チェリまほ11話(2) | 好きで、好きで、好き!

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で、このまま突き進むのかと思いきや

ゆっくりと安達の頬に触れる黒沢。

 

こんなに色っぽい顔、してる彼に思わず、3話がよぎる。

 

3話での、王様ゲームではめちゃめちゃおびえる安達を思いやり、

「ごめんな、好きになって。」

って思う黒沢。

その、自分の想いに対して申し訳ない、って顔をする黒沢に対して

「あんな顔、してほしくないって思った。」

「放っておけばいいのに、できなかった。こいつのこと、もっと知りたい。」

って一歩踏み出す安達、に、

「それ、どういう意味か分かってるの?」

ってぐいぐいいっちゃった黒沢。

 

安達のことが大好き、で一番大事にしたいはずなのに、

ここでは安達の言葉に触発されて

まあ、お酒の席だし、王様ゲームで思わぬ接近という幸運?

が煽りになったわけで)(≧∇≦)ノ彡

衝動的な強引な攻め、になったんだろうけど、

ここでは本来の黒沢の優しさ、安達最優先が発動。

 

「安達らしくないな。きっと、勇気を振り絞ってくれたんだよな。」 

っていう黒沢の、あくまで安達を思いやる言葉

を聞いてしまう安達。

 

その、黒沢の想いに

「勇気なんかじゃない。」

って否定するしかない安達。

 

「その優しい気持ち、すごくうれしい。」

って、安達があくまで自分(黒沢)への想い、

黒沢自身を見てくれてるからこその想いと受け取ってる黒沢に

「優しさなんかじゃない。」 

「黒沢の気持ち、全部知ってて、今、利用しようとしてるんだ。」

 

で、ここで突き飛ばしちゃうって…。

 

え!?まじで!?

って、ひたすら驚愕。

いや、もうちょっと、何かやり方が・・ってなんかもう、

いろいろ、こっちもぐちゃぐちゃで。

 

 

 

なぜ、ここで突き飛ばしたんだろう。

この拒絶の仕方が、もう、一番きつい。

 

この瞬間、本当にぐっさりと身体ごと大きな太刀で切られた感覚になった。

 

なぜ、なぜ、なぜ・・・って。

 

まだ、安達が自分から離れてくれた方がよかった。

相手を突き飛ばす、というのは

相手が悪い、って言ってるも同然。

 

ここで突き飛ばされた黒沢に

この二人の結びつきを、心から応援していた自分を拒絶された、

と感じたからと今になって思う。

 

同じ拒絶でも、安達が自分から離れるのであれば、

まだ、その瞬間(相手と身体的接触を性的に)を迎えられてなかったんだなって

相手の成長を待てばいい、ってまだ、その未来につながるけど、

こうして、自分を拒絶されたら、

それは見えてこない。

その未来をも含めて、拒絶されたことだから。

 

でも、黒沢は

「やっぱり、無理させちゃった?」

ってあくまで安達を思いやって、哀しく笑う。

自分が拒絶されたことよりも、安達を思う、この姿が本当に辛かった。

 

で、この後、安達は自分が誕生日から人の心が読めるようになったこと、

サプライズのこと、全部聞いてたこと、必死で言うんだけど、

それをなぞることで、

今まで自分は少しずつ、自分の殻を破ってきた気がしたのに、

実は柘植の言葉通り、

「魔法に頼りすぎてた。」

ということを痛感していったんだろう。

 

この、まさに縋り付くような瞳。 

ここの安達も、どうしたらいいかわからない、

その追い詰められ方が苦しくて仕方なかった。

 

単に、心が読めてしまって、

イケメン黒沢の思いもよらぬ激重片思いに振り回される

陰キャDTが成長しつつも、DTをめぐっての

うふふ💓きゃっきゃっ+。:.゚٩(๑>◡<๑)۶:.。+゚の攻防、のお話、

と思ってただけに、こんな展開…。

 

 

それを安達がこんなに必死に言うんだから、

って否定しない黒沢も、

きっとそれがどういう方法で行われてるか、

わかってなかったんだろうけど、

何とか慰めたい、自分は安達に笑っていてほしいだけなんだ

(ん?このせりふ、最近聞いたような・・・)←

 

ってそっと腕に触れるけど、

そこからもまた思いが流れ込んでくるから、

黒沢はわかっていないんだって、

自分とは違うんだってさらに思い知らされた瞬間。

そして、ここでも読んでしまうしかない自分が

さらに追い打ちをかけてくる。

 

ゆっくりとその手を外す安達に、

 

黒沢はもしかしたら

気が付いたのかも。

 

安達が欲しがってるのは、こんな慰めなんかじゃないってことに。

もしかしたら、自分の想いの届かないところに、

安達はいるんじゃないかって。

こんなに一緒にいるのに。

(あれ?これも・・・)←

 

「魔法の力がなくなるのが怖い、魔法なしじゃ、

黒沢とうまくいかないかも。」 

 

「こんなの、一緒にいる資格ないだろ。」

「どうしたらいいか、わからない。」 

 

それをじっと聞いている黒沢。

 

 

「安達が苦しくない選択をしてほしい。」

「安達には、笑っててほしい。」 

 

もちろん、それが黒沢の最大の願い、なんだろうけど・・・・。

 

でも・・・・

 

でも・・・・・。

 

 

悪い予感はいつだって当たる。

 

まさか、黒沢がこんなことを言うなんて・・・・。

 

「俺達。」

 

「もう、ここでやめておこうか。」

 

 

 

うん、って言わないで、って本当に息を詰めてみてた。

 

そして、

どうしたらいいかわからない、って言ってる安達に、

決めさせるの、ずるい、って叫んでた。

 

 

安達のこと、大事にしてるつもりかもしれないけど、

それ、違うから、って叫んでた。

 

 

本当に安達のことが大事なら、

わからないのは自分も同じだから、一緒に探していこう、

っていうのが本当に愛情じゃないのか、って。

 

拒絶されて一番傷ついてるのは、黒沢だってわかってはいたけど

でも、でも、でも。

 

誰にも見てもらえなかった自分を、見つめてくれた安達のこと、

逆に誰もわかってなかった安達のこと、

見出してくれた黒沢なんだったら、

ここで、手を放すようなこと。

 

ましてや、それを安達に決めさせるなんて・・・・。

 

 

 

 

 

 

うなづいちゃう安達。

 

安達も、もしかしたら、黒沢にここで手を離されたことが

そもそもの原因は自分、

拒絶したのは自分だって

あきらめたのかもしれない。

 

どうしたらいいのか、わからなくても

結局、自分を救うのは自分でしかないし、

寄り添ってはもらえても、

いつだって選択しなきゃいけないのは自分なんだってこと。

 

わかってしまったのかもしれない。

 

 

そんな選択をさせた黒沢。

 

「わかった。」

そういってほほ笑むこの顔が・・・・。

 

 

 

 

何を考えていたのかな‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

そして。

 

今になって、この二人が別れを選んだのが苦しかったのもあるけど、

拒絶されたのは、二人を見守っていた自分だっていうことが

勝手に見守っていたのは十分わかってはいたけど、

でも、それでもそれが一番、苦しくて、

そのことに、打ちのめされた自分だったこと。

 

 

 

今になってようやくわかった。