2023年も今日が最後。


毎年最後の投稿はその年に購入したCD,DVD,レコード等の中から選ぶMY BEST10。 その年に購入したものの中からということで旧譜が含まれるのもいつもどおり。というか、購入したほとんどが旧譜。


邦楽、洋楽入り乱れてのBEST 10ですが、よろしければお付き合いください。



■10位
ROCK’N ROLL HOUSE/THE MINKS 10月購入

札幌出身のロックバンドTHE MINKSが2020年にリリースした24年ぶりのアルバム。


10月22日SUSUKINO810でのライブ参戦を控え、最新作を聴いていないのも・・・ということでライブ2週間前に慌てて購入。そんなに期待はしていなかったが、一曲目のROCK’N ROLL HOUSEで一撃を喰らい、ラスト曲PASH!まで想像以上の勢いに圧倒される。

6曲目ハイボール&ギターは名曲。


↓ ハイボール&ギターがなかったので


■9位
LAST DANCE/本田泰章 5月購入

1985年、深夜のロック番組ミュートマ・ジャパンでたまたま流れたこの曲が気に入り、録画したPVを何度も繰り返し観ていたにも関わらずレコードを購入しなかったのは、どこかでアイドルっぽいものに手を出すことに気恥ずかしい気持ちがあったのかも。でも好きだった曲はやはり何年経っても好きなまま。


たまたまブックオフの格安ワゴンで12インチシングルを見つけ迷わず購入。


■8位
Can We Do Tomorrow Another Day?/GALEN & PAUL 5月購入

クラッシュ解散後にそれぞれのメンバーがリリースした作品の中でポール・シムノンが結成したHAVANA 3AMのアルバムが一番好きだった。もしかしたらクラッシュ以上だったかも。


しかし、そのバンドもボーカルナイジェルの急逝によりわずか一枚のアルバムを発表しただけで解散。その後しばらくしてブラーのデーモンと新プロジェクトを始動させるも、いつの間にかそれも消滅?し、ミュージシャンとしての活動に期待も何も持たなくなって久しかったところに、突然の新譜リリースのニュース。しかもベーシストとしてではなく、かなり歳の離れた女性ギャレンとのポップデュオ!


それでも現在の自分には心地よく沁みこんでくるのだから、歳をとるのもまんざら悪くはないかも。


■7位
PURE AND SIMPLE/JOAN JETT AND THE BLACKHEARTS 2月購入

たまたまYouTubeで見つけたジョーンのライブ映像。彼女ってこんなにカッコよかったっけ?と釘付けに。


ほどなくしていつものロックショップで見つけたのがこのアルバム。彼女のロックン・ロールを見事に言葉に表したようなアルバムタイトルにどこか惹かれるものがある。


愁いを帯びた眼差しでこちらを見るジョーンの姿が印象的なジャケットは輸入盤で、国内盤のジャケットは違ったモノ。


■6位
OVER THE TOP/COZY POWEL 1月購入

ハード・ロック好きではないが、なぜか昔からこのアルバムジャケットが頭の片隅に残っていたのは、当時のロック雑誌にいつも大きな広告が打たれていたのを目にしていたからか。


ドラマーのソロアルバムなんて今の今まで一度も買ったことも聴いたこともなかったが、これは買って正解。どこかY.M.O的なサウンドが聴けるのはあの頃の作品ならではなのか、そんなところも聴きどころではある。


■5位
つづれおり/CAROL KING 12月購入

アルバムジャケットだけはなぜか覚えていたが、それは、かなりブルージーなロックであろうという勝手な想像とセットであった。


70年代初頭のアルバムに今さらながら手を出したのは、レコード・コレクターズ2月号の特集「続・この曲のベースを聴け!」でこのアルバムが取り上げられていたのを思い出して。

聴いてみて、自分の勝手な思い違いに恥じ入るばかり。


ソロデビュー前はヒットメーカーの作曲家として活躍、あのロコモーションも彼女の手によるものだと知り驚き。



■4位
SONGS IN RED AND GRAY/SUZANNE VEGA 3月購入

久しぶりに彼女のヒット曲ルカを聴きたくなり近所のブックオフで探すも店頭にあったのはこのアルバムだけ。165円と安かったので試しに購入。


アコースティックなサウンドはルカが収録された「孤(ひとり)独」と同様であるが、こちらの方がかなり拡がりを感じるサウンドで、まるで自然の中で感じる心地よい風のよう。それはレコーディング技術によるものなのか、彼女のスピリットからくるものなのかはよくわからない。


その後、「孤(ひとり)独」を始め、何枚かの彼女のアルバムを手に入れてみたが、この心地よさはこのアルバム特有のものなのかも知れない。


■番外◾️
ベスト3の前に、残念ながら選から漏れたものの中からいくつか。

◾️アイドルを探せ/SYLVIE VARTAN

シングルレコードのフレンチポップコーナーでジャケットとタイトルに惹かれ…。


可愛すぎる。



◾️GOLDEN☆BEST/THE KING TONES 3月購入

突然、彼らのグッバイ・ベイビーが聴きたくなり・・・。ドゥ・ワップやオールディース・ミュージックにハズレはないかも。


◾️西部劇テーマ・ベスト20/V.A 11月購入

狸小路にある中古レコードショップ店舗前の格安ワゴンで200円。荒野の七人からシェーンまで、誰もが聞き覚えのあるはずな西部劇のテーマ曲ばかり。まさに男たちの郷愁の詩!


◾️LIVVE EPIC 25/V.A 10月購入

エピック25周年を記念してエピック所属だったアーティストが大集結したライブ。 


発売当時、モッズ4曲、ハリー(ストリート・スライダース)1曲を聴きたい、観たいだけのために大枚ははたけないと購入を見送っていたがリリースから20年の時を経てBlu-rayでも再リリース。モッズはもちろんだけど、その他のバービー・ボーイズ、TMネットワーク、渡辺美里、大江千里、松岡英明等々、普段は手を出さないものも単純に愉しめるようになっている自分に気付きました。


◾️HERE COMES THE BEATS レインボーガール/V.A 10月購入

リリース当時買おうかどうか悩んでいるうちにすっかり手に入りにくくなっていたオムニバス盤。


GSと80年代のバンドブームの狭間にあった70年代中盤の日本ロック界で活動していたバンド群。


バウワウ、ARBで活躍する前の斉藤光浩が在籍していたドゥ・T・ドール、山本翔が在籍していたパフォーマンスの音源を楽しみにしていたが、カルメンという女性アーティストのアップル・ドールという曲に度胆を抜かされた。これぞ70年代!


■3位
冬ざれた街/五輪真弓 12月購入

なぜに五輪真弓を!という声が聞こえてきそうだが、デビュー当初は和製キャロル・キングと呼ばれていたのを知り・・・・。 


このアルバムもレコード・コレクターズ12月号の特集「この曲のベースを聴け!日本編」で紹介されいたのを読んで。そこで紹介されていたのはキャロル・キングのIT’S TOO LATE。キャロル・キングの元曲より五輪真弓の歌の方が自分にはしっくりきたりして。

それにしてもジャケットに写る彼女の姿は、自分の知っている五輪真弓とは別人。っていうくらい若くて可愛い。曲も良かったが、このジャケットが気に入り過ぎてついついレコードを・・・。


↓ IT'S TOO LATEは25分30秒辺りから


■2位
続・約束の夜/THE MODS 6月購入

森山達也の突発性難聴により活動停止となってしまったモッズ。彼らの2022年に行われた野音での45thアニヴァーサリーライブ「続・約束の夜」を完全パッケージしたDVD。


いつもは一人きりでライブ参戦だが、この日は古くからの友人と二人並んでの観戦。そんな二人の姿が何度も映像の中に映し出されるところが殊の外嬉しかったりして。 


改装前に再びこの野音でモッズのライブを観ることができるのか?その時にはまた二人で、そしてTRUST MEを聴きたいものだ。


■1位
AT MY AGE/NICK LOWE 5月購入

ニック・ロウといえば、デイブ・エドモンズらとのバンド「ロックパイル」のベーシストで、ポップな曲を歌うソロ・アーティストというくらいの印象しかなく、一度も彼の作品に触れたことはなかった。


いつものロックショップでパンクコーナーに隠れひっそりとある普通(?)のロックコーナーに飾られたこのアルバムのジャケットに絵描かれたイラストがふと目に留まり、つい手に取ってレジに進んだ自分。ジャケットに描かれていたのは彼自身。そのイラスト同様、コーヒー片手に読書でもしながら聴くのに、もしくはベッドに潜り込む前にバーボンをゆっくり飲む時間のBGMにピッタリハマる名盤。


この枯れ具合が今の自分にしっくりくるのは、この作品がリリースされた時の彼の年齢が今の自分とほぼ同じだからというのは、あながち間違いではないかも。


今年一番の素敵な出会いであった。


相変わらずの偏ったベスト10。いかがだったでしょうか?


2023年も私のブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。

2024年も、よろしかったらお付き合いいただけたら嬉しい限りです。


それでは皆さま、よいお年を。