KRELL(クレル) パワーアンプレビュー KSA-50Ⅱ | 喰らうオーディオ!!!

喰らうオーディオ!!!

オーディオの、オーディオマニアによる、ピュアオーディオのためのブログ。

KRELL(クレル) パワーアンプレビュー KSA-50Ⅱ
fl002
CP(中古)   ★★★★★
デザイン    ☆☆☆☆
手放せない度 ☆☆☆☆☆


前回のKSA-100に引き続きクレルのアンプレビューします。


これまた、KSA-50に関しては
今更小生がレビューする必要がないぐらいironyさんが
『禁断のKRELL』というブログで何度も書き綴っております。
http://ameblo.jp/507576/entry-11026581937.html



デザインはに関しては
KSA-100と一緒です。
奥行のサイズが違うだけですね。
fl001

今回入手したのは非常に状態が良く、
天板のネジもピカピカです。

入力はアンバランスRCAのみ。

このモデルからは保護リレーがあります。

サイズとしては、ハンドルもあり扱いやすいです。
重量は24kgぐらい。


中身を空けるとこんな感じ。
in01
KSA-100同様、完全シンメトリーのモノラル構成です。
その違いは最終出力段がモノラルかどうかの違いです。


電源はKSA-100と異なりトロイダルコアです。
KRELLでもEIコアは初期中の初期だけです。
in02

コンデンサーは大型のMARROLY製が片CHに2本です。
in03

ヒートシンクは経年劣化で紫色になってます。
in04

出力段はNECではなく、KRELLと書かれた特注のペアが4パラです。
(一説にはモトローラの特注らしいです。)
in05


で、肝心の音ですが。

低音がどうとか、鳴りっぷりが良いとか
オーディオ的に特別な音が出てくる次元では無い。


ライブで自然と体が動く
そういう体の芯から湧き上がるような
音楽に対する感動がそこにある。


これはおいそれと電源が落とせない。



禁断のKRELLより言葉を拝借すれば、

"KSA50は工業製品ではなく、

珠玉の"芸術作品"




うん。



それは言い過ぎ!
ですけど、主旨としては同意するところ。




KSA-100と比較しつつ、もう少し分析的に語れば
そもそも80年代の製品なので、
情報量や空間描写において現代的な音造りとは一線を画しますし、
そもそもその点において一流であるとは思えません。

KSA-100ほどではないにしても
音質としてはウォームで濃い音です。

駆動力の良さからくる音楽の躍動感に満ち満ちていて
これが私にとってのツボでした。

一方、KSA-100では大きな弱点だった
音の緩さ、および分解の低さ、聴感上のSN比は大きく改善されています。


純A級50Wと100Wという駆動力の性能差から来る音の迫力や
スケール感のようなものはKSA-100の方が上でしょう。

しかし、聴けばわかる。
どう考えても
KSA-50の方が音は上です!



ですので、値段が高くないと
音が良くならないと信じている方々には
非常に申し訳ない話ですが・・・
gomen


ともあれ、KSA-50の魅力とは
オーディオ的な音の良さ、性能というより
音楽が持つ快感を生み出せるところにあると思います。

これが30年以上前の製品とは
すごいぞ、ダゴスティーノ!



そして、のべ数十機我が家に来た中から
圧倒的なパフォーマンスを見せたJADISを跳ね除けて
メインシステム入りを果たしました。

流石に製品の寿命が気になるところですが
購入費用が安いので、まいっかっwて感じです。



<その他アンプレビュー>
Jeff Rowland(ジェフローランド) パワーアンプ MODEL6
Threshold(スレッショルド)プリアンプ SL-10
Accuphase(アキュフェーズ)  プリメインアンプ E-305


下記にオーディオブログが色々あります。


にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ

にほんブログ村