先週の日曜は我が家からはちょっと離れた丘珠空港近くの屋内型施設で開催する「札幌ハンドメイドマルシェ2025」というイベントに長女が出店するということでちょっと覗きに行ってきた。
長女のとこは自作のネイルチップが中心ということだから自分の範疇から外れてはいるが、それはそれでということで。
まずは会場手前から車の列に驚くが、入場して出店数の多さにさらに驚く。こんなにもハンドメイドを趣味にしている人間が多いのかと・・・。まぁ、これを生業にしている方の出店もかなりの数なのだろうが。
長女の店をなんとか見つけると自作のブースが目を引いた。
先週運転手として駆り出されたのはこれの材料を買うためだったのかと、この時に気付く。
自分が買えるものはほぼないが、旦那と共作の皮革製コースターを一枚、家人の買い物に紛れ込ませた後は、広い会場を一周。ターコイズのシルバーアクセサリーに惹かれるも値段の高さに尻込み退散。最後に見つけたショップで龍神関連のポストカードを数枚。
小一時間で会場を後にして前週訪れた蕎麦店を再訪し遅めのランチ。今回は控えめの量で。
というどうでもいい話は横に置いといて、今週もぼちぼち始めることにしましょうか。
毎晩オークションサイトを覗き目ぼしいモノがないか探すのが就寝前のルーティン。先日、ベビードールを抱く長髪の男が表紙の雑誌に目が留まる。雑誌はFOOL’S MATE、表紙の男はYBO2の北村昌士だ。懐かしさが込み上がる。
懐かしいという割にはこのYBO2のレコードを買ったことはなかったはずだが、当時、自ら設立したトランス・レコードからレコードをリリース、このレーベルにはZ.O.Aやアサイラムなんかも所属していて、トランス・ギャルなんて呼ばれるファンがいたほどインディーズ界ではかなり人気を博していたはず。まぁ、そんな女子人気や彼らの風貌から勝手に想像していたパブリック・イメージで、彼らの音楽に触れようとしなかったことは想像に難くない。
一方、雑誌「FOO’S MATE」の方はといえば、パンクロック雑誌の「DOLL」と並び、自分の嗜好するバンドを扱った数少ない雑誌ということで20代前半に愛読していた雑誌の一冊であった。
↓今は切り抜きで残してたり
このFOOL’S MATEは、インディーズブームになる前の雑誌「宝島」のサイズB6版に近いコンパクトサイズではあったが、ちょっと長めの変形サイズだったのも特徴の一つ。
この雑誌の存在を知ったきっかけはなかなか思いだせないが、読み始めたのが高校を卒業して就職した1983年以降だったのは間違いない。当時就職して赴任した人口20,000人にも満たない小さな町にあった書店は駅前通りの一店のみ。そんな田舎町の書店にはDOLLも、このFOOL’S MATEも置いているはずもなく、定期購読を条件に毎月取り寄せてもらうことにしたところ、入荷のたびに職場に無料で届けてくれるサービスまでしてくれたのは田舎町あるあるだったのかな。確か他にロッキンオン・ジャパンもお願いしてて、月末に一か月分まとめた請求書も職場に届けてもらい、その場で支払いをしていたような・・・。
今となっては一冊も手元に残っていないこの雑誌を前述のオークションサイトで落札。ほどなく手元に届き早速拝読。構成は宝島とDOLLを足して2で割った感じ。巻末にまとめて広告に割いた感じと、その掲載されている広告はほぼDOLLと同様で、レコード店のEdisonやナゴムレコードの広告に涙が出そうになったり。
ここで、前々回のブログで紹介した「REBEL STREET」の広告を発見。しかも第4弾の「SOME GIRLS」。そういえば確かにこれがあったなぁと思い出し、前回のブログでVol.3以降も続いたかどうか不明なんて書いたことに決着がつきました(笑)。
今回入手したのは1987年の5月号。掲載されているバンドはスターリン、KENZI & THE TRIPS、ブルー・ハーツの日本陣の他、U2やダニエル・ダックスなんかの海外陣も。
ただ、表紙となっているYBO2の記事がないのが、ある意味この雑誌の特徴を表しているような気がしないでもないのだが。ちなみにこのFOOL’S MATEは、YBO2の北村昌士が編集長として始めた雑誌だったというのも、何十年かぶりで思い出しました。
この後、FOOL’S MATEはヴィジュアル系バンドを主体にサイズも大型化されていくことになり、当然ながら自分も読むことがなくなっていくことになるのだが、今でもFOOL’S MATEといえば、毎月、この雑誌を職場に届けに来てくれた紺色のスイングトップを着たちょっと疲れた感じのおじさんとセットの田舎町の思い出になってたりするのです。
そういえば、何週間か前に札幌から100㎞ほど離れたその町の駅前通りを車で通り抜けた時、思い出の書店も姿を消していたような・・・。
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。