障害児の父親であり、
妊娠・出産・子育て期の夫婦関係を
180℃変えるカウンセラー
山本峰司です。
長男と次男が口唇口蓋裂(こうしん
こうがいれつ)という病状です。
次男はダウン症でもあります。
そして、妻が口唇口蓋裂です。
長男が口唇口蓋裂で生まれること
がわかった時に、義母に伝えると
いろいろ調べてくれました。
当時、自宅出産を希望していました。
何かあった時に受診していた産婦
人科で産む予定でした。
義母は、まさか孫までが同じ病状で
生まれるとは思わなかったのだと
思います。
そして、自分の苦労と娘に対する
申し訳なさを更に感じたにちがい
ありません。
気がついたら、自分のかかりつけ
医を介して大学病院への紹介状を
作ってもらっていました。
それは、妻が産まれた病院でも
ありました。
すでに臨月に入る前です。
ただ、ボクたちの意思をあまり聞か
ずに、どんどん話をすすめていたの
で、正直複雑な気持ちでした。
僕たちは、口唇口蓋裂をエコーで
発見し、これまでお世話になって
きた産婦人科医にお願いするつ
もりでした。
先生は、出産後すぐに市民病院と
連携をとって、必要なケアをとるこ
とはできるとお話されました。
申し訳ない気持ちをぬぐいきれぬ
まま、大学病院へ変更することに
なりました。
義母としっかり話はできませんで
したが、義母の気持ちを受け取る
ことにしたのです。
そして、生まれてきた長男
どんな心境で義母は長男を
抱っこしてくれたんでしょうか。
ただ、次男が同じ口唇口蓋裂で
生まれても妻の出生のことには
触れません。
三男は、口唇口蓋裂でなかった
のですが、心から「良かったね」
と言ってくれました。
いまだに、妻に小さい時の頃の
話をしようとはしない義母。妻も
ボクも敢えて、こちらからは聞こ
うとはしていません。
長くなりましたが、義母は徹底して
妻の出生については黙秘です。
ボクたちは、義母の「やさしさ」に
感謝しています。
妻が、小さいころからその事実を
知っていたらどうなっていたのか、
わかりません。
でも、一方ではそのことを知りた
い、という気持ちもあるようです。
告知するか否かは、自分と相手の
心のあり方、ものの見方考え方、
社会の状況、まわりの人のサポー
ト・・・いろいろな背景がからんで
きますし、どれが正解でもないと
思います。
子どもに伝えるか否かは、夫婦で
よく話し合うことがまず必要だと
思います。
あなたは、親に事実を隠されて
育てられていたらどう感じますか?