みなさん、こんにちわ
先日
雨の中
映画「空海」を観てきました。
今日は映画について書きます。
ネタバレにならないように
書かないといけない。
日中合作作品で
１５０億円もかけて作られただけあって
映像美の素晴らしさは
圧巻です。
色鮮やかな世界観で
中国のインテリアが大好きな私
としては
ウハウハな舞台セットであり
美しい着物でありました。
カメラワークも
とても立体的で
ワンシーンワンシーンを
あんなにいちいち
躍動感つけて撮ってたら
むちゃくちゃ時間かかるなあ
という感じです。
３Dじゃないのに
３D感を味わえる
撮り方です。
で、
ストーリーとかについては
どうだったのか？というと
あれ？
あれれれれ？
おやおやおやおや？
と、なります。
と、いうのも
このタイトル観たら
「空海の物語」
だって思いません？
あたしゃー思ってましたよ。
でも、よーく見てください。
サブタイトル見てください。
「美しき王妃の謎」
で、こちら
本場のタイトル。
「妖猫なんとか」ってあるじゃないですか。
こっちがメインタイトル
本当の意味なんですよ。
（後半は猫メイン）
例えば
「相棒シリーズ」ってあるじゃないですか。
あれは
杉下右京さんを中心に
事件を追ってはいきますが
周りの登場人物が
メインにワチャワチャ動いていて
右京さんは静かに
ちょこちょこと
たまに顔を出しながら
事件をつついていく
くらいの登場の仕方ですよね。
空海 ＝ 杉下右京的存在
だと解釈して
この映画を観たほうがいい。
空海のあれこれを知れる
と思ってこの映画を見ると
腑に落ちない感
が残ります。
人によっては
「放題詐欺」
という
なんともまあ、、、
身も蓋もない
しかしめっちゃフィットする表現wを
している方もいましたが
ある意味
その通り、、、、、
です。
空海の天才っぷりは
ほぼ描写されてません。
（右京さんのように
謎解きを説明する係です）
うちの夫曰く
「まあ、、、、空海の物語だったら
舞台は日本のはずだよねー
」
ですと！（目から鱗
）
まあ、よく考えたら
本当、その通りだわ。。。。。
まあでも
制作費莫大なので
集客したい気持ちも
よくわかります。
ひとつ、
明確に残念な点は
この度私は
吹き替え版を観ましたが
（脚本の問題なのかもしれませんが）
映像美に対して
言葉選びが合ってない印象
がすごく残りました。
東大の教授が日本語監修担当
していたみたいなのですが
この映画を
言葉で表すと
耽美、心酔、美術、芸術、官能、恍惚
みたいな世界なのに
言葉は
超左脳、機械的、単発的、表面的
なんですよ。
なのでセリフが
頭に入ってこないんですよね。
（かしましい映画ってそんなものかな？）
目で味わう言葉と
耳で味わう言葉は
かなり違うと思うんです。
中国語原文
↓
東大教授の翻訳
↓
戸田奈津子による映画的表現に翻訳
というプロセスを
踏んで欲しかった！！！！
と思います。
ただ
私はみなさんに
この映画
たくさん観ていただきたい！
と思います。
監督はこの映画を
日中友好
を目的に作っているんです。
それはとーっても
伝わってきました。
だから邦題が
こんなになっちゃったのかも
しれませんが。
監督に罪はありません！
（監督は「猫の話だ」って
言ってる）
中国という存在は
日本の仏教伝来には
欠かせない国なのです。
（インドから東に
コツコツと伝わってきた）
空海も
中国で仏教の秘密を
いただきましたし
鑑真さんも
命がけで
何度もなんども
死にそうになりながら
日本に仏教を伝えてくれました。
そういう恩義がある意味でも
中国と仲良くしていきたい
と思うんです。
（いろいろあるが）
（中国の大気汚染＆黄砂、風に乗って
中国地方にまっしぐらだが）
（山口の空、西の方、黄色いけれども）
それに
ここまでのスケールの映画は
そうそう作れません。
巨大テーマパークを
二時間におさめたような
贅沢感も味わえます。
この映像美は
大画面で見るのがベスト！
鮮度の高い今
ぜひ劇場でご覧ください。