます。